京友禅の秘密 (講談社文庫 や 6-37)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 19
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062735698

感想・レビュー・書評

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  • あんまりこの作者さんの推理小説を読んだことがなかったんですが、こちらはどうやらシリーズものの何作目か。
    キャサリンという日本びいきのアメリカ人ライターが日本にやってきて、浜口一郎という大学生と共に、行った先で起きた事件を解決する、というもの。
    今回のキャサリンの滞在時間中に解決した事件は5つ。
    自分から首をつっこんでしまったものから、目の前で起きちゃって、仕方なく……のものまでいろいろあったと思いますが、まあ、全体的に一般的なほんの厚さに5作品も入っているぐらいなので、まあスピード解決。
    いいんだか、悪いんだかわかりませんが、「ミステリー」と呼ばれるジャンルに求められるような重厚感はありません。
    さらっと読んでさらっと終わると作品だなあ……と思いました。ぜひ、通勤のお供に笑

    そういう本がお好きな方にはオススメします。

    さくっと読んでさっさと気持ち切り替えるのにはいい本だと思います。

  • 小学生の頃に出会った本の再読。結構覚えている部分がありびっくり。表題作は、ラストに明らかになる着物に隠されたメッセージが何とも艶やかで美しい。古い作品だが、トリックは色あせず今読んでも面白い。

  • 本書に収録している5つの話は、悲しい物語が多いかもしれない。

    事件が解決しても、必ずしも幸せになるとは限らない。

    そんな悩みを抱えることも、探偵小説の1つの種類なのだろう。

    キャサリン と 一郎 の物語は、たんたんと進むが、
    まわりの事件は、七転八倒とでもいおうか。

    解説に
    都筑道夫の キリオンストレイの生活と推理
    仁木悦子の 猫は知っていた
    と並び賞せられている。

    両著とも読んだ事が無いので,一度読んでみようと思いました。

  • 5つの短編集。
    この短い間によくも事件が解決するな、と
    ある意味感心でした。
    やはり短い文、事件のトリックは説明されると分かりやすいです。
    図がついているものもありましたし。

    一番印象に残っているのは、題名の京友禅。
    そんな事ができるのか! と思いましたけど
    考えて作っているわけですから、それくらい出来るはずです。
    着目点が違うな~と、関心しました。
    ミステリー作家ってやはり凄いですね。

  • 【短編集】

    京友禅の秘密
    哲学の小径の少女
    謎の新聞広告
    エアロビクスは死の匂い
    十条家の惨劇

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著者プロフィール

山村美紗
京都府京都市生まれ。京都府立大学文学部国文科卒業。教師として教壇に立つかたわら、一九六七年ごろから執筆活動を始め、テレビドラマの脚本などを担当。七〇年「京城の死」(『愛の海峡殺人事件』と改題)で江戸川乱歩賞候補になる。七四年『マラッカの海に消えた』で本格デビュー。八三年『消えた相続人』で日本文芸大賞受賞。九二年に京都府文化賞功労賞、京都府あけぼの賞受賞。九六年九月没。

「2022年 『在原業平殺人事件 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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