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数奇にして模型 (講談社文庫)

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著者 : 森博嗣
  • 講談社 (2001年7月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (720ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062731942

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数奇にして模型 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 15年以上前の作品なのに全く古びないどころか暗示するような内容。

  • 長かった…
    まあいつも通り面白かった。
    けど結局そこかーい。的な感じやったかな。まあしょーがない。
    なんでこんな長かったんやろ。
    犀川先生は相変わらず(今回はだいぶ激しめに)戦ってた。
    なんかここへ来てというか、サイコキラー?的な、感じの話で
    動機がきっちり描かれないというようなこのシリーズの言われ方にはそんなに当てはまってないんかなあとか。まあ最初の方の方がそのきらいは強かったよね。

  • 人はどこまでが人なのか。

  • 森さんが、いわゆはオタクの文化にこんなに詳しかったとは…!模型好きの人たちのイベントの様子がちゃんとリアルなんだろうなぁと思えた。
    萌絵ちゃん、危ない目に遭いすぎ!これまで結構何回も命の危険が…!そして、それを助ける犀川先生。ヒーローみたい。

    萌絵ちゃんと犀川先生のやりとりは、相変わらず詩的で、でも、一方では可愛らしくてほっこりする。

  • S&Mシリーズ⑨

    4~5年振りの再読。

    ・『①すべてがFになる』同様、猟奇殺人は、あまり気持ちの良いものではない。
    ・結局、形と型の違い、人形と模型とプラモデルの違いは何なの?
    ・殺人動機は、到底、理解し難く、トリックも思い浮かばない。
    ・強烈な個性の大御坊さん、同級生の金子君の活躍は嬉しいね。
    ・萌絵は好奇心が旺盛過ぎる。
     周囲に迷惑が掛かる事を、もっと自覚した方が良いねぇ。

  • 本物の異常者現れる、の巻。
    密室の実験室で絞殺された女子学生。同じ日に模型イベントの会場となっていた公会堂の一室で首なし死体。しかもまたもや密室。同じ部屋に倒れていたのは、女子学生と同じゼミの社会人学生。
    そんな二つの密室の謎を追っていくうちに、第三の殺人が。
    今回は警察の活躍はほとんどなく、金子君と犀川先生大活躍。特に犀川先生は全身打撲だの筋肉痛だの裂傷だのを負いながら、萌絵の危機を救うのでした。
    萌絵のいとこが出てきましたが、やっぱり変わってて、なかなか強烈でいい味出していたと思います。
    萌絵の友人、ラブちゃんって…。こちらも出番少ないにもかかわらず、キャラクターが非常に漫画的で強烈でした。
    それも作者が昔同人誌を発行していたとか(しかも漫画)聞くと、なるほどなーと思ったのでありました。

  • とある模型展示会で、一人の女性が首を切られて殺害される。部屋は密室状態で、内部には後頭部を打撃され気絶された男性も発見される。おりしも、その男性が在学している大学の研究室で、女性が絞殺されて発見された。こちらも密室状態である。犯人は事件現場に倒れていた男性が犯人だと思われたが、犯人と思わしき人物が挙がり始め、事件は複雑になっていく。今回は首切り殺人というシリーズの中で一番猟奇的な犯行である。犯人の動機も猟奇的。トリックと犯人を暴くには、常識的な概念を捨てなくてはならないだろう。ラストは、シリーズ3作目である「笑わない数学者」と似ている結末。どう解釈するかは、タイトルから分かるだろう。数奇にして模型→好きにしてもOKというダジャレです。

  • 3
    模型マニアの殺人事件。通常の論理で動かない犯人。模型という目的のためには手段を選ばない。最初の容疑者寺林の本性を犀川・萌絵が暴いていく。
    途中で国枝が語る正常と異常の区別の話はなかなか面白い。人間社会のルールは大雑把に近似して単純化されており、それが正常と異常の区別を生み出す。道徳などはよい例。このあたりが、テーマになってそう。
    生理的に受け付けないと思っていた人物が、多少、予想と異なる仕草をしただけで好意的に見えることがある。この反対事例も多い。
    事件の真相を結論から逆に説明し考えもしなかったような末端の可能性もいちいち検討して抜け道がないという印象を与えることで、思考力に感服させる、多少の論理の飛躍など勢いで信じてしまうらしい。

