揚羽の蝶 半次捕物控(下) (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062733304

感想・レビュー・書評

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  • 上巻を読んで3か月。
    その間に病院で作者の訃報を聞き、なんとも言えない心地がした。

    流れを思い出すのに少し時間がかかったけれども、思い出してみたら陰謀に巻き込まれた半次は、冤罪の上に命を狙われるというスリリングな展開。

    ”いが茄子男”という、しびれ薬を使って若い女性を狙う婦女暴行犯の事件と岡山藩のお家騒動。
    複雑に絡み合ったこのふたつの事件が半次を狙い、ついには半次の娘、まだ3歳のお美代をさらわれる事態になる。

    半次はかすかな手がかりを手繰りながらお美代の行方を探すが、何度も何度もその手掛かりは途切れてしまう。
    実はお美代は半次と血は繋がっていなのだが、お美代の安否を案ずる半次の姿に胸が痛む。

    複雑だった事件も、自業自得というような形でうやむやのうちに解決し、お美代は無事に半次の元に戻ってくる。
    今後はお美代が珍しく懐いたお志摩と半次が、今後は縁を紡いでいくのだろうか。

  • お志摩と一緒になるのかなぁ?

  • 佐藤雅美せんせいの主人公って、腹がすわって
    いるというか、めまぐるしい理不尽な難関も
    仕方がないとばかりに、正面から立ち向かう
    または、恬淡と受け入れる
    スゴイものです
    この主人公なんて、結構数奇な運命なのに
    それをさらっと、ストーリーの味付け程度に
    しかつかわないなんて・・・もったいない!

  • 初版本

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著者プロフィール

佐藤 雅美(さとう・まさよし)
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。デビュー作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。1994年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する。著作に『御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵』『頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎』『関所破り定次郎目籠のお練り 八州廻り桑山十兵衛』『知の巨人 荻生徂徠伝』などがある。2019年7月逝去。

「2021年 『恵比寿屋喜兵衛手控え 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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