- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062733564
感想・レビュー・書評
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長編より軽やかで、けれどトリックの鮮やかさは損なわれず、読みやすかったー。
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一見つながりのない事件が綺麗につながる「IgE」や御手洗潔の人柄が窺える「SIVAD SELIM」などバラエティに富んだ短編集。
マイベストは「IgE」かな。
やはり御手洗潔シリーズは面白い。ハズレがない。
ただ、御手洗が海外に行ってしまうのは少し寂しい気もする... -
短編集
『IgE』
『SIVAD SELIM』
『ボストン幽霊絵画事件』
『さらば遠い輝き』
『IgE 』のみ御手洗さん&石岡くんコンビが活躍する事件。
『SIVAD SELIM 』は事件は起きないし(石岡くんには身の毛もよだつ恐ろしい事態が起きるのだが/笑)
『ボストン幽霊絵画事件』は御手洗さんが大学生時代の海外の話
『さらば遠い輝き』に関しては、御手洗さんも、石岡くんも話題に上がるのみ。
かなり変化球な一冊だと思う。
それでも、御手洗さん&石岡くんコンビが客観的に描かれていて、なかなか楽しめた。
私はミステリー要素があって、少しホラーも含まれていた『ボストン幽霊絵画事件』がお気に入り☆
(2014.10.8 読了) -
御手洗潔シリーズの短編集とは言ってもミステリでないものも含まれています。今までのシリーズ作品をそれなりに読んでいないとそれほど面白くはないかも知れないですね。作者自ら著したファンブックに近いものとも捉えられます。しかしながらミステリ部分はさすが、しっかりと読み応えがあります。
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嫌みな程御手洗潔が活躍する短編集。
いやそんだけの手がかりじゃあ普通は全く解けないだろう!というような謎をスラスラと解いていくのはもはやご愛敬か。
でも謎がいちいち島田荘司らしい奇想天外ぶりだし、御手洗潔の奇天烈なキャラも一度ハマると虜になるという不動のシリーズ。
推理小説としてではなく、一つの読み物としてもかなり面白いのは島田荘司の文章の巧さに尽きると思う。特に「SIVAD SELIM」や「さらば遠い輝き」などのサイドストーリー的な小作品が、オールタイムベストで上位に位置するというのも納得する。
「さらば遠い輝き」で終盤あの名作に通じるエピソードが描かれているのだけど、これがまた泣ける。レオナじゃなくても泣けるってそりゃ。
御手洗シリーズはどんどんその世界を広げて行くのだ。
この短編の中では、御手洗潔がホームズばりに相方とのディベイトでささいな事件から大きな殺人事件を論破する「ボストン幽霊絵画事件」が好き。
御手洗潔はホームズに似ていると思う。ジャンキーではないけれど。 -
長編と比べるとかなり読みやすい。ミステリーではない、短編も2編。
でも、最後はうんちくもあって、さすが。