夏のレプリカ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 7221
感想 : 510
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  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062730129

感想・レビュー・書評

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  • 2020.5.6 読了

  • 再読。終盤まですっかり犯人も何もかも忘れていたんだけどチェスのシーンで思い出した。今作は「幻惑の死と使途」と平行に起こっていた事件。そこまで複雑な事件ではないし起こった出来事も単純なんだけれど犯人の姿は見えにくい。でもその見えにくさが好みなんだけどね。

  • 既読
    再読②

  • 萌絵の友人杜萌視点で物語が始まったことで、このシリーズの中では少しイメージが違いました。不思議に思っていることもあったし、伏線はきちんと見える所にあったのに今回も全てが明らかになると驚くばかりでした。人はいつまでも変わらないままではいられないのですよね。ラストのチェスシーンが印象的です。そしてそのまま終わり、ではなかったのも衝撃でした。前作を読んですぐだったので、前作の話題だとすぐわかった部分はありましたが、いつか2冊を章番号順にきちんと対比させながら読んでみたいです。

  • S&Mシリーズの中では異色なのかな…前後編とも違う連続のような、前後するような作品でした。 でも個人的には不満。同じ文章の繰り返しが多すぎるし、杜萌のキャラがイマイチ好きになれないし、なにより犀川先生の出番が少ない‼ これを一番最初に読んでたら森作品は読まなかったかもしれません。

  • やはり誰が犯人なのか、どんなトリックなのか毎回予想するがそれを上回って来るのが森博嗣の作品なんだなぁと感じた。

  • 森博嗣さんのS&Mシリーズ、7作目。

    前作の「幻惑の死と使途」と同時期に起こっていた事件ですが、関連はあまりありませんでした。

    萌絵の親友、杜萌の視点からお話が進むため、犀川先生はあまり登場せず。
    萌絵も同時に動いている前作の事件と、試験勉強に手いっぱいで積極的には関われなくて。
    それもあって、最初の方は少し退屈に感じてしまいました。

    結末は切なく悲しかったです。
    このシリーズ、動機がいつもはっきりしませんが、今回も動機がぼんやりしていたため、悲しい気持ちが処理しきれなかったよー

    今回、犀川先生は安楽椅子探偵状態でしたね。
    トリックについてはヒントがたくさんありましたが、やっぱり分からず。。。
    叙述トリック!とびっくりしました(笑)

  • いつも通り緻密なプロットとあっと驚く結末はさすが。しかし他の作品と比べるとどうしても地味な印象が否めない。犀川先生の登場シーンが少ないのも少し残念だった。

  • S&Mシリーズ7冊目。

    6冊目の「幻惑の死と使徒」と、同時進行で発生している、萌絵の親友である杜萌が巻き込まれる事件。

    最終的な犯人は、想定外だった。
    そして、悲しい結末。

    いくつもの記憶のすり替えを行い、それに気づいていく過程。
    それは、無意識であるが、とてつもない苦しみを伴うものだと思う。

    萌絵も杜萌も、辛く悲しい結末。

    しかし。。
    睦子さんは、なんて恋愛エキスパートなんだ!
    学ばねば(笑)

  • それはちょっとずるいでしょ!という真相。

    犯人の動きに少し納得のいかない部分もある。

    『幻惑の死と使途』との相関関係も薄く、ただ時期が重なっているだけ・・・といった印象。

    ただ、名家の誘拐、仮面、犯人死亡など、想像を掻き立てるキーワードが多かったので、推理しながら読むと楽しい。

    それだけに、細かいことが気になってしまう。。。

    ”どれくらい細胞の数が増加したときに、生命は意思を持つのだろう。単細胞であれば、いつまでも生きられるのに、意思を持つために、自らの寿命を縮めるのである。いや、寿命があることが、意思を作るのかもしれない。意思とは、消滅の自覚だ。”

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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