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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
ビアバーのマスターが、常連の持ち込んだ謎を解き明かしていく連作短編集です。
どの話も、うまく出来たミステリーで、謎が明かされてカタルシスは得られますが、冷静に考えると、逆に作り過ぎと思ったり、解釈に無理があるよなぁと感じさせられる物もありました。
人物描写は活き活きしているし、人生の哀切も全編に共通して漂っています。
ただ、文章にやたらと無駄な改行が多くてちょっと馴染めませんでした。
表題作だけ読了。
別に悪くはないと思うんだけど、平凡すぎて面白くなかった。
1話だけしか読んでいないのに評価するものどうかとは思うけれど、今は星2つ。もう少し経ったら、再読してみようかな。
趣味の似通った読書好きの方たちのブログの中にたびたび登場するので気になっていた北森鴻さん。
「香菜里屋」というビアバーを舞台にしたシリーズものということで、近藤史恵さんの「タルト・タタンの夢」みたいな雰囲気をイメージしていたので、硬質で凝縮された感じの文体に不意をつかれました。
間に4つのお話をはさみながら、1話で登場した流浪の俳人である草魚の人生を、6つめの最終話できっちり掬い取るところに、作者のきまじめさを感じました。
とてもよくできた短編集だと思うけれど、いまひとつのめり込めなかったのは、謎ときのための謎、という感じが強かったのと、全編を通して生きることの哀しさが突出してしまっていて、読後、最終的にはあたたかい気持ちになりたい私の好みからちょっと外れていたからかも。
でも香菜里屋に集う人たちの今後が気になるので、残る3冊も読んでみようと思います。
潔い文体にとても好感がもてました。
ふと、どこかですれ違っていそうな、
エピソードの連作短編ミステリー。
謎に美味しそうな料理が絡みます。
個人的には『終の棲み家』が好み。
日本語学院での朝一の授業が終わった後1日1篇ずつ読む。一日で一番睡魔に襲われる時間帯であり殆ど夢か現か幻か状態での読書であったが、文章は非常に読みやすい。但し、日本推理作家協会短編賞受賞の割にはオチがどうとでも取れる話が多かったような気がする。安楽椅子探偵モノの常道と言ってしまえばそれまでだが、推理の舞台となるビアバー香菜里屋のマスター工藤が余りにも神過ぎる。連作モノは最初乗れなくても読んでいるうちに物語世界に入り込んでしまうことがままある。残念ながら本作ではそういうことは起こらなかった。積読二冊に期待。
香菜里屋シリーズの第1弾。 このシリーズ、何も考えず3作目(蛍坂)から読んでしまったので、今回は改めて1作目を。 今回のほうが連作短編の印象が強かったかも。 6作中、最初と最後のお話が同じテーマ(中心になる常連客も同じ人)だからそう感じたのかな。 個人的には3作目より面白かったですが(料理は本作より蛍坂のほうがおいしそうなのが多かった)、雰囲気はあんまり変わりません。 香菜里屋のマス... 続きを読む »
大好きな香菜里屋シリーズ。
全部読んだけど、この作品が一番好き。
行ってみたいなー。
バーを舞台にしたアームチェアー・ディテクティブもの連作短編集。
バーのマスターが探偵役。ちょっと高めの年齢層に向けて書かれているような印象です。
派手さはありませんが、安定感のある作家さん、でした。
食べ物の描写が詳細で楽しかったです。深みのあるというか、ミステリアスというか、すべて了解しているというか、そういう人っていいな、と思いました。
何て言ったらいいのかしばらく考えてわかったんだけど、北森鴻は古い。
バー香菜里屋のマスター工藤が、店に集まる客の悩みをさりげなーくさりげなーく解決する連作短編集第一弾。
本人そのつもりなのか知らないけど、全くさりげなくありません。かなりのでしゃばりです。まずそこが癇に障る。
しかし客も客。相当にうっとうしい。私がいちげんで入った店であんな客達が常連面で騒いでたら即刻帰ります。
台詞回しから、舞台感から、登場人物の性格から、とにかく古い。香菜里屋には一昔前の人しか集まらないらしい。
でも、なぜか読んでしまうっていう。第二弾も買ってしまうっていう。
その古さに混じりたくは絶対ないけど、なんか端からみて安心してしまうというか。
なにこれ、大嫌いな懐古主義者と変わらんし。自分きっしょ。と思いつつさっき「螢坂」も買いました。
2009年12月09日 14:15
香菜里屋を知っていますか?
新玉川線三軒茶屋駅から、
表のアーケード街を道一本はずし、
裏通りを歩くと、夜の暗さのなか
白くぽってりと膨らんだ光の筒がみえます。
光に近付くとそれは大きな
等身大の提灯で、
それが香菜里屋の目印です。
そこには、
アルコール度数の違う4種のビールがあり、
店主工藤さんのつくる創作料理が絶品なのです。
そして、お客さんどうしの話をきいて
謎解きをしてしまう、不思議なひと。
香菜里屋を知っていますか?
解いてほしい出来事があったなら、
おいしいビールを飲みながら、
工藤さんに話してみてはいかがでしょう?
あぁ…この方、同郷なのね!
同郷というだけでは、そこまで盛り上がれないけれど、
収録短篇1作目の舞台は
(住んでいた町からは少し離れている場所だけれど)
もちろん知っている町、それはあまりに馴染のある地名で。
私としては、思いがけない邂逅だ。
年老いた俳人・片岡草魚が、自分の部屋でひっそりと死んだ。その窓辺に咲いた季節はずれの桜が、さらなる事件の真相を語る表題作をはじめ、気の利いたビアバー「香菜里屋」のマスター・工藤が、謎と人生の悲哀を解き明かす全六編の連作ミステリー。第52回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門受賞作
ミステリー小説の部類なのでしょうが、ひとの情緒も重視している作風です。吉田修一『日曜日たち』を再読したくなる、完成度の高い連作短編集。
香菜里屋シリーズは、とても大切にしたい作品。これをよんで、短編の面白さを教えてもらった気がします。この質感、大好きです。この中では「魚の交わり」がお気に入り。
こんなビアバーが近所に欲しい…と思ったものの、店長が何でも見透かすような人だったら居辛いわい、と思ってしまいました。
作為的に仕組まれ過ぎた話が多くて、いまいちでした。
11.07.13
香菜里屋というビアバーのマスター工藤を探偵役にした短編ミステリ集。
基本的にビアバーに来たお客さんの話を聞いたマスターがお店で謎解きしたり、助言したりして、謎が解決する安楽椅子探偵スタイル。
テンポも良く、短編らしさを十分に活かしている。
よみやすいだけでなく、読み応えも満足のいく作品だろう。
ミステリに馴染みがない、長編ミステリは最後まで読むのが疲れるという方に、特にオススメ。

再読。香菜里屋シリーズ第1作目。前は順番ばらばらに読んだけど、今回はシリーズを通して読もうと思っている。6話の連作短編集。本当料理がおいしそう。1話目に出てきた草魚さんが最後の話にもまた登場するのがい...