  • まさしく数奇にして模型。 
    狂気と正気の狭間を漂う。 
    常識と非常識の狭間を漂う。 
    概念が壊れる一作。 
    気が触れる一作。 
     
    面白かった。

  • S&Mシリーズ9作目。前の『夏のレプリカ』や『今はもうない』が変化球だったので、このシリーズらしいノリが戻り、恒例の密室も2つもあるし、やっぱりこうでなくっちゃって感じで面白かった。喜多先生の出番が多いのも嬉しいところでした。犯人は意外とは思わなかったけど、でも半分くらいしか当たってなかった。密室の謎も、死体に首がない理由も、犀川先生の種明かしですんなりと理解でき、シリーズ中で一番単純だったかも。楽しんできたシリーズも残りあと1冊になりました。どんな結末が待っているのかわくわくしてます。

  • 「好きにしてもOK」
    =sukinishitemokei

    森博嗣の本で、薄いものは少ないけど、それでも厚さに驚いた!しかし、次作の方が更に分厚いというものだから、楽しみでしかない!

    今作では、金子くんが良い味出してます。
    金子くんが目立つけど、国枝先生もまた良い感じ。

    前作の「今はもうない」あたりからS&Mシリーズ内の犀川と萌絵以外の登場人物のキャラが立ってきていて、嬉しい♪
    シリーズものを読み進める醍醐味の1つ。

  • 読了。

    数奇にして模型 (NUMERICAL MODELS) / 森博嗣

    S&Mシリーズ 9作目ですね。
    ”すべてがFになる”の犀川先生&萌絵のやつです。

    本が...分厚い...
    京極夏彦か!っていうくらい分厚い。(読んだことないけど本の厚さは知ってる)
    読んだシリーズの中1番分厚い
    (ちなみに次巻が1番分厚いようです)
    厚いので日にちかかるかなと思ったら一週間くらいで読み終えました。テンポよく読めました。
    本作の描写というか心の葛藤模様がスカイ・クロラっぽいのは時期的に似てるからかな

    密室殺人事件がほぼ同時に2つです。
    最後はいつもどおり犀川先生がまとめてくれます。
    アニメにもドラマになったすべてがFになるですが、次の巻『有限と微小のパン』以降出てないようですけど終わってるのでしょうかね。
    あの二人に関係になんらかの変化があったのでしょうかね

    今作は国枝さんがいい感じに巻き込まれた。(事件にではないが)
    存在感のある国枝さん。
    面白かったです。

  • 日本では作品に共感が求められがち、と聞いたことがあり、それ以来本を読むとその言葉が頭をかすめる。大勢の共感を集める一般的な思考回路があって、そのぼんやりとした普通性をみんなが認識して、自分をそこによせていく。誰もが少なからずそういう作業をしていると思う。森さんの作品では、一般性からはずれながらも個人の中では合理的に完結している思考回路に会うことができて、それがとても興味深い。独特のユーモアも笑えるようになってしまった。しかし萌絵は今回3回も無謀な行動に走り、すべてで危険な目にあっている。学習しない。

  • やっと終わりが見えてきました。
    久しぶりに読んだからか、全体的に萌絵にいらっとしてしまうことが多く、なんだか楽しんで読めませんでした。
    自らトラブルにつっこんでいく無自覚の無計画&無鉄砲さ、それ故に周りに迷惑をかけることを何とも思っていない(そっちが勝手に心配しているのであって、私が頼んでいるわけじゃない)幼稚さ、金子に対して何様?と思っている場面がいくつかありますが、前述のそれは萌絵自身が何様なの?という印象です。

    自身が襲われ、金子が助けに来てくれたとき、「早く警察を読んでこい」という言葉に命令しないで、と思っていましたが、危機的で緊迫した状況では誰しもこういった口調になるのではないか?一般的な男子大学生としては普通の言葉遣いではないか?と感じました。
    ではあの状況で金子がどういうい言い方をすれば萌絵は満足したのでしょうか…。

