加筆完全版 宣戦布告 下 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 470
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062731126

作品紹介・あらすじ

北朝鮮兵士の容赦なき殺意の前に犠牲者が続出。首相はついに自衛隊の出動を決断する。北朝鮮からは新たな潜水艦が領海に侵入。米国、中国、韓国、台湾をも巻き込んで、極東の危機は一触即発の臨界点へと達する。有事に際し、日本は本当に国民を、国土を、守れるのか。圧倒的スケールで描く迫真の問題小説!


矛盾する法律のもと自衛隊は無力化し、日本政府はなす術を失う。誰がこの国を守るのか?
日本壊滅の危機!

北朝鮮兵士の容赦なき殺意の前に犠牲者が続出。首相はついに自衛隊の出動を決断する。北朝鮮からは新たな潜水艦が領海に侵入。米国、中国、韓国、台湾をも巻き込んで、極東の危機は一触即発の臨界点へと達する。有事に際し、日本は本当に国民を、国土を、守れるのか。圧倒的スケールで描く迫真の問題小説!

感想・レビュー・書評

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  • このまま行ったら話終われない
    と思ったら・・・うまいこと収めたなぁと
    それ以前に緊迫感ある場面が多くて
    ハラハラドキドキさせられ楽しませてもらいました
    実際にこんなことがあっても
    日本は本書のような感じになってしまうのかもって
    ちょっと思いました

  • 2018/6/28 Amazonにて講談社キャンペーン【50%ポイント還元】でDL購入。

  • 北朝鮮兵士の容赦なき殺意の前に犠牲者が続出。首相はついに自衛隊の出動を決断する。北朝鮮からは新たな潜水艦が領海に侵入。米国、中国、韓国、台湾をも巻き込んで、極東の危機は一触即発の臨界点へと達する。有事に際し、日本は本当に国民を、国土を、守れるのか。

  • 登場人物や専門用語が多く、よくわからないところは多々あり。ただ、読み飛ばしても大枠は十分把握できる。
    議員、行政、自衛隊、警察の描写は生々しかったが、スパイのストーリーが陳腐。

  • 核ミサイルがほぼ完成間近で北朝鮮クライシスが現実味を帯びた今だからこそ、20年前に書かれた本書を改めて読んでみた。北朝鮮の潜水艦が福井県敦賀市の美浜原発前の海岸に座礁して見つかり、武器を持った乗員11人が上陸したという前提で、日本は何を出来るかという物語。自衛隊を出して山狩りすることすら即決出来ず、攻撃の許可をいちいち官邸の総理におうかがいを立てることになるなど、呆れてものも言えない。日本は国民の生命財産を本当に守ってくれるのか真面目に心配だ。

  • 北朝鮮攻めてきた系小説。超名作『半島を出よ』と比較すると小説としては見劣りするけど、現実日本では自衛隊をこういう少人数テロ対策としては展開できないんだろうなー、ともどかしく読みました。

  • 敦賀半島に潜んだ11名の北朝鮮の精鋭兵士を駆り出すため6千の自衛隊が投入された。本書が他の軍事スリラーと一線を画すのは、投入された自衛隊員が銃を構える敵性兵士に何ができるかについて、現実的に掘り下げたところにある。とどのつまり現行法の元では、撃たれて終わり。本作のストーリーでも死屍累々の結果、ヤケクソになってグレーゾーンの極大解釈の結果、初めて武装テロリストに対峙できるというプロットとなっている。そのテーマを際立たせる為に描写についても工夫がある。例えば通常、このジャンルの作品は、対峙する両者を対比して描くことで物語を構成させて書かれることが多いが、本作はほとんど日本側しか描写しない。そのことにより、日本のシビリアンコントロールが現実の有事に対して無力あることを効果的に描写している。そんなことから、本書は実は警告もしくは啓発の意図があったのかしらんと思ってしまう。ローマの時代より大凡国家と言われる全ての国体に議会はなくても軍隊は存在する。軍備を持つことは国家生存と同義であり、その最大の効用は抑止にある。その点では、自衛隊は立派に軍隊の機能を果たしおり、軍ではありませんなどという詭弁を弄すること自体がナンセンスなのである。戦後70年が経過し、東アジア一つとっても中国の軍事的台頭、遂に水爆の実験まで敢行した北朝鮮の突出、不安定な日韓、米韓関係と枚挙に暇がない。このような背景の中、本書のような軍事オプションが成立しないとも限らない。安倍内閣は任期中の現行憲法改正に意欲を示しているが、事が起こらないうちにしっかりと議論を行い対処すべき案件に丸腰で立ち向かうことのないように望みたい。

  • 小説とはいえ現実に同様のことが起こった場合、同じようなまどろっこしいことになるのだろうなと思う。
    まともに国土、国民を守れる国になってほしい。 戦争反対は誰でも言えるが我々自身を守ることは絶対に必要。

    しかし登場人物が多く、一向に前に進まないイライラさせられる小説でした。著者が悪いのではなく国の仕組みがそうなんですが、、、

  • 簡単なあらすじは上巻レビューに。
    話自体は緊迫感あって面白い!でも日本が主権国家の体をなしていないバカな国だということが描かれてて、フィクションってあるけど、実際事態が起こってもこんな感じなんだろうなー…と虚しくもなる。国家の危機を招いた当人たちが遊び半分だったり金欲しさだったりほとほと間抜けだったりするのにも胸糞悪くなる。でも国益に関する情報を外に出す人ってのは多分こんなのなんだろう。そんな風にいろいろ考えさせられる話だった。

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著者プロフィール

大阪府生まれ。小説デビュー作『宣戦布告』がベストセラーになり映画化。以後、『ZERO』『瀕死のライオン』『外事警察』『奪還』『特命』『銀色の霧』『QUEEN スカイマーシャル兼清涼真』など話題作を発表し続けている

「2022年 『トツ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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