- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062734929
感想・レビュー・書評
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非常に良かった。ポルフィーリーの林原への尋問が印象的。
ちゃんと寝てない捜査員達の心配をしてしまうほど、濃密な展開でした。 -
2020/12/2読了。最終章の『収穫』でやや拍子抜けの感はあるが、やはり読み応えがあった。事件に関与した人間一人一人の独白には説得力が感じられた。警察組織の描写力はリアリティ満載。この作家が手がける小説の作り込みにはいつも脱帽。
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長い長い時間(上巻スタートから9ヶ月…)をかけ、ようやく読了。
やはり、高村薫作品は私に合わない。
つまらなかったの一言。 -
すべての者が保身を図り出世のための隠蔽を図る.事件が偶然にも助けられて隠されてしまう.一つの嘘が,あるいはちょっとした職務怠慢が歯車を狂わしていく様子が無惨だ.検察庁,警察,こんな風に描かれるとやってられないという気分になるのも良くわかる.元に戻ってちゃんと犯人をあげていたら,その後の事件は起きなかったのかとも思うとやはりやりきれない気分だ.事件はともかく合田雄一郎の葛藤独白が興味深かった.
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高村薫は、諸々の理由により今までほとんど読んでいなかったのだが、今回久しぶりに読んでみた。
修飾語の多い長い文章は読みにくいところもあるが、最後の方は一気に読み進められた。
解決していない謎もあると思うのだが(真知子の銃撃の件や凶器の件等)、高村薫のミステリーは事件解決を主眼としておらず、刑事の心理描写を主眼としているのでこれでいいのかもしれない。