血塗られた神話 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062732086

感想・レビュー・書評

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  • ラストの野田と京子が再会する章がよかった。廃人となった京子が神々しかった。

  • 「悪魔」と恐れられた街金融の若き経営者・野田秋人。彼のまわりで、関係する人が次々と惨殺されていく。常軌を逸した連続猟奇殺人の目的とは!?「金」ほど人間の本性を剥き出しにし、争いごとを生む物はない。人の命など毛ほどの重さも持たぬ街金融の世界で修羅を生きる著者ならでは、超リアルな問題作。(裏表紙)

    厳しい取り立てで「悪魔」と呼ばれた男、町田。
    その取立ての中で一人の顧客を死に追い込んだことで、自らの働き方に信念をもてなくなりつつある。
    そんな中、周囲の人びとが残虐な方法で殺され始め、かつての恋人まで騒動の中で浮上してくる。
    犯人の目的は何なのか…。

    デヴュー作であるからか、文章などに読みづらさが感じられる。殺害のシーンもライトノベルのように残虐さを出そうとしすぎて読みづらい場面も。
    解説に「無間地獄」という作品が紹介されていたので、そちらも少し気になります。

  • とりあえず詰め込めるだけ詰め込んだ感じの話。街金の経営者が主役であり、事件に巻き込まれたのもその過去に関わってはいるものの、アンダーグラウンドな感じさえ出れば、別に街金でなくてもよかったような?
    ちょいちょい出てくるグロすぎるシーンはいるのか?そして京子さんみたいな人が実際にいると、怖すぎ。

  • 2015年11月5日読了。
    2015年191冊目。

  • ”血塗られた神話”新堂冬樹著 講談社文庫(2001/07発売)
    (1998/08発売 講談社ノベルスの文庫版。2008/10発売、幻冬舎文庫もあり。
    解説:茶木則雄)

    ・・・第7回メフィスト賞受賞作。
    客を自殺に追いやった過去を持つ街金融経営者・野田。
    ある日、惨殺された新規客の肉片が届いた。
    そして次々と殺されていく関係者。
    調査する野田に復讐の影とかつて愛した女の名が浮かび上がる。

    ・・・街金融ということで、後の新堂作品の闇金屋と比べて相当な甘さが目立ちます。
    がストーリー的には安易な予想を許さない展開で最後まで楽しめました。

  • グロい

  • これも裏に真実の恋があり、それが中和剤になる。最後まで読めないどんでん返し。終わりがいい

  • サスペンス

    黒新堂です。かつて悪魔と呼ばれるほど厳しい取り立てをしていた主人公野田。が、彼取り立てを苦に自殺者が出、また聖母の様な最愛の恋人に出会ってしまいその苛烈さはなりを潜める。そしてある日彼の顧客の死があり関係者が次々惨殺されていく。主人公が真犯人を追って行くというストーリー

    うーん、殺人描写がグロいだけで他の作品のような迫力がないというか。サスペンスの犯人設定としては素晴らしい!!

  • 新堂冬樹が本書でメフィスト賞を取っていたことは覚えていたので、改めての再読本。
    昔は「無間地獄」を先に読んでいたので、闇金融の描き方も、以降の新堂冬樹に比べればお子様レベルの描き方で、かえって新鮮。

    ラストの犯人(黒幕)のトリックなど、まあまあというところで、作品としてはごく普通で。
    それでもメフィスト賞だから、まあ先見の明があったというところだろう。

  • ハードボイルド小説?
    ラストのシーンはいかにもお話てきな感があった。

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著者プロフィール

1998年作家デビュー。2003年『忘れ雪』が大ベストセラーとなる。『ある愛の詩』『あなたに逢えてよかった』と続く“純恋小説”という新ジャンルを打ち立て、話題となる。著書に『動物記』『ブルーバレンタイン』など多数。近年、『虹の橋から来た犬』がスマッシュヒットとなる。

「2023年 『なごり雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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