- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062733267
感想・レビュー・書評
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初めての海外旅行体験は、その後の旅行になんらかの影響を及ぼすと思う。いまではすっかりアジア貧乏旅行のカリスマとなった著者の、最初の旅行先は意外にもアメリカだった。でも20代前半に、そのころ日本でいちばん情報量が多かったのがアメリカ。しかもまだのんびりとした時代のこと、いろんなことがあったけれど、楽しかった記憶が著者を海外へと導いたに違いない。
タイトルの「ピーコート」は、厚手のウールのショートコートのこと。著者はギリシャ旅行の旅先で、同じような境遇の日本人旅行者からピーコートをもらう。そのコートを着て、極寒のヨーロッパを旅したという。そのコートがなければどれだけ辛かったことだろう。そして、ヨーロッパの一人旅でもそんな親切に出会える幸運。著者の本が、どの地域の話であってもやさしく、明るいのは、そんな体験があってのことだろう。1979年のアメリカ留学、その20年後のアメリカ再訪までの間に旅した、世界各地でのできごとと、思い。自然体で旅する著者のスタイルは、旅を楽しむ武器でもあったのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どの海外旅行者にも必ず一度は訪れる初めての旅行。戸惑いや不安は旅行を重ねるに従って徐々になくなり、自分なりのスタイルができてくるのでしょうが、初めての経験は、誰にとっても出発点として常に振り返れる場所であり思い出です。
本書は蔵前さんの初めての海外旅行「僕のアメリカ一人旅」が収録されていて、他の著作とは少し違った趣。『旅行人』の編集の合間に短期で訪れたインド・ラダックやイエメンの旅行記もなかなか面白かった。 -
思わず旅に出たくなっちゃう蔵前仁一(くらまえ じんいち)氏の旅エッセイです。
☆詳しいレビューは<a href="http://ihuru.blog46.fc2.com/blog-entry-61.html" target="_blank" title="コチラ">コチラ</a> -
旅行エッセイものはたくさんあるけど蔵前さんのはよく読みます。蔵前さんはイラストが上手くてとっても楽しい。どれも楽しく読めるけど今回は「南インド定食を食べつくす」は特に面白かった。食堂の臨場感やカレーの匂いまで感じられます!