    金子の指摘(飛行機事故が殺人事件に絡みたがる動機の一つだ)は的を射ていると思いました。
    もちろん、図星であるから萌絵は取り乱したのでしょうが。
    金子は同情しているわけでもないし、可哀想とか異常だとか思っているわけでもなく、ただ同じ事故で身内を亡くしたものとして萌絵に共通項を感じ、放っておけないだけだと思います。
    自分を見ているようで辛いと思うことがあるのかもしれない…。

    お話自体は自分の目的のために必要なことをしたまでだが、それが世間の価値観とズレていたというような内容で、ああ、そうきたかという感じでした。
    模型を造るー過程が大切なのであってできたものに意味があるわけではないということと、首を切り落としたー遺体が都合よくそばにあったので、シリコンの量が間に合う分だけを切って持ち帰った、が繋がっている…ということでしょうか。
    お弁当を食べた理由というのがなかなか面白くて笑ってしまいました。確かに人の首を切り落とすときにお腹が減っていては力が出ませんね(やったことありませんが)
    でも一番面白かったのは紀世都の犀川へのセリフ「お医者さんですね?」です。

    過程に意味があって、完成品に意味がないのだとしたら、すぐに壊してしまえばいいものを、ずっと残しておくのはなぜでしょうか。
    その時の気持ちなど、のちのち完成品を眺めたってきっと1から10まで思い出せるわけはないのに。
    排泄物だけを残してどうやっても鮮やかに残せない気持ちや思いが色褪せていくのは寂しいです。
    わたしは何事においても、うまれたものに意味を与えてずっとそばに置いておきたいです。

    エピローグ、紀世都がどういう思いで人形を置いたのかを考えています。萌絵にわたした散文詩のような手紙の「保険」という言葉の意味。それと紀世都の死の意味も。
    紀世都は寺林が自分に向けている思いに気が付いていたのかもしれない…。
    自分を型にしたいという寺林の欲求も、そのための練習が必要だったということも、予行練習に妹の頭を使ったことも、すべて受け入れて死んだような。
    たとえ紀世都という人間が死んでその存在は無くなったとしても、その型によって彼は造られることができる(変な日本語)。
    『造形の行為や動機自体を再現することにモデルの意図がある。』(P527、犀川)
    『破壊は必ず、なんらかの新しい造形の前処理でなくてはならない』(P529、犀川)
    型が、寺林の逮捕によって造られることがなくなったと知ったら彼は悲しむと思う。

    なんかここまできて思った以上にこのお話好きかも、と思いました。


    <追記>
    ああ、やっと「好きにしてもOK」わかりました。
    SUKINISHITEMOKEIですね。ああ、スッキリ!
    非常にタイムリーですが、この言葉どうしてもシン・ゴジラを思い出してしまう。

  • 正常と異常の違いだって?ミステリとミステリィの差みたいなものだよ
     派手な不可能犯罪で開幕かと思いきや、少し事情が違います。首を切断した理由にとりわけスポットが当てられており、ホワイダニットの要素が強いです。シンプルかつスマートなトリックは、シリーズ共通の読後感がありますが、これまで以上に森ミステリィの真髄というものを感じました。
     もう一つ言えるのは、犀川&萌絵にしても、新登場の大御坊らキャラクターの見所が5割増しだということ。それとミステリの部分は関係ないと思われがちですが、そうとも言えないのが本シリーズの魅力でしょう。
     正常と異常の問いかけが興味深いです。例えば、正常なミステリというのはあるのでしょうか。面白いミステリはいつだって異常ですし、そう思う私は正常なはずです。

  • 一般論からすれば、異常ともいえるその動機がこのシリーズの醍醐味ではないのかと思っているので、このようなトリック、動機は個人的に面白く読めました。
    ただ何回も同じような目にあっているのにも関わらず、好奇心が旺盛すぎていくら自分が犯人じゃないと思ってる人だからといって容疑者にたった1人で自らのこのこついていっちゃったり、首を突っ込んでは危ない目にあっている萌絵には流石にちょっとイライラしてしまいました……(現に犀川先生も危ない目に合わせているのに…)
    金子くんのキャラがとても素敵!もっと前からどんどん出してほしかったなと思います
    今回は国枝先生もよく登場してまた新たな一面も見れたという感じでとても良かった。

  • おもしかったですが、冗長。もう少しテンポがあるほうがいいかなと思います。ただ、犯人はともかく結末は意外。細かいところは気になりますが、登場人物の見直は健在。金子くんよかった。

  • トリックとしては、心理を逆手にとった感じ。
    お馴染みの登場人物が活躍します。
    犀川と萌絵のやり取りにはやきもきするけど、楽しめます。

  • 物の見事にかなり早いうちから作者のミスリードに引っかかりっぱなしの私・・・。

    あぁ、やっぱり、やっぱりそうか!
    と思いながら、多少の満足感を持ってページを捲っていたが、そう来たか!

