「紫の女」殺人事件 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062732390

感想・レビュー・書評

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  • はじめての「浅見光彦シリーズ」
    テレビ番組も見た事なかったけど、人気のシリーズで軽井沢の「浅見光彦倶楽部」会員1万人越えにも納得。

    普通に楽しくカラッと読めた。登場人物やお店が実在するらしいし、軽井沢のセンセとか、小説と現実をふわっとないまぜにした感じが面白い。
    犯人が分かっても逮捕部分は省略して、犯人像もサラッと深掘りしない。とにかく浅見光彦!
    またこのシリーズを読んでみようと思う。

  • 【「紫の女」殺人事件】 内田康夫さん

    熱海の和菓子店で起きた家族3人の変死事件。
    死因はワインの中に入れられていた毒物による中毒死。
    警察は自殺と断定するが、奇跡的に蘇生した娘の一恵は
    「自分たちは自殺じゃない、殺されたのだ」と主張し、
    自分は殺される様子を幽体離脱し見いていたと言った。
    自分の言葉を警察に信じてもらえない一恵は作家の内田康夫を
    通じて浅見光彦に助けを求める。
    光彦は一恵に変死する直前の状況を訪ねた。
    すると、一恵の父はワインを飲む直前、「紫式部に乾杯」という
    謎の音頭をとっていた。



    宇治の老舗和菓子店から駆け落ち同然で熱海に来た曾宮一恵の両親。
    彼らはココで和菓子店を始めるも、なかなか思うように繁盛しない。
    良いものを作ろうと思ったら大量生産は出来ない。
    大量生産・大量販売が出来なければ大掛かりな広報も出来ない。
    お金をかけず、商品の知名度を高める方法を考える曾宮夫婦は
    紫式部の源氏物語をヒントにいい方法を思いついた。
    これで、和菓子店の方も軌道に乗るコトが出来るかもしれない。
    娘の一恵もタイミングよくアナウンサーの職を得て帰郷してくる。
    曾宮家にとって新しい一歩を踏み出す祝いのワインに毒が仕込まれていた。
    スラスラと読める、読みやすい作品でした。。

  • 2012feb

  • 網代の和菓子屋夫婦が死んだ。
    当初無理心中と思われていたが、生き残った娘の臨死体験を浅見光彦がきちんと受け止める。
    和菓子を巡る話。
    最後はなぁんだという犯人。

  • 浅見光彦、熱海へ京都へ。毒殺犯は誰だ!
    幽体離脱して犯人を見た、と証言する娘。事件は心中か殺人か……。

    曾宮一恵は、和菓子屋を営む熱海の実家で、両親と共に倒れている所を発見された。両親は既に絶命しており死因は、飲んでいたワインから検出された毒物。心中と思われたが、一恵は幽体離脱して犯人を見たと主張した。網代滞在中の「軽井沢のセンセ」を訪ねた浅見光彦は、事件の真相究明を依頼されるが……。

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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