- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062730372
感想・レビュー・書評
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宇佐江真理さんの作品はテンポの良い江戸弁を上手に使い作品自体にほど良いリズムを刻ませているところにあると思う。妹が猟奇的な殺され方をした。大店の息子の銀次は岡っ引きになったのだが、死体を見ると子供のようになくために、泣きの銀次なんて言われている。10年がかりで犯人を追い詰めていく様はなかなかに面白く、同時進行で展開されるお芳との恋もおもしろい。
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始めの話の持っていき方が、ミステリー・謎解きの感じだったのですが、その面では期待しない方が良いでしょう。人情物という見方が正しいと思います。
まずは銀次とその恋人のお芳(岡引・弥吉の娘)のキャラクターですかね。泣きというキャラクターは新鮮ですし、お芳は宇江佐さんらしい、おきゃんな娘です。あと、強面の同心とその息子のやり取りも良いですね
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設定がいいし、ストーリーも楽しい捕物帳。
これでデビュー2年目とは。
江戸弁の名手、との解説あり。 -
グロテスクなことも決め細やかな描写でカバー。人気があるのもうなずける。
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2013.5.9
これもまた宇江佐さんらしい。
でも髪結い伊三次には適わないかな。
この方のは世の中のいざこざが多いですね。 -
会社の上司に頂いた本。本筋はもちろんだけど、会社周辺の地名がたくさん出てきて面白かった!
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このシリーズの最新刊のあらすじを読み、面白そうだったので第1作目から読んでみました。
面白く読んだけれど 多少出来すぎな気もするし、読みにくいと感じたところもあって、2作目に行く好奇心がイマイチ刺激されてないです。 -
L 泣きの銀次1
かなり乙!銀次のキャラももちろん、番頭の卯之助との掛け合い、同心の勘兵衛、出てくるひと全てが魅力的。ミステリーとしても十分楽しめた。銀次の家族が手代に殺されたのは本当に残念。「ぷりぷり」と「くさくさ」と「…けェ」がいつもながら猛烈に好き。
巻末の解説は諸田玲子!おつ! -
小間物問屋・坂本屋銀佐衛門こと銀次が妹を殺されたのをきっかけに岡引の手下となる。死体を見ると泣かずにはいられないことから泣きの銀次の異名を持つという設定。設定は味があって面白い。宇江佐らしい捕物小説