マークスの山(下) (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 257
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062734929

感想・レビュー・書評

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  • 残虐な殺す場面しか覚えてない。逆ギレ。

  • 警察小説の最高峰とも言われるが、そういった括りが正しいのか。
    異常で狂気あふれる殺人が繰り返されるが、警察や検察の上層部からも横槍がはいる。あのとき、山で何が起こったのか。
    狂気の人間と、その彼らとヒトとしての関係を築く看護師。理不尽な殺人は、何が起こさせなたのか。
    単なる謎解きではなく、深く人間の内面にまで切り込み、もはや純文学の領域にまで達しているとは、言い過ぎではないでしょう。

  • 単行本での勢いは弱まり、キレイになった。
    単行本を先に読んだからではなく、逆でも同様の印象だったろう

  • 非常に良かった。ポルフィーリーの林原への尋問が印象的。
    ちゃんと寝てない捜査員達の心配をしてしまうほど、濃密な展開でした。

  • 2020/12/2読了。最終章の『収穫』でやや拍子抜けの感はあるが、やはり読み応えがあった。事件に関与した人間一人一人の独白には説得力が感じられた。警察組織の描写力はリアリティ満載。この作家が手がける小説の作り込みにはいつも脱帽。

  • やっと読み終わりました。警察の内情を丁寧な心情も込で延々読んだ気分です。面白くないわけではないけれど、読む側もなかなかに根気が必要される気がします。水沢がとにかく哀れで…真知子の気持ちも分からないでもない…かな…。長い遺書の所々は??だったけれど、マークスの皆は程度はあれどそこそこ身勝手だな…と。合田と吾妻林原の駆け引きは読み応えありました。

  • 長い長い時間(上巻スタートから9ヶ月…)をかけ、ようやく読了。
    やはり、高村薫作品は私に合わない。
    つまらなかったの一言。

  • すべての者が保身を図り出世のための隠蔽を図る.事件が偶然にも助けられて隠されてしまう.一つの嘘が,あるいはちょっとした職務怠慢が歯車を狂わしていく様子が無惨だ.検察庁,警察,こんな風に描かれるとやってられないという気分になるのも良くわかる.元に戻ってちゃんと犯人をあげていたら,その後の事件は起きなかったのかとも思うとやはりやりきれない気分だ.事件はともかく合田雄一郎の葛藤独白が興味深かった.

  • 高村薫は、諸々の理由により今までほとんど読んでいなかったのだが、今回久しぶりに読んでみた。
    修飾語の多い長い文章は読みにくいところもあるが、最後の方は一気に読み進められた。
    解決していない謎もあると思うのだが(真知子の銃撃の件や凶器の件等)、高村薫のミステリーは事件解決を主眼としておらず、刑事の心理描写を主眼としているのでこれでいいのかもしれない。

  • 最後にある人物の独白によって一気に謎が解ける感じがあっけなさ過ぎる。
    「たまたま」とか「偶然」が不自然に多い。

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著者プロフィール

●高村薫……1953年、大阪に生まれ。国際基督教大学を卒業。商社勤務をへて、1990年『黄金を抱いて翔べ』で第3回日本推理サスペンス大賞を受賞。93年『リヴィエラを撃て』(新潮文庫)で日本推理作家協会賞、『マークスの山』(講談社文庫)で直木賞を受賞。著書に『レディ・ジョーカー』『神の火』『照柿』(以上、新潮文庫)などがある。

「2014年 『日本人の度量 3・11で「生まれ直す」ための覚悟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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