スプートニクの恋人 (講談社文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062731294

感想・レビュー・書評

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  • 村上春樹さん唯一読んだことあるのノルウェーだけで、ノルウェーを読んだ時、おこちゃまの私には理解できんくてムカつくところもあったけどちょっとした事で思考が膨らんでいく所とか、何がしたいんか分からん微妙な感情とかが、合う!って思ったからまた目に着いた村上春樹さんの本を買ってみた

    感想
    物語のなかに哲学的なことめっちゃでてくるけどそれは何となくしかわかってない!ほぅ?って感じ。何回も読んだらいつか分かるかな

    序盤の何が起こるでもなく淡々と文化的な生活送ってる描写が読んでてうっとりする!なんも気使わず語り合える男女の友達とか憧れるわー読んでるだけで私もそういうエモい関係の友人おったように錯覚してきた。

    主人公勃起するとこ好きだ!ヨダレ出るくらい1番女の子を魅力的に描けるのって勃起されてるときの服とか髪とかの描写よな

    本持って旅したいなー

    ストーリーはごめん、よく分からん!よく分からんって悪い意味じゃない、読んでて楽しかったし面白かったからまあよく分からんくていいねん、私は(マジで不思議なことが起こりました)ってオチで片付けてるけど絶対もっと深い解釈があるんだろうな。

    名前忘れたけど女なんで消えるん、おとぎ話系?

  • 何度読んでも好きな小説
    すみれとミュウ、そして語り手のK

    「理解というものはつねに誤解の総体に過ぎない。」

    すみれはミュウに許絶されること(致し方のないことで拒絶とは違うけれど便宜的に)で、犬の首を切ったのだろう。
    そこで得たものは大きく、戻って来たすみれはきっと小説を完結させる。

    性欲が介在しようとしなかろうと、無条件に信頼でき、無条件に親しくなれる関係性が生きていく上でどれほど重要か突き付けられる。

    歳上のミュウに感じていた性欲も恋愛感情も確かなものだけれど、そこにはエレクトラコンプレックスの要素もあったように思う。
    母親との描写は少なく、夢の描写くらいだけれど、ギリシャで熱心に書くくらいかつ何度も同じ夢を見ているようだから、そこには産みの母親への疑問や想いが強くあったのだと思う。
    死んでしまった人への気持ちの折り合いは難しい。
    それがミュウへの恋愛感情に含まれていたような気がしてならない。

  • 読みやすくて一気に読んでしまった。内容はそれなりに難解なので、ネットの考察記事を参考に自分なりの解釈を考えたい。その後、もう一度読み返してみたい。


  • 死ぬまでに村上春樹を読んでみたいと思い続けてようやく手に取ることに成功した、サンキュー図書館。

    村上春樹って散々ノーベル賞と合わせてニュースで見ていたのでやたらと敷居が高く感じてたんですけど読むとそんなこともなかった。

    独特の言い回しというか文体に目が滑る感じはあったけど、心理描写が上手でこちらの感情がぐっと引っ張りこまれるみたいな引力がある。

    読んでる間ずっと掴みどころのない何かを聞いてるみたいな地に足のつかない感覚があって、後半に行くにつれてゆーっくり体が着地していく。

    1度読んだだけじゃ飲み込みきれないけどすみれとKの関係は美しいなと思う。

    と同時に最終的にKを唯一無二として愛を示しKの元に戻ってくる筋書きが村上春樹らしさなのかな~とも思う。いや知らんけど、まだこれ1作しか読んでないので…。

  • 陳腐にならない。
    GWに一人で読んで、この小説のおかげで重厚で甘美な気分で時間を過ごせました。

  • ギリシャの島の海が想像できた。
    読んでいると、まるで自分がそこに居るかのように思えるような本だった。
    記号と象徴の違い。象徴は一方通行であるのに対して記号はイコール関係。

  • 子供の頃から本を読むこと自体に苦手意識はなく、子供の頃は推理小説を好んで読んでいました。大人になり、自己啓発本やラノベもなども幅広く読むようになりましたが、村上春樹さん本だけはなぜか敷居を感じており、避けているところがありました。

    ただ、ずっと興味はあったので、入門のおすすめに挙げられていた本書を手に取ってみました。

    今まで読んだ本より圧倒的に、情景や心情の描写が細かく、まるで本当にそこにいるように、ときには本人になったように読み込むことができました。

    著者の他の本もじっくりと読んでみたいと思いました。

  • 男の主人公で、恋が生活の原動力に
    なっている小説を久々に読んだ。

    うまくいかないならさっさと諦める(忘れる)、
    もしくは、暴走して病む(ストーキングとか)
    と二択なストーリーが多いなか、
    (私の狭い読書の範疇の話ですが)

    「ああそう、こうゆう選択肢もあるよな」
    と、新鮮な気持ちになった。

    防弾のRMさんの読書録に入っていたのが
    再読のきっかけだったのですが、
    彼が好むのもわかる気がしたし、
    ああゆう若い子でこの小説を好むのは
    すごく健全なセンスでいいなと思った。
    (RMの株が上がった)

  • 自分が思う
    村上春樹っぽい恋愛小説。
    心と身体は別なんだけど、
    若さは身体も欲しがって
    精神世界でつながる純愛を
    祝いながらも、なんか切ない。

  • ミュウはフェルディナンドに嫌悪感を抱いていたけれど、心の奥底では魅力を感じていたのかなぁ。自分でも気付いていないけれど。
    だから、観覧車の中からあんな光景が見えたのかな。

    他の方も仰っているように比喩が良かった。わたしが好きだったのは、カフェで海を眺めている老人。『長期的な視力のテストでもしているみたいに』

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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