ルポ十四歳―消える少女たち (講談社文庫)

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著者 : 井田真木子
  • 講談社 (2002年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062733694

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ルポ十四歳―消える少女たち (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 小説のようなルポルタージュ。

    思いに筆がついていかないような文章。

    海外の話が出てくるのが小説感を増強している。

  • 「時代」を読みとる
    というのは こういう視点を持つことなのでしょう
    「人」に寄り添う
    というのは こういう会話をもっことなのでしょう

    すてきな ルポライターを
    私たちは 失なってしまったものです

  •  副題が「消える少女たち」とある。とてもショッキングな副題なので興味津々で読んでみた。先進国の場合、売春の原因が貧困に起因しているわけではない。貧困とは食べるもの着る物が満足に得られない状態を言う。食べるに困らない者、それも強制されるでもない少女が売春に走る原因は何処にあるのだろう。

     著者のインタビューに答える少女の無軌道ぶりはその歳にしては幼稚過ぎると感じる。目の前にある現実を受け入れられない、手に出来るもので満足できない少女たちの衝動を抑えるには精神的な成長を待つしかない。

  • 渋谷にたむろし、体を売って生活する10代の少女たち。彼女らへのインタビューを通してその姿を追ったノンフィクション。

    中でも冴矢という娘のエピソードが中心。作者は彼女をサンフランシスコまで連れて行き、現地の「ストリートサヴァイヴァー」の娘と引き合わせる。

    このように、ある意味過剰なまでに対象に入り込むのがこの作者のスタイルなのだろう。取材の数を重ねることで話を作るスタイルとは対照的だが、興味深い。亡くなってしまったことが惜しまれる。

  • この人の斬り込み方の原点が分かる一冊。マイ・ ベスト・ノンフィクションライター。

  • 「プロレス少女伝説」や「同性愛者たち」を読んで、なんと類いまれなルポライターだろうかと思っていたら、2001年にあっけなく亡くなり驚きつつ惜しんだ。自分の体を売り街で生きる十代を追ったルポルタージュだ。サンフランシスコと日本で。バブル崩壊後、貧困以外の理由で街でサバイブする子供が増えているそうだ。それからまた10年、今、街で生きる子どもたちは何が原因で街をたゆたうのだろうか。「家庭も家族も、親も子供たちも、少ない例外を覗いて、ほぼ壊れたのです」そして壊したのは私たちです、と本書の終わりの項で井田は言う。それを認めて、そこから始めることしか出来ない、と。そして井田自身は8歳の時自分に起こったことを抱えて生きてきたと、何の前触れもなくスルッと告白する。スルっと。サンフランシスコでストリートサバイバーを支援する活動を続けるロジャーとの会話の中で。家庭に子供を帰せば解決する時代は終わったならば、子供たちはどこへ帰っていけばいいんだろうか。

  • サバイブする、ということの困難を、あらゆる意味においてこれほど痛切に語り切った著作はないと思う。

  • 八年前、街にはコギャルと呼ばれる女子中高生が闊歩し、”チーマー”なんていう若者グループが夜な夜なネオンの点滅する盛り場をうろついていたらしい。
    らしい、と書くのは、私はこの当時田舎におり、都会の若者たちの現状などまるで知らなかったからだ。ただ、そうした人種がいることはTVを通して認識していた。なぜ彼らのような人種が生まれたのか。家があるのに帰らない。毎日渋谷に入りびたり、”パパ”と称するパトロンを持ち、援助交際することにためらいを見せない彼女・彼氏ら。
    「近頃の若者はおかしい、理解できない」で切って捨てるたくさんの大人たちに送る、ノンフィクションライター・井田真木子さんのメッセージ。
    「家族はすでに崩壊している」そう断言する言葉から溢れるのは深い絶望だ。
    しかし彼らは確かに私たちと同じ時代に生きていた。懸命に生きようとしていた。

    もし井田さんがご健在であれば、その後の『十四歳』をぜひ読んでみたい。
    現在、渋谷はさらにわかりにくく複雑な街に変貌しているのではないか。
    誰か「今」の渋谷を伝えてくれる人がいればいいなあ……。

  • できることなら★をもっと沢山つけたいくらいの本。ストリートサヴァイヴァーというアメリカの言葉を手がかりに、身体を売る日本の女の子たちの言葉を引き出したルポ。彼女たち自身だけでなく、親や買う側、搾取する風俗の人間、警察、米国のシェルターの人間と実に丹念に辛抱強く聞き取っていく姿勢に敬服。急逝されてしまったことが惜しまれます。まだまだたくさん本を書いていただきたかった。

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