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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
以前読んだのはハードカバー版。15年以上・・いや、20年近く昔のことである。
今回は文庫版。当時と、物語から受ける印象は大分変わっていた。
自分が社会人になり、(警察じゃないけど)大きな組織の中の一員となって、合田の気持ちがより分るようになった。
色々なことを腹に飲み込んで生きて行くしかない人生を、より近しさをもって読むことができた。
そして、吾妻のペコさんがカッコいいと思えるようになったのは、やはり年齢と経験のせいなのかしらん。
水沢の人生を思うと本気で泣いてしまいそうになる。
今日橋下徹のtwitterでコケおろされた高村薫氏の小説。
皆さんのレビューにも書いてあります通り登場人物の多さで少し読みにくい。
マークスにとっての山、水沢裕之の山、合田の山、それぞれの山に対する概念を考えさせられる。
マークスの連中は育った環境や悩み事が違うが山という際どい関係性について繋がっている。社会的成功者になったが罪を起こす場所も山というのは蓋然性でいはなく必然性であったのではないか?
水沢裕之の山は精神的支柱で超越的な物でやはり死すべき場所も山であるのは必然性。
合田の山は超えるべき物、そこに山があるから登るんだ、という言葉がピッタリの人物。
何だか不思議な小説でした。
他の方のレビューでも多く見られますが、読み終わったあと、疲れます(笑
273ページあたりからの刑事と林原のやりとりは面白かった。
どこに連れていかれるのだろうか・・・と思いながらがんばってついていった、という感じの読書になりました。理解できない人間描写も多々。この小説をじっくり楽しむには人生経験足りないな、という印象。しかし、そんな私にとっても私なりの理解の範囲でも面白かったです。また将来読みたい。
北岳を舞台に20年にわたる記憶と時間を行き来するミステリー小説。
主人公の警視庁・警部補を筆頭に、犯人や義兄、桜田門、霞が関と、
多数の登場人物ひとりひとりが抱える十字架を丁寧に描きつつ、
物語の中で絶妙に調和をとる巧さが光る。
良い意味で、後腐れなく、さらっと読める娯楽大衆小説。
(作者の意図とは違う気もするけど)
昔レディ・ジョーカーを読みかけて挫折したけど、作品を変えて高村薫に再チャレンジしてみた。挫折したときよりすんなり読めたのは、筋が理解しやすかったのか私の日本語力が上がったのか…作品中、“隠微”って言葉が何度も登場してそれがちょっと気になった。よく使う単語なら気にならないと思うんだけど、この手の言葉はあんまり使うと文章が単調になるように思うというか、何というか。 主に刑事を軸にして話は進むが、その... 続きを読む »
結局マークスの周辺について、下巻でも詳しくは分からずじまい。雪山での出来事から医療刑務所の辺りで多少、示唆はあるのだが分かりずらく感じるのはわたしだけだろうか。文章が硬質な割に、警察官同士でニックネームで書かれているのはどうかとも思う。読み手を慮ってのことなのか。この著者の真意が分からない。
警察小説ランキング上位とあるが、同時に読みにくさ上位にもランキングされてもいい。最悪読みにくくても、マークス周辺または動機など、中途半端さ加減はどうかと批判したくなる。
登山経験者だと、北岳ルートの風景のリアル感が増すんだろうなぁ…っと羨ましくなりました。
いつもながら、この作家の描写力には脱帽させられます。
引き込まれる作品だったが、読み終わった時に疲れていた。
続きの作品も読みたくなるってことは面白かったんだと思う。
下巻では、連続殺人事件の犯人と、その事件発生の背景の核心に迫る。いよいよである。犯人である水沢は、ずっと、孤独感や世間からの疎外感と共に生きてきた。暗い山が明けることを待ち望みながら。愛情に飢えるどころか、愛情というもの自体を知らず成長したように思う。人を人とも思わず、感情の赴くままに、次々と残忍な方法で殺人を犯す。「自分」という存在を認めて欲しいがための犯行か。結局、最後の最後まで犯罪を犯し、指... 続きを読む »
精神に問題のある犯人・・・という結末は、個人的には受け入れがたい。
来世を見てきたかのように話すのと同じで、問題のある精神を
語ることなどできないと思うので。
ただ、小説というものは作者の創造物なので、主人公になったつもりという視線がなければ成り立たないのはわかる。
合田刑事が気になったので、レディ・ジョーカーに続いて読んでみたが、こちらの方が先の作品だった。
後編は精神を患った殺人犯を追う展開の描写が続く。
後半になり山との関係が明らかになり、
登山しながらの捜索が続くんだけど、登山をしない人には少々分かり辛い流れに。
結局、犯人は確定しても、最後の方まで話題になってたメンバーがどうなるかが分からず尻切れとんぼ感がある。
そして、学生時代の犯行がいくら凄いコネクションがあるとは言え、司直や財界に揉み消される点は納得いかない。
よく書き込まれていて、とても面白く読んだ。
ただ、あのような状態のマークスが、どこでどのように MAHKS と出会ったのか明かされなかったのが残念。

はぁああ・・何という読後の脱力感・・
読んでる間なんかすっごい緊張します・・
ていうか先が気になり過ぎて本当に寝食がry
終盤はもうただただすべてがつらい、
淡々と明かされていく真相の底に...