    いやいや、意外な結末だったが、私のような凡人には全く理解できず(^^;

  • 久しぶりの森ミステリー。前巻が異色だったので、久しぶりの犀川先生と萌絵ちゃんでした。
    今回は舞台がそうだからなのかキャラが濃くて面白かったです。
    個人的には金子くんイチオシ。かっこよすぎるでしょ。レギュラーにならないかなー。
    国枝先生も安定のかっこよさ。このシリーズで一番変化してるのってこの人な気がする。
    そして今回は犀川先生が意外とグイグイ推理していてびっくり。これは最終巻への伏線なんかな?萌絵ちゃんは安定した危なっかしさだけど。今回もなんどもドキドキしたわ。


    てか、犯人そうきたか。
    普通ならモヤモヤしそうだけど、この舞台ならアリかなーと思わせるのはさすが。
    次巻でこのシリーズが終わるのが寂しいような、でも早くラストを見たいような複雑な気持ち。
    ……次巻、ビビるほど分厚いけどね(笑)

  •  数奇にして模型 >> これはまた、『今はもうない』とは違って、オーソドックスなプロットに戻るのかな? 萌絵の新しい車が「リアシートのないポルシェってボクスター?」って推測したら当たりだった。

    ※ネタバレ注意! 以下の文には結末や犯人など重要な内容が含まれている場合があります。

     相変わらず悪意か無意識か分からない三人称多視点+神視点(カメラ視点)のナレーションの合わせ技で読者をミスリードに誘い、最後に犀川先生の神業推理を披露して終わるというプロットに騙されるのが癪だが、萌絵が手に入れた新車の効果によるものか、シリーズの中で最もスピード感があり、スリルとサスペンスを感じさせ、篩(ふるい)を通り抜けられなかった読者を取り戻せそうな魅力が垣間見える。

     いつも事件に興味がないのに、萌絵の探求心?に巻き込まれ、安楽椅子から事件を推理する犀川先生も、今回は、動機の不可解な事件に思考がかく乱され、最後は萌絵を危機を察し、まるでアニメのヒーローのように芥子色の車に鞭を入れ、現場に駆け付ける。

     基本的にはS&Mシリーズが大好きなので、このまま『有限と微小のパン』『まどろみ消去』『地球儀のスライス』に突入していくつもりだし、そのあとは、Vシリーズ、四季シリーズ、Gシリーズとどっぷり嵌合して行く予定だが、好きだからこそ苦言もある。

     森先生に限らず、東野圭吾さんでも時々見かける手法で、記憶喪失や心神喪失などに陥っていない語り手が、自分の過去の行動を伏せている場合があるが、『数奇にして模型』のプロローグに登場するこの手法は、反則だと思う。また、いわゆる神視点とか天井桟敷と呼ばれるナレーション?が挿入されるのも不満である。

  • シリーズこれで全部読みました。
    「すべてがF..」が映像化するまで森博嗣さんの作品は読んだことがなかったのですが、すごく面白かったです。
    結構部厚めな作品が多かったですが、どの作品も楽しめました。
    この作品では、終盤、犀川先生が活躍しましたが、出番が少なかったのが少し残念でした。
    自分の地元が舞台になっていることが多かったので、その点でも楽しめました。

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数奇にして模型 (講談社文庫)の作品紹介

模型交換会会場の公会堂でモデル女性の死体が発見された。死体の首は切断されており、発見された部屋は密室状態。同じ密室内で昏倒していた大学院生・寺林高司に嫌疑がかけられたが、彼は同じ頃にM工業大で起こった女子大学院生密室殺人の容疑者でもあった。複雑に絡まった謎に犀川・西之園師弟が挑む。

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