御手洗潔のメロディ (講談社文庫)

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著者 : 島田荘司
  • 講談社 (2002年1月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062733564

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御手洗潔のメロディ (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • この四編のうち、一番好きなのはやはり『SIVAD SELIM』です。

    御手洗のギターと老人のトランペットの見事な競演の描写の素晴らしさと、老人の正体が明かされるときの驚きは秀逸です。そして、物語を締める最後の一文が心に染み入りました。

  • 「IgE」と「ボストン幽霊絵画事件」では、御手洗潔の"超人的推理"を味わうことができる。「SIVAD SELIM」と「さらば遠い輝き」はミステリーではなくて、御手洗と石岡に関するエピソード話。

    「IgE」
    有名声楽家のところに現れた謎の美女、彼女の引っ越しをはじめとする謎の行動、レストランSでの度重なる小児用男子便器の盗難、公園の樹木損壊事件など。一見何のつながりもないような事件を結び付けて推理を組み立て、これから起こることを予言する御手洗潔。ここまで飛躍的な推理だと、"超人的推理"と言わざるをえない。
    御手洗は推理の裏付け調査をしているが、その内容が種明かしまで明かされないので、読者には到底推理不可能であり、ただただ、御手洗の"超人的推理"にはひれ伏すしかない。相当の力技だが、ここまできれいにまとめ上げると賞賛に値する。最後に、タイトルの「IgE」の話を持ち出して、文化人類学のテーマに切り込んでいる点も興味深い。

    「SIVAD SELIM」
    外国人身障者のためのコンサートで挨拶をする羽目になった石岡の狼狽ぶりが印象的。自分も上がり症なので、身につまされた。御手洗の来訪者の謎、コンサートの最後の出来事などのサプライズも盛り込まれている。作者の音楽観が垣間見える作品。

    「ボストン幽霊絵画事件」
    御手洗がアメリカ留学中に学生新聞に掲載されていた奇妙な銃撃事件を聞き、飛躍的な推理を紡ぎ出すことで、芸術家失踪事件の真相を暴き出す話。推理の積み重ねによって、意外な事実に突き当たるという点で、「九マイルは遠すぎる」を連想した。銃撃の意図、消防士の証言、被害者の思惑とは裏腹の皮肉な結末など、面白い真相ではあるが、御手洗の推理には無理があると言わざるをえない。

    「さらば遠い輝き」
    ハリウッドのトップ女優のレオナとジャーナリストのハインリッヒのサンタモニカでの印象的な再会を描く中で、御手洗と石岡の過去の関係が示される。愛情の本当の意味、レオナの涙の理由など、考えさせられる内容だった。

  • 牽強付会なミステリを書かせたら右に出る作家はいないと(私の中で)定評のある、島田先生の御手洗シリーズです。


    が。(前置き)


    本シリーズビギナーの方には!!
    自信を持って!!!
    本作はオススメしません!!!!


    本作にはミステリ一編、探偵礼賛記一編、探偵幼少期メモリアル一編、同人短編一編が収められています(一部誇張有)。

    冒頭のIgEこそ島荘節が炸裂していますが、後半三編は正直微妙です。御手洗潔というキャラクタを愛する人には堪らないかもしれませんが、それほどキャラ萌えしてない人にはキツい。
    ドラマ版の2人にはキュンキュンした私ですが、原作でやられるとね………コレジャナイ感あるんですよね………(謎)。


    シリーズを何冊か読んでから本作を読むことをオススメしますが、シリーズのファンでも、
    御手洗×石岡とか別に興味ないし……
    御手洗のイケメンエピとか要らないし………
    な方は読まなくてもいいんじゃないかな〜←

    ◉IgE…何度修理しても破壊されるレストランの便器と、有名な声楽家が恋い焦がれ探し求める美女。一見なんの関連性も見出せない2つの事件を御手洗潔が知った時、ミッシングリンクは繋がった!

    ◉SIVAD SELIM…外国人身障者の為に音楽会を開くという高校生から、ギターの名手と名高い御手洗に出演依頼が来た。少年の志に胸打たれた石岡は、音楽会当日は大切な用事があると渋る御手洗を説得しようと試みるが……。

    ◉ボストン幽霊絵画事件…若き御手洗少年が、渡米時に出会った奇妙な事件。何故、自動車工場の看板のZだけが集中的に撃たれていたのか?

