イノセンス 上: 女性刑事ペトラ (講談社文庫 け 12-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062732130

感想・レビュー・書評

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  • 男の子が どうなるか気になって・・・
    でもハッピーエンドで 良かった。

  • トレーラーハウスで、次々と相手を変える母と住んでいた少年は、母の新しい彼氏のDVに耐えきれず、家出をしてロサンゼルスに向かう。公園で野宿する少年はある日、殺人事件を目撃してしまう。
    少年がその場にいた痕跡から、主人公の女性刑事ペトラは、彼がいたことを突き止め、捕捉しようと似顔絵を作成する。それが、被害者の両親から賞金付きで新聞に掲載されたため、犯人に目撃者がいたことを教え、少年は探され始める・・・。
    時折挿入される、お年寄りの話がどこに結びつくのか分からなかったけれど、それが最後の救いになったことに、読後安心感を感じた。

  • ケラーマンのノンシリーズ。でも舞台がLAなので、よく知った名前がでてきたりして…。12歳のホームレスの子が殺人事件を目撃して逃げる様子と、その事件を追う女性刑事の話。両者はずっとお互いの存在を知らないから、読んでる方ははらはらしどうしだった。ケラーマンはデビュー作で「ハードボイルド」って解説されてたんだけど、私は??って感じだった。でも、これを読むとこの人の本質はハードボイルド的なんだなって、実感した。ホームレスの子供は勿論、ペトラ(刑事)もトラウマをかかえている。でも、それに安易な解説や解決を与えないところが、ケラーマンがケラーマンである故のリアルなんだと思う。
     すごい、傑作だと思う。ミステリーとしては弱いんだろう。でも、この人物像や心情の描き方の前に、そんな事を問題にする意味があるだとうか?
     「子供の面倒を見るのが親の勤めで、その逆ではない」ケラーマンの他の作品でもよく出てくる言葉なのだけど、さらに重く感じた。

  • J・ケラーマンは新潮文庫からアレックスシリーズを出して(ノンシリーズも)いたのですが、講談社から女性刑事ペトラを主人公とした長編がでました。私としてはシリーズ化なるのでは?!と期待していますが。心理描写が相変わらず面白い! 本書では主人公が2人います。邦題のサブタイトルにもなっている女刑事のペトラ。そして殺人を目撃して逃げ迷う家出少年ビリー。この2人がどこで繋がるというか出会うのか、事件の行方と微妙にずれて、もうハラハラドキドキ。ペトラ自身にもプライヴェートな悩みもあるしで、時間を忘れて没頭させること請合いです。本当にシリーズ化して欲しいなァ〜。

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