- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062733212
感想・レビュー・書評
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どうなってるのや! この国は!
あぁ ほんまに腹が立つ!
もう ええ加減にせえよ!
と 思うような時に 手に取りたくなる一冊です
再読の時に
どこからでも開けて読み始められるのも
また この土屋先生の特徴でもありますね詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「笑う哲学者」として知られる著者のユーモア・エッセイ12本と、著者がイギリス留学時に学生時代の先輩との間で交わされた往復書簡を収めています。
往復書簡はほんとうに出されたものなのか、それともそういう体裁で書かれているものなのかわからないのですが、このひとだったらふだんからこんなふざけた手紙を書いていても不思議ではないと思ってしまいます。 -
哲学…なのか?愉快だし、こういう考え方で生きていけたらいいなと思う。
2017/6/19 -
くだらない手紙をやり取りできる友達がいるというのは、少し羨ましいです。
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4〜5
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某誌に連載中の「ツチヤの口車」なるものは屡読んでゐましたが、一冊まるごと土屋教授の本を読むのは実は初めてであります。まあ何と言ひますか。
私事になりますが、かつて人前で話をしたり、文章を書いたりする際には、なるべく意味の無いことを発表したいと考へてゐました。こんな下らぬ人間が立派なことを発言するのは恥づかしいと思想してゐたのです。内容は無いのに、聴衆や読者には「ほほう!」と唸られたい。これが理想でした。しかし当然のことながら、これが難しい。
そんなわたくしにとつて、土屋教授の一連の作品は、かなりの変化球とはいへ理想的と申せませう。人を喰つた文章ながら、一見起承転結を完成させると見せてをいて、結局何も残らない。実に潔いではありませんか。
http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-152.html -
何気ない日常を現象学的に綴った新進気鋭哲学者によるコペルニクス的視点を強く意識した意欲作・・・と思って読むと、とんでもない目にあう。いしいひさいち氏の描いた似顔絵の大学教授がそのまま語っていることを想像すれば間違いはない。笑わせることだけを目的として書いているとしか思えないのだが、そこはやはり国立大哲学科の教授。ユーモアの質も高度であり、ところどころに風刺的な内容も見られ、皮肉交じりの世の中批判も不真面目ゆえに毒があまり感じられない。そういった点を拾っていくと土屋先生という方は実は極めて真面目な研究者であり、哲学への傾倒と俗世間への対立から深刻な苦悩を・・・なんてことはまずありえないだろう。
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「哲学者かく笑えリ」3
著者 土屋賢二
出版 講談社
p36より引用
“所有のやっかいなところは、一度所有に取りつかれたら、どこ
までも欲望が肥大して、そこから抜け出すのが容易でなくなると
いうことである。”
哲学者である著者による、周囲の身近な出来事や事柄について
ひたすら深くひねくれて考え抜いた一冊。
哲学を教えることについてからイギリス留学中の往復書簡録ま
で、論理的でユーモア溢れる文章で書かれています。
上記の引用は、所有の概念について書かれた章での一文。
この所有欲が高まって、行き着くところまで行った人達がコレク
ターなのでしょうか。欲深いと言えばそうなのかもしれませんが、
それだけの欲を満たすことが出来るというのは、その人の甲斐性
の表れでもあると思います。
章の始まりの挿し絵と巻末の4コマ漫画を、いしいひさいち氏が
かかれています。p243の著者の写真と見比べてみると、かなり似
ていると思います。ヒゲが。
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すっかり著者のエッセイのファンになってしまった。どれを読んでも自由で皮肉が効いていて面白い。たしかにライバルは筒井康隆というより、西原理恵子だと思う。