法月綸太郎の新冒険 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 440
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062734875

作品紹介・あらすじ

名探偵・法月綸太郎が帰ってきた!著者会心の傑作鉄道ミステリー「背信の交点」、オカルトじたての怪事件「世界の神秘を解く男」、法月綸太郎本人が登場しない異色作「身投げ女のブルース」など、テーマと構成にこだわりぬいた中編を収録。本格推理の醍醐味が味わえる"知恵と工夫のエンタテインメント"。

感想・レビュー・書評

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  • 5つの短編集。トリックが結構ややこしくて(苦心して考えているようだが)、すっきりとしていない。なるほど、と気持ちよく腑に落ちないのだ。探偵役の綸太郎もあんまり魅力がないかな。文章も上手い方じゃない。

  • 身投げ女のブルースが一番いいかな。
    ただ、どの作品も偶然に頼りすぎているような。そして理論がくどいというか、鼻に付く感じが全体的に…。
    その辺りが、どうも法月さんの作品に乗り切れない理由か。

  • 法月綸太郎シリーズの短編。
    長編も面白いけど短編もまた面白いんだよなぁ。
    空き時間で読めるのもよい。
    今回1番面白かったのは、「背信の交点」かな。
    ラストでもう一捻りあったのがよい。
    法月親子が仲良くて癒される。

  •  収録作品の「背信の交点」、「身投げ女のブルース」がお気に入り。前者は法月綸太郎流トラベルミステリー、後者は法月綸太郎が出てこない本格ミステリー、という感じだった。

  • 図書館探偵ものがふたたび読めるか、と期待して手に取るが、図書館が主題のものはなく、何かの事件の際に、図書館の貸出情報を開示するか否か、という論点が何度か登場するだけで、図書館探偵ものへの期待、という点では肩透かし。ただ、探偵法月綸太郎の腕の冴えは健在だし、司書穂波さんも登場するし、法月綸太郎のミステリは最低だ、という自虐がところどころ織り込まれるけれど、ミステリ読みじゃない身としては、二転三転させていくところは唸らされました。◆申し訳ありません。利用者のプライバシーに関する事実の商会は、理由の如何にかかわらず、応じることはできません。「図書館の自由に関する宣言」と「図書館員の倫理綱領」でそのように定められていますp.348

  • 穂波と綸太郎の関係性が結構好きなので「イントロダクション」を読むと思わずにんまりしてしまう。
    「身投げ女のブルース」も「現場から生中継」も、趣向を凝らした構成で楽しませてくれる。
    これだけのトリックを生み出す頭脳も凄いけど、やっぱストーリー展開が秀逸だと思うんだよなあ。
    ホント面白い。

  • 今読むと、時代の移り変わりの早い事に驚かされるが、どの短編も名作揃いで、時を経ても色褪せない印象。自分のオススメは「現場から生中継」電話やTVを使ったトリックが面白かった。

  • 今までの法月綸太郎シリーズと違って少したんぱくに感じた。

  • 3+

  • 「法月綸太郎の冒険」に続く短編集。どの話もめちゃくちゃ面白かった。これぐらいの長さだからこそどれも面白く読めたというのもあると思う。個人的に気に入ったのが「リターン・ザ・ギフト」。犯人も動機もさっぱりわからなかったけど特に動機に関しては最後の法月綸太郎の説明を読むまで「どんなオチをつけるんだろう」とわくわくしていたらそういうオチで凄く納得がいった。

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著者プロフィール

1964年島根県松江市生まれ。京都大学法学部卒業。88年『密閉教室』でデビュー。02年「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。05年『生首に聞いてみろ』が第5回本格ミステリ大賞を受賞し、「このミステリーがすごい! 2005年版」で国内編第1位に選ばれる。2013年『ノックス・マシン』が「このミステリーがすごい! 2014年版」「ミステリが読みたい! 2014年版」で国内編第1位に選ばれる。

「2023年 『赤い部屋異聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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