新装版・梅安蟻地獄 仕掛人・藤枝梅安(二) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062731362

作品紹介・あらすじ

江戸の闇に光る梅安、必殺仕掛針
「鬼平犯科帳」「剣客商売」と並び称される傑作シリーズ第2弾!

医師・宗伯と間違われ闇討ちを受けた梅安が、翌日依頼された仕掛けは、宗伯と因縁の深い蝋燭問屋・伊豆屋長兵衛であった。宗伯と長兵衛の関係を調べるうち、2人の許されぬ悪事を知った梅安は、地獄送りの殺し針を研ぎ始める――。表題作「梅安蟻地獄」のほか3篇を収録した仕掛人・藤枝梅安シリーズ第2弾!

感想・レビュー・書評

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  • 2023.11.20
    ここに登場する剣客も爽快な人柄。悪人を爽やかに描くのはいうのは簡単だが実践はなくなかなか難しいのでは?と感じながら読んでいる。

  • 楽な気分で読む、楽しい読書。江戸の中をあちこち移動しているけど、健脚だなあ。

  • 殺しの相手が巨悪へと移行。
    「梅安初時雨」が切ない。
    ハードボイルド極まれり。

  • 鬼平に比べてずいぶんと短に感じる。弱きを救うからか。夜と雨の中、酒と肴の匂いに包まれながら、善と悪の間を揺れ動く人間。梅安のみならず、一介の庶民も欲望の前には、苦しむ。川や水の表現がこんなにも豊かだったとは思っても見なかった。

  • 気軽に読めて、かつおもしろいなあ。うまいランチくったみたいで。

  • 池波正太郎の世界。「鬼平」や「剣客商売」と交差するのも面白い。

  • 鍼医者である藤枝梅安の裏の顔は金で人を殺す仕掛け人である。梅安の鍼で仕掛け人として暗躍する姿がかっこいい。この世の中に生きていてはならぬ奴への仕掛け、闇から闇へ葬る仕掛け人。藤枝梅安と楊枝職人の彦次郎と浪人小杉十五郎の3人の関係が中年男の友情というかそれぞれ死にたいして覚悟しており、すがすがしい。2023年10月6日読了。

  • <目次>


    <内容>
    小杉十五郎も音羽の親分も出てきて、やっとドラマと同じ陣容がそろった気がする。初巻は寂しい感じだったので、梅安さんが逆に目立たないかな?

  • 2023.6.

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    医師・宗伯と間違われ闇討ちを受けた梅安が、翌日依頼された仕掛けは、宗伯と因縁の深い蝋燭問屋・伊豆屋長兵衛であった。宗伯と長兵衛の関係を調べるうち、二人の許されぬ悪事を知った梅案は、地獄贈りの殺し針を研ぎ始める―。表題作「梅安蟻地獄」のほか三篇を収録した仕掛人・藤枝梅安シリーズ第二弾。

    令和5年5月15日~18日

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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