    ◉さらば遠い輝き…番外編。御手洗に想いを寄せるレオナと、彼女そっちのけでラブラブしてるっぽい御手洗&石岡くん(違

  • 御手洗潔シリーズの短編です。必ずしもミステリーのみではありません。御手洗潔の人物にフォーカスをあてた感じでしょうか。もっとミステリー色が強い方が好みです。

  •  たぶん読み終われない。気を持たせすぎてイライラする。御手洗シリーズ人気だと聞いたのだけれど・・。読む順番をまちがったかな。

  • 確かに。これは、音楽だよ。

  • 長編より軽やかで、けれどトリックの鮮やかさは損なわれず、読みやすかったー。

  • 今回の短篇集はミステリを期待して読むとかなり拍子抜けする内容だとは思うのでその辺で評価はわかれると思う。
    ただ、御手洗と石岡のコンビが好きだって人には楽しめる要素が多いかと。

    『IgE』は御手洗・石岡が活躍する王道ミステリ。
    『SIVAD SELIM』も二人が出ますがミステリではない。色んな事であたふたする石岡くんがかわいかったり、痴話喧嘩したりとその辺が見どころ…かも…。
    『ボストン幽霊絵画事件』は御手洗がアメリカの大学に通ってた頃のミステリ。
    『さらば遠い輝き』はハインリッヒとレオナが出てきて、御手洗について話したりする内容。
    これは、『異邦の騎士』のとあるシーンで御手洗が石岡くんに対してどう思ってたかということがわかるので、やはりこのコンビが好きな人にはおすすめ。

    これを読んだあとまた異邦の騎士が読みたくなる。

  • 御手洗潔シリーズ、11作目。短編集。

    純粋に事件ものミステリもあれば、シリーズの番外エピソードみたいなものもアリ。シリーズ読者には御手洗の人間性、石岡くんへの秘めたる想い(?)などが垣間見られて必読モノかもしれない。まぁ、結局のところ普通にミステリの「ボストン幽霊絵画事件」が一番面白かったけど。

  • 短編集のため、面白いものとそうでないものがあり、こんなものかなという感じ。
    とても推理できないでしょうというのもある・・

  • 『IgE』破壊される便器、失踪する美人、傷つけられた木が導く殺人の予兆。駆けずり回って疲労を見せる探偵と、独り現場を任された友人の心労。
    『SIVADSELIM』御手洗の音楽的能力と、暖かい友情の話。友人の言いがかり心理はあまりに利己的盲目的で寄り添えなかったが、読後感は悪くない。直接内容に関わらないが他作品の事件に言及する描写もあるため、龍臥亭事件を先に読んでおきたかった。
    『ボストン幽霊絵画事件』異国で学生時代を送る若き日の探偵。白昼の看板狙撃、死体のない殺人、動く死者による壁画。いたずらまがいな細事から殺人事件を掘り起こす推理と行動力は健在。動機に人情的な要素は少なく、欲求のまま活動しているかのような活発さに若さを感じる。この短編集では一番シリーズらしさのある作品。
    『さらば遠い輝き』ドイツ人ライター視点から語られる、レオナとの邂逅。日本を離れて脳科学研究に勤しむ探偵の近況と、友人への想いの丈を垣間見れる貴重な話。なんの事件も謎解きも起きないけど、個人的にはレオナの心理展開に寄り添えなくて物語の真意を計りかねる。探偵の内面に改革を与えた友人への嫉妬?友人への愛情についてかなぁ?探偵の人間性に暖かみを感じることはもちろん、人間愛の性超越性を主張されたのか、もっとシンプルに愛情の本質を定義せしめるものだったのかと勘繰り煮え切らない。
    なんにせよ、御手洗さんに救われた石岡くんは御手洗さんの内面革命家だったわけですね。レオナは不憫だけれど、探偵と友人、互いの存在価値を物語る意味では素敵なエピソード。

  • IgE、ボストン幽霊絵画事件は展開がある程度想像出来る。うまいこと重なるもんだと思うが、可能性はゼロではないし、そうなるべくしてそうなっている。
    SIVAD SELIMに関しては、石岡君のビートルズの選曲がズバリ的を射ているので、とても清々しい。
    さらば遠い輝きは御手洗石岡コンビが大好きな私はもう何も言わない。御手洗潔を横浜の馬車道に戻そう(提案)

  • 短編集
    『IgE』
    『SIVAD SELIM』
    『ボストン幽霊絵画事件』
    『さらば遠い輝き』

    『IgE 』のみ御手洗さん&石岡くんコンビが活躍する事件。
    『SIVAD SELIM 』は事件は起きないし(石岡くんには身の毛もよだつ恐ろしい事態が起きるのだが/笑)
    『ボストン幽霊絵画事件』は御手洗さんが大学生時代の海外の話
    『さらば遠い輝き』に関しては、御手洗さんも、石岡くんも話題に上がるのみ。
    かなり変化球な一冊だと思う。
    それでも、御手洗さん&石岡くんコンビが客観的に描かれていて、なかなか楽しめた。

