泣きの銀次 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 380
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062730372

感想・レビュー・書評

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  • 宇佐江真理さんの作品はテンポの良い江戸弁を上手に使い作品自体にほど良いリズムを刻ませているところにあると思う。妹が猟奇的な殺され方をした。大店の息子の銀次は岡っ引きになったのだが、死体を見ると子供のようになくために、泣きの銀次なんて言われている。10年がかりで犯人を追い詰めていく様はなかなかに面白く、同時進行で展開されるお芳との恋もおもしろい。

  • 2019/4/21
    被害者を見て号泣する岡っ引きっていうのは素敵なんだけど、時々登場人物の感情について行けない場面があった。
    家族が毒殺されたのなんか、大事件の割には軽めに流された。
    おかん復活してるのすげぇ。
    嘆いてる場面もなく喧嘩とかしてるし。お芳追い出してるし。
    お家が大事やし、今より人の命が軽かったからかなぁとか思ったけどなんか肩すかし。
    こっちはモヤモヤしてるから一緒に先に進めなくて置いてけぼりやった。

  • 始めの話の持っていき方が、ミステリー・謎解きの感じだったのですが、その面では期待しない方が良いでしょう。人情物という見方が正しいと思います。
    まずは銀次とその恋人のお芳(岡引・弥吉の娘)のキャラクターですかね。泣きというキャラクターは新鮮ですし、お芳は宇江佐さんらしい、おきゃんな娘です。あと、強面の同心とその息子のやり取りも良いですね

  • 設定がいいし、ストーリーも楽しい捕物帳。
    これでデビュー2年目とは。
    江戸弁の名手、との解説あり。

  • グロテスクなことも決め細やかな描写でカバー。人気があるのもうなずける。

  • 2013.5.9
    これもまた宇江佐さんらしい。
    でも髪結い伊三次には適わないかな。
    この方のは世の中のいざこざが多いですね。

  • 会社の上司に頂いた本。本筋はもちろんだけど、会社周辺の地名がたくさん出てきて面白かった!

  •  このシリーズの最新刊のあらすじを読み、面白そうだったので第1作目から読んでみました。
     面白く読んだけれど 多少出来すぎな気もするし、読みにくいと感じたところもあって、2作目に行く好奇心がイマイチ刺激されてないです。

  • L 泣きの銀次1

    かなり乙!銀次のキャラももちろん、番頭の卯之助との掛け合い、同心の勘兵衛、出てくるひと全てが魅力的。ミステリーとしても十分楽しめた。銀次の家族が手代に殺されたのは本当に残念。「ぷりぷり」と「くさくさ」と「…けェ」がいつもながら猛烈に好き。
    巻末の解説は諸田玲子!おつ!

  • 小間物問屋・坂本屋銀佐衛門こと銀次が妹を殺されたのをきっかけに岡引の手下となる。死体を見ると泣かずにはいられないことから泣きの銀次の異名を持つという設定。設定は味があって面白い。宇江佐らしい捕物小説

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著者プロフィール

1949年函館生まれ。95年、「幻の声」で第75回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。2000年に『深川恋物語』で第21回吉川英治文学新人賞、翌01年には『余寒の雪』で第7回中山義秀文学賞を受賞。江戸の市井人情を細やかに描いて人気を博す。著書に『十日えびす』 『ほら吹き茂平』『高砂』(すべて祥伝社文庫)他多数。15年11月逝去。

「2023年 『おぅねぇすてぃ <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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