今はもうない (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062730976

感想・レビュー・書評

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  • 初読
    2013.09.14

    再読。初めて読んだ時は最後まで騙されてパニックだったけど、改めて読んでみるとそっくりなようで全然違うなと、結末を知っているから言えるだけかもしれませんがそう思いました。
    何も言わない、という伝達は洗練されて奥ゆかしいです。
    2020.07.26

  • 森博嗣、ここまでどの話も書き方が違ってて面白いなあ。これもやっぱり犯人とか全然覚えてなかった…唯一、笹木さんと西之園嬢のことだけしか。萌絵ちゃん、従兄弟がいるのね!出てきた気はしないけど!
    ともえはどうなったんだろうか。やっぱり触れられなかったなあ。

    2020.07.09追記
    数奇にして模型読み始めてすぐに従兄弟出てきたやないかーい!!全然覚えてなかった…そうか、従兄弟でしたね…笑
    でも母方の従兄弟か…西之園家の別荘に遊びに来るのって、なんとなく西之園家の方々かと思ってしまうけど、父方の従兄弟って言ったら睦子おばさまや西之園本部長のお子様ってことになるから、無いか。萌絵ちゃんのお父さんが長男で第一子だもんね??そしたらやっぱり母方の従兄弟で落ち着くね!

  • 再読。
    シリーズの中では異例の「笹木」の視点でストーリーが進む。
    トリックはぼんやり覚えていたけど、そんな面倒なことするかな、とも思ったり。
    ただ、ストーリー構成にはやられた、と思った。

  • 森先生が叙述トリックを使った作品に初めてあたり思いっきり騙された。言葉にしないで伝わる関係性、いいな。

  • 再読。事件のトリックについてはすっかり忘れていたのに笹木さんと西之園嬢についての事は覚えていたのでその時はキャラ重視で読んでいたのがよくわかる。改めて読んでみると事件自体は簡潔だがそれを起こした動機やらその背景にあるだろう語られなかった事が初めて読んだ時より好きになった。

  • またまたやられたー。気づきたかった。これは気づける要素はいろいろ散りばめられていた。ん?と思った部分もあったのにスルーしてしまった。うむ。
    まあ2人がどんだけ似てるねんっていう話。
    ただ事件自体はまあそれほど大げさなものでもなく。姉妹はややこしくていちいち確認せんと読んでた。
    推測とはいえきっちり結論は出されていてよかった。やっぱりそういう風に変えていきはったんやろか。やり方というのか趣向を。

  • 【シリーズ最高傑作】というのは、シリーズと共に成長してきた読者に対する敬意のある作品である。
    この小説はまさに、そういう作品だったと心の底から思う。
    まだシリーズが完結していないけれど、そう言い切れる位の作品だった。
    森博嗣の良さ、S&Mシリーズの登場人物の個性がどれも光っていて、このシリーズが既に折り返していて、終わりが見えていることがとても寂しい。

  • 第一幕を読み始めてから違和感を感じ、第二幕、と進むうちにもしかして…という疑問が浮かびました。一度は違うのか?と思いましたが、最後には、やはり、とにんまり。話の結末が素敵だったので、☆4つに。第1幕~3幕まで、どこかまどろっこしくて読みづらいと思っていた理由もわかりました。

    シリーズ中盤になり、いろいろと趣向を凝らした形で物語が進むのですが、シリーズのはじめのように、犀川先生と萌絵の会話が多めの謎解きの展開の方が好きかな。犀川先生の登場が少なくなってきたなと思います。

  • 笹木という男...序盤を読んでいる限りは硬派で無骨な感じかと想像していたのだが、物語が進行していくと徐々に本性を見せ始める。西之園嬢に夢中になっている姿がコメディじみていてクスリとさせられる。
    今までのシリーズ作品と雰囲気がなんか違うなあと思って読んでいたら、種明かしされて納得。
    また、解説が面白い。解説者は文章を書くのが大の苦手とおっしゃっているが(謙遜されてのことだと思うが)、いやいや解説で笑わせるってすごいと思いますよってなぐらいに文章が上手いです。

  • 叔母様にやられた(笑)
    こんな構成なのにS&Mシリーズナンバーワンに上げる声も多いってどうなんだ。しかし確かに面白かった。
    解説も面白かった。乙一っぽかった。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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