- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062731485
作品紹介・あらすじ
兄急死の報に帰郷した医学生翔二は、元予備校講師占部の協力で、"事故"の真相を追い始めた。「ね、遊んでよ」謎の"囁き"に異常に怯える兄の幼馴染みたち。やがて一人また一人と殺人鬼の魔の手が伸びるなか、彼の脳裏に幼き日の恐るべき記憶が甦る。異色の長編推理"囁き"シリーズ第三弾!待望の登場。
感想・レビュー・書評
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津久見翔二の兄・伸一が自宅マンションのベランダから転落死した。
翔二は両親が兄の死を事故だと処理したのに反発を覚え兄の友人・占部と捜査を始める。
囁きシリーズらしく不気味で怖かった。
綾辻先生には囁きシリーズは愛らしいらしい。
流石です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
兄の死を契機として次々と兄の友人達が亡くなっていく。その真相を探る弟。
綾辻行人らしいミステリーであった。自分の予想考えを上回ってかるどんでん返し。一切先が読めなくハラハラして読むことができた。
この文量でこれだけ濃縮されているのはお得すぎる。 -
先に「暗闇の囁き」を買ってあり、シリーズ物だったので買った一冊。
意外な人が犯人でビックリした作品だった。
この作者の小説は金持ちの貴族のような家で起こる殺人事件の作品ってイメージがあったが、この小説はそのイメージと違った小説のように感じたので意外だった。
囁きシリーズは後一冊あるが、それも楽しみになった小説でした。
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囁きシリーズ。これが2作目だと思ったら3作目だった。ま、特に支障はない感じ。ホラー感は薄く、あまりゾクゾクしなかった。
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うん。
読んだはず。
だが、記憶にない。
よくある。 -
とても読みやすくてすぐに読み終わった。
犯人はこの人に関連した人間だろうなというのはすぐに想像がついたので予想外ではなかった。
囁きシリーズでは終わり方も含めて緋色が1番好きかな。 -
2001年発行、講談社の講談社文庫。「囁き」シリーズってこんなにはっきりと人の行為という理解になったっけ。以前のは人の行為としながらも、超常的な出来事の可能性を残していたような気が。もっとも、この話そのものは完全なホラー。短編ホラー傑作選の後にこれを読んだことを後悔してしまうほど、精神的にきつい思いをしてしまった。
あとがき:「講談社文庫版あとがき」(2001年4月)綾辻 行人、解説:「解説」円堂都司昭、備考:1993年1月祥伝社ノン・ノベル、1996年7月同社ノン・ポシェット、 -
朧げな記憶の中での出来事。
心が疲弊し限界を迎えていたとはいえ、自らが起こしたと分かっているのに記憶を改竄したのは防衛本能だったのだろうか。
違和感に気付いただけでなく証拠品まで見つけたのであれば、殺人事件を起こしているのだから即通報しておくべきだったろう。 -
囁きシリーズ三作目。ちょっとだけインパクトに欠けるが、三部作となると納得の読了感。