    私はミステリー要素があって、少しホラーも含まれていた『ボストン幽霊絵画事件』がお気に入り☆

    (2014.10.8 読了)

  • 目次
    「IgE」
    「SIVAD SELIM」
    「ボストン幽霊絵画事件」
    「さらば遠い輝き」
    自作解説

  • 図書館にて借りました。

    軽い感じの短編集。
    ファンサービスみたいな、スピンオフ的な作品です。
    シリーズ読んでたらもっと楽しめます!

  • 御手洗 短編集。
    ミステリ2つに日常2つ。

    IgE:壊されつづける便器と声楽家の前に現れ、消えた美女。
    チェーンレストランと切り倒された杉の木。

    SIVAD SELIM:高校生ボランティアのクリスマス・コンサート。
    これに御手洗を出演させようとする石岡君と、先約があると断る御手洗のケンカ(笑)
    あ、この話は一応、謎あるかも。

    ボストン幽霊絵画事件:御手洗大学生(アメリカ)の事件。
    看板の一文字の一部分だけが撃たれたことを発端として、
    開校直前の絵画教室のオーナーが殺されていると推理。

    さらば遠い輝き:ストックホルムの大学で脳研究を御手洗と一緒に行っているハインリッヒと、レオナが御手洗について語る。
    え、何、のろけ?(笑)
    でも解説読んで、ああそういう主旨なのかと。

  • 御手洗潔ファンには堪らないのでしょうか。

  • 短編だったから読みやすかった。
    でも、スピンオフだから、御手洗潔のシリーズをかなり読み進めてから読んだ方が良かっただろうな。

  • 20年ぶりくらいに読んだ御手洗シリーズ。
    面白かった・・・けど、女性読者の視線を気にしているというか、ファンサービス的内容だったので、ちょっと物足りなかったです。でも面白かったな~

  • 12月の6冊目。今年の208冊目。

    御手洗シリーズ。ダンスに引き続き、短編集を読みました。全て面白く読ませてもらったけど、最後のエピソードはちょっとよくわからなかったな。うーん、まぁああいうサブエピソードみたいなのも必要なんだろうな、と思いました。しかし、著者の様々な知識には驚かされますね。ま、それらのことは、自分で確かめてないので、何とも言えませんが…。

  • 御手洗潔シリーズの短編集とは言ってもミステリでないものも含まれています。今までのシリーズ作品をそれなりに読んでいないとそれほど面白くはないかも知れないですね。作者自ら著したファンブックに近いものとも捉えられます。しかしながらミステリ部分はさすが、しっかりと読み応えがあります。

  • 御手洗潔シリーズ短編集

    『IgE』
    タイトルである予測はついていたが、狐につままれたような展開。人を喰ったような御手洗ワールドが確かにそこにはある
    『SIVAD SELIM』
    御手洗氏のちょっと変わった日常
    『ボストン幽霊絵画事件』
    御手洗氏のハーヴァード大学時代の事件。
    トリックよりも推理の過程が楽しい作品
    『さらば遠い輝き』
    番外編

  • 嫌みな程御手洗潔が活躍する短編集。
    いやそんだけの手がかりじゃあ普通は全く解けないだろう!というような謎をスラスラと解いていくのはもはやご愛敬か。
    でも謎がいちいち島田荘司らしい奇想天外ぶりだし、御手洗潔の奇天烈なキャラも一度ハマると虜になるという不動のシリーズ。
    推理小説としてではなく、一つの読み物としてもかなり面白いのは島田荘司の文章の巧さに尽きると思う。特に「SIVAD SELIM」や「さらば遠い輝き」などのサイドストーリー的な小作品が、オールタイムベストで上位に位置するというのも納得する。
    「さらば遠い輝き」で終盤あの名作に通じるエピソードが描かれているのだけど、これがまた泣ける。レオナじゃなくても泣けるってそりゃ。
    御手洗シリーズはどんどんその世界を広げて行くのだ。

    この短編の中では、御手洗潔がホームズばりに相方とのディベイトでささいな事件から大きな殺人事件を論破する「ボストン幽霊絵画事件」が好き。
    御手洗潔はホームズに似ていると思う。ジャンキーではないけれど。

  • たぶん読んだと思うけれど、自信ないから、読みたいにしておこう。

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