カーニバル一輪の花 (講談社文庫 せ 12-6)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062736428

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ3-1作品。
    大きな事件の起こる前日談。
    前作から2年経過している。
    文章が独特。
    キャラクターが個性的。
    なかなか進まない。

  • 個性的な複数の探偵達が中心の探偵組織の話。
    この作家文章が独特。文字数を合わせた複数の段落や謎の組み立てなど、他の作家では見られない独特のものがある。
    このシリーズは5冊組で、一冊目は序盤。探偵たちの紹介と事件の発生で終わるので、これだけでは評価出来ないけど、他とは違った物を求めるなら面白そうかな!?期待を込めて★4で
    1ページの文字数が多い。行間が狭い、文字ぎっしり。平均的なものに比べ3〜4割ぐらい多いのでは。

  • 清涼院流水らしい、良くも悪くも丁寧(冗長)な心理描写が続き、いささか辟易していたところに最後で超弩級の引きをもって一巻は終了。ここまで強烈だと、そりゃ2巻も読まなきゃなあという気にさせられる。
    とはいえ、こういうキャラ小説だと間違いなく主要キャラは生存しているだろうなあという読みができてしまうのが辛いところ。そう見せかけて、実はJDC全員死亡――となれば衝撃的だけどシリーズとしては「カーニバル」以降も続くことが確定しているという小さなネタバレのおかげで、それもないんだろうなあ。唯一あるとすれば、この作者特有のメタ技法により「死亡したのは物語の中の話だった」ぐらいかな。
    あのトリプルミーニング的なアナグラムは流石。たぶん、「犯罪オリンピック」というキーワードが先にあって、そこから色々並び替えて最初の事件を考えたんだろう。
    あと、最後の袋とじが面白かった。「天才探偵を表現できないから推理の内容は描写しない」というのは、そうだろうとは感じさせられていたけど、本人の口から出るとは思わなかった。そりゃ、そうでもしないと「四大奇書」を越えるミステリなんて銘打てないよな。今回においても、毒殺未遂事件のハウダニットの絞り方にその手法が使われている。雑に言えば「消去法によって2つに絞られた」という結果だけが描写されて。

  • 探偵の出てくるファンタジーというか、ファンタジー設定のミステリというか。350人もの探偵が所属するJDC(日本探偵倶楽部)に所属する、個性豊かな探偵たちが、20世紀最後の大事件に挑む。
    知らなかったが、前作があるとのことで、何度も出てきたいかにもな事件が解決されているよう。そう聞くとミステリっぽいのだが、推理場面は「敢えて描かない」ということで、とんでも能力による推理が行われる現代ファンタジーである(作者本人もそういっている)。文章が若干くどいのと犯罪オリンピックという聞くだけでなんともむず痒いネーミングセンス、キャラが濃すぎてアニメかよと思わせられる探偵たちの口調にはモゾモゾさせられるが、1文の長さを美しく揃えているのには驚いた。素直にすごい。そして、くどいと思いつつ、つい気になって慌てて読んでしまった。2巻に行くか、コズミックに戻るか悩む。

  • 【165】

  • 超つまらん

    終始、「オレは凄い。オレの考え方は新しく、柔軟で素晴らしいものだ」「俺の凄さがわからない奴はカス、頭の硬い古い人間だ」って言い続けるだけ
    コンプレックスなんだろうか

  • 昔読んだ作品の焼き直し。犯罪オリンピックが始まる前のJDCのメンバー紹介がメインで終わってしまった。続きがあるようだが、百円で売ってたら買おうかな。そんな感じ。

  • なんかよくわからないけど、なんかすごい気がする。


    そう思いながら結論が出ないまま引っ張られ続けて、
    え?というところで終わる。

    読者に優しくないというのか唯我独尊というのか、
    とにかく作者が楽しくて仕方ないのは伝わる。

    これは、読者を選ぶよなー。
    作者のわくわくに巻き込まれて楽しめればそのまま走れる。
    でも、取り残されたら最後、多分もう、二度と戻って来れないよね。

    あたしはあまりにも、あまりにも予想外のところで終わったのにびっくりで、
    悔しくて次を読もうと思った次第です。
    これはこれを1つの本として終わらしちゃいかんだろ、とまで思うけど。

    作者の思惑に思いっきりヤラレタ感はあるけど、でも、えぇーい、次行きたい!!

  • 祭りが始まる。

  • 犯罪オリンピックとかね、もうアホかと。

    章ごとに登場するキャラクターが限られているからこれまで読んだ中では断トツに読みやすかった。内容も面白かった……と思う。私が慣れてきただけかもしれないけど。

    ちなみに何故かラストには袋とじが。コズミック・ジョーカーの補足やJDCシリーズの製作秘話などが書かれてあって興味深く読んだ。
    小説を読んでいて「天才キャラって言われてるけどこの人本当に凄いの?」って思うことは多いけど、それについて天才が何十人も出てくるJDCシリーズではキャラが具体的にどんなトリックを推理をしたかを「あえて書かない」のだとか。
    確かに「具体的にこんな事件に対してこんな推理をしました」って書いて「それのどこが天才なの?」って思われてはどうしようもないので、あえて書かないっていうのもアリかな。清涼院流水の書く天才がぶっとんでいるのに「あーよくわからないけど天才なのね、はいはい」って納得しちゃうのはこういうことかも。

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著者プロフィール

一九九六年、『コズミック』で第二回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。以後、小説だけでなく、ビジネス書、ノンフィクション、英語学習指南書など著作多数。小説執筆の息抜きとして始めた英語学習にハマり、独自のメソッドでTOEIC(現TOEIC L&R)テスト満点を五回達成。二〇〇九年から二〇一七年まで主宰していた「社会人英語部」では、のべ六五人の部員をTOEICスコア平均九〇〇点台にまで導く。日本人作家の小説を英訳して世界中の電子書店で販売しており、著者、英訳者、編集者として手がけた英語作品は一〇〇を超える。作家としての近著に『感涙ストーリーで一気に覚える英単語3000』(明日香出版社)、『きみと行く 満天の星の彼方へ』(リチェンジ)などがある。

「2020年 『三日坊主でも英語は伸びる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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