地球儀のスライス A SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 205
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062733878

感想・レビュー・書評

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  • どれも良いけれど小鳥の恩返しと僕は秋子に借りがあるが響いたかなぁ。あと素敵な日記はかなり意外性があったかな。それと気さくなお人形、19歳 はVシリーズと関連性があるので読めてよかった。

  • S&Mシリーズ2編とVシリーズの前日譚1編を含む10編の短編集。
    どっかで読んだことがあるものもちらほら。やっぱりS&Mシリーズは好きだな〜。2年前に読んだときは「河童」は良かったと書いていたけど、今回は‥‥。それより「僕は秋子に借りがある」が沁みた。最後にじわっとくる。

    さあ、これで心置きなくVシリーズを読み進められるぞ!

  • 森博嗣の短編集。
    犀川&萌絵(S&Mシリーズ)の短編も2作収録されています。

    その前の短編集「まどろみ消去」よりはわかりやすかったです。

  • 「片方のピアス」「僕は秋子に借りがある」「石塔の屋根飾り」「マン島の蒸気鉄道」「僕に似た人」が特に好きです。
    「石塔~」と「マン島~」は西之園嬢と犀川先生、他S&Mシリーズからの登場人物が出てくるので必読です。
    そして、「僕に似た人」。
    このトリックに気がついた方はほんと凄いです。
    自分は意味がわからず解説を読んでやっと気がつきました…。
    この話だけはすぐにでも読み返したくなります。
    ミステリでありながら不思議な話、綺麗な話が多い、そんな印象です。


  • 短編集2弾。引き続きオチや叙述トリック、工夫が凝らされておりなかなか。S&M2編、小鳥遊練無と纐纈老人との出会いと死別の話がある。娘に似ている練無との交流やその後の死んだはずの娘苑子との出会いの話などなかなか面白い。小鳥の恩返しでは、名前の叙述トリック。片方のピアスでは、双子と付き合う女のわがまま。石塔の屋根飾りでは、S&Mシリーズのメンバーが、インドの寺院建築の謎について推理し合う。石塔とその上にあるはずの屋根飾りが地面にある謎。本来は山奥や岸壁に建造されるが、立地や気候などから住宅展示場ということらしい。富樫義博はファンのようで解説をしている。

  • 過去の既読本

  • 【あらすじ】
    森ミステリィのこれまでとこれから。S&Mシリーズに続くVシリーズ主要人物も登場する傑作短編集! 「黒窓の会」。西之園萌絵を囲んで開かれるその秘密の勉強会にゲストとして招かれた犀川創平は、古い写真にまつわるミステリィを披露した。屋根飾りと本体が別々になった奇妙な石塔は、何のために作られたのだろうか。S&Mシリーズ2編を含む、趣向を凝らした10作を収録。『まどろみ消去』に続く第2短篇集。

    【感想】

  • 短編集です。ある程度S&Mシリーズを読んでおくほうが楽しめるかなと思いました。想像力で結末を補うものやトリックを考える楽しみが味わえるものなど、さまざまな内容が楽しめます。

  • 今までに読んだ森博嗣の短編の中で、1番好きかも!と思えた本作。

    「小鳥の恩返し」や「片方のピアス」の様に結構切ないというか、人間不信になりそうになるラストのものが多く、私の好みにストンって落ちてきた印象。

    S&Mシリーズから「石塔の屋根飾り」「マン島の蒸気鉄道」が書かれているけど、前者での諏訪野の活躍が嬉しい!

    「気さくなお人形、19歳」に“保呂草”って出てきておや?って思った。
    これからVシリーズ読んでいくので、ワクワク♪

    単なる短編としても十分面白かったし、森博嗣のシリーズファンである人にとっては更におまけが付いてくる、この短編のスタンスがとっても好き。

  • 森さん短編集二作目。前回と同じくS&Mシリーズが気になり購入。

    今回もわりかし不思議系が多かったような。そしてやはり恩田臭を感じる私(笑)

    一番はやっぱり犀川先生と萌絵ちゃんが出てくる「石塔の屋根飾り」。いやもう、諏訪野が最高。二段オチもいいし、短編としては申し分ない作品。で、続く「マン島の蒸気鉄道」もフルメンバーなんだけど……こちらはお話的には微妙、かなぁ。本編その後のキャラを楽しむ短編な気がする。

    あとは、「素敵な日記」がよかったなー。ラスト読んでゾクリとした。なるほどな!
    別の意味でゾクリとしたのは「河童」。これ、怖いな。
    「小鳥の恩返し」「片耳のピアス」あたりは森さんらしいなーっていう雰囲気。

    同時進行でVシリーズを読み始めたから楽しみにしていた「気さくなお人形、19歳」は……期待が大きすぎたかなぁって感じ。Vシリーズを読み進めたら変わるかな。

    「僕に似た人」はネタバレ読んでから(わからなかったので)読み返したら「ああ!」ってなった(笑)上手いなー。
    「有限要素魔法」はまぁまぁ好き。私の解釈が正しければ、だけど。
    「僕は秋子に借りがある」は、森さんらしくないお話だなーと個人的に思ったり、たり。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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