- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062731294
感想・レビュー・書評
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読みやすくて一気に読んでしまった。内容はそれなりに難解なので、ネットの考察記事を参考に自分なりの解釈を考えたい。その後、もう一度読み返してみたい。
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死ぬまでに村上春樹を読んでみたいと思い続けてようやく手に取ることに成功した、サンキュー図書館。
村上春樹って散々ノーベル賞と合わせてニュースで見ていたのでやたらと敷居が高く感じてたんですけど読むとそんなこともなかった。
独特の言い回しというか文体に目が滑る感じはあったけど、心理描写が上手でこちらの感情がぐっと引っ張りこまれるみたいな引力がある。
読んでる間ずっと掴みどころのない何かを聞いてるみたいな地に足のつかない感覚があって、後半に行くにつれてゆーっくり体が着地していく。
1度読んだだけじゃ飲み込みきれないけどすみれとKの関係は美しいなと思う。
と同時に最終的にKを唯一無二として愛を示しKの元に戻ってくる筋書きが村上春樹らしさなのかな~とも思う。いや知らんけど、まだこれ1作しか読んでないので…。 -
陳腐にならない。
GWに一人で読んで、この小説のおかげで重厚で甘美な気分で時間を過ごせました。
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ギリシャの島の海が想像できた。
読んでいると、まるで自分がそこに居るかのように思えるような本だった。
記号と象徴の違い。象徴は一方通行であるのに対して記号はイコール関係。 -
子供の頃から本を読むこと自体に苦手意識はなく、子供の頃は推理小説を好んで読んでいました。大人になり、自己啓発本やラノベもなども幅広く読むようになりましたが、村上春樹さん本だけはなぜか敷居を感じており、避けているところがありました。
ただ、ずっと興味はあったので、入門のおすすめに挙げられていた本書を手に取ってみました。
今まで読んだ本より圧倒的に、情景や心情の描写が細かく、まるで本当にそこにいるように、ときには本人になったように読み込むことができました。
著者の他の本もじっくりと読んでみたいと思いました。 -
男の主人公で、恋が生活の原動力に
なっている小説を久々に読んだ。
うまくいかないならさっさと諦める(忘れる)、
もしくは、暴走して病む(ストーキングとか)
と二択なストーリーが多いなか、
(私の狭い読書の範疇の話ですが)
「ああそう、こうゆう選択肢もあるよな」
と、新鮮な気持ちになった。
防弾のRMさんの読書録に入っていたのが
再読のきっかけだったのですが、
彼が好むのもわかる気がしたし、
ああゆう若い子でこの小説を好むのは
すごく健全なセンスでいいなと思った。
(RMの株が上がった)
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自分が思う
村上春樹っぽい恋愛小説。
心と身体は別なんだけど、
若さは身体も欲しがって
精神世界でつながる純愛を
祝いながらも、なんか切ない。