月は幽咽のデバイス (講談社文庫)

  • 2998人登録
  • 3.29評価
    • (84)
    • (282)
    • (824)
    • (71)
    • (5)
  • 236レビュー
著者 : 森博嗣
  • 講談社 (2003年3月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062736985

月は幽咽のデバイス (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • Vシリーズ三冊目。
    紅子の知人宅でパーティの最中、招待者の一人が死体となって見つかる。その部屋は特別仕様のオーディオルームで、発見時は密室と思われた。
    招待された紅子以外にもお約束のように別口で招待された骨董店森川姉と保呂草に後から呼び出された練無と紫子と森川がその館に勢揃い。しかも担当は紅子の元夫。
    毎度密室ネタは楽しいですが、正直紫子の軽口がうっとおしい。私の知ってる関西人と違うので、ややオーバーに描いてるのでしょうか。その対称としてかいるかいないかわからない森川に行動力もある結構男前な練無。
    おまけにどんどん紅子の元夫の林のひどさが目につきます。でも世の中こういう男の方がやはりもてるんだろうか。顔と頭か。でも不倫相手とはいえ、祖父江は嫌いじゃないです。あの紅子と張り合うやり取りもなかなか面白いです。
    相変わらず息子と会いながら動揺したのは祖父江のみ。淡々とした家族だなぁ。へっ君も久しぶりにお父さんに会えて、というのは…ないんだねぇ。

  • Vシリーズ③

    ・幽咽(ゆうえつ)=むせびなく
     デバイス=コンピューター装置
    ・保呂草さんは、やはり一癖も二癖もある人物、味方?敵?
    ・紅子さんの着眼点、推理力は素晴らしい。
     後の助教授、血は争えない。
    ・屋敷のトリックは、S&Mシリーズ③『笑わない数学者』に酷似かな。
    ・シャーロック・ホームズの『バスカヴィル家の犬』にも雰囲気が似ている。

  • 「月の光は、どこの里もまんべんなく照らす。でも、空を見上げて、それを眺める人だけが、月を知る。月は、その人たちの心の中に住む。」
    「このように、人がなした行為でさえ、無意識、無意図のものが存在する。人は常に理由を持って行動するのではない。それにもかかわらず、常に理由を探そうとする。」
    「意図がないものほど恐ろしいものはない。意識のないものからは、逃れられない。雷や大波に対しても、だから、何らかの意志が存在すると強引に解釈して、ひとまずは細やかな安心に縋りついた。」

  • 事件そのものには不満がないでもないけれど、登場人物達のやり取りはやっぱり面白い。非常に評価が難しいけれど、こういうものだということは理解してきました。

  • 最初の設定からどのように展開するのか期待しましたが、終わり方はあまり納得できないというか、警察が気づくだろうって思いました。
    登場人物の個性がこのシリーズの持ち味だと思います。

  • 犀川先生と萌絵ちゃんの進展しない関係に食傷ぎみだったが、
    このシリーズはそんな私には新鮮で、実に楽しい。まぁ、まだ3冊目ってこともあるのかもしれませんが。

    そして密室。たまらん(笑)
    今回の密室は!!あぁ、館ではないか!!

    そちらはおいておいて、狼男の真実が、あぁなるほどそっち!!

    最近は職場の同僚が貸してくれる本ばかりで、自分の好みではないものが
    多かったが、こういうのはど真ん中!
    あっという間に読んでしまった。

  • VシリーズNO.3
    薔薇屋敷、月夜邸と呼ばれる屋敷には狼男が出ると噂があった。パーティに招かれた紅子達は、密室内で発見された凄惨な死体を発見する。

    このシリーズは以前のシリーズと違ってとっかかりがゆっくりとしている。それがこのシリーズとはいえ、なかなか慣れない。それでも読み進めると一気に最後まですすむから不思議。

    今回は、へっ君と紅子の会話や、保呂草の仕事についての話があったので少しずつ広がっているなと感じ、森川君は良い味出しているので次回に期待しています。

  • ミステリー的には、……それはありなの?的なラストやけど、七夏の娘がへっ君の妹という情報にニヤニヤした。
    なるほどね。そういうことね。

    もはやこのシリーズはキャラを楽しむべき作品な気がする。解説にもあるけど、キャラ萌え向け(笑)
    ちなみに私は犀川先生萌えです。ってシリーズ違うがな!
    Vシリーズではまだ犀川先生ぐらいハマれる人に出会えてません。
    保呂草はちょっとうさんくさいしなー。林はなんだかな感じやし。
    紅子さんかっこいいんだけど、七夏とのくだりがあんまりなぁ。
    強いていうなら練無かなぁ。萌えとはまた違う感じで好きなキャラ。

    で、次も読みますよ。もう森ミステリーの沼からは出れませんよ(笑)

  • 記録

    登場人物達の名前が難しいというか
    あたしには馴染みのない名前ばかりで
    物語は気になるのに
    全然読み進められなかった。
    トリックも難しくて
    途中あっだめかもと思ったけれど
    最後まで読み切れてよかった。

  • 3
    建設会社社長の家で起きた密室殺人事件の話。
    実際には殺人ではないが、真相は意外。金持ちの家は色々な仕掛けがあったりすごいペットがいたりするものなのか…人間関係な謎解きはあまり多くない。
    保呂草や紅子のアウトローな生活感が相変わらず面白い。

  • 今のところM&Sシリーズが優勢

  • 「保呂草が瀬在丸紅子に対して持ったイメージは、実にカオスだった。」このシリーズを読んでいる時に感じる違和感は、この保呂草が持っているイメージに原因がある。

     誰だってカオスな?イメージを持つ人と友達になりたくないだろう。なぜならば、人は相手の価値観などを推察しながら話を合わせているわけであるから、たとえば人格がコロコロ変わる人とは、安心して話ができないでしょう?それと同じ意味で、ヒロインがカオスな?イメージを持つ人だったらどうだろう。読者は、何の手がかりもなく、物語の行方を推察しなければならなくなるわけであるが、そのような読書は楽しいのだろうか(・・?

     私は、森先生が、ミステリー作家としては、「Who、Why、Howの全てを謎とする無謀な小説家」だとばっかり思っていたのですが、この理解は、全く的外れであったことが、『月は幽咽のデバイス』を読むことによって、ようやく理解することができました。
     森先生は「そもそもミステリーには、Who、Why、Howなど存在しなくても良いのだ」と考えていらっしゃるわけです。エピローグに保呂草潤平の回想として「人はすべての現象に意図を見出そうとする」と記述されているように、私たちは、現象に意図を見出すことによって、再発を察知し、防止したり適切に対処できるような気になって安心しようとするのですが、それをミステリーの世界に持ち込むことが、既成概念にまみれていることを、この作品で示しているのです。

     仕掛けとしては、S&Mシリーズの3作目に当たる『笑わない数学者』との近似性が認められますが、そこにオカルト的な謎を加えたところが新しさなのかな?しかし、森先生が超常現象を信じていないのは、明確なので、オチがそれでないことも明確なのが惜しいです。掃除機まで導入して証拠を押収しようとする鑑識が、仕掛けを発見できなかったということが一番の謎かも^^;

  • 文庫本にて再読

  • 保呂草何なの❗️紅子の心は盗めないよって勝手に思ってしまう。
    もっとお子様チームの出番が増えてほしいけどトリックに集中できないくらい別の謎に夢中です。

  • 約10年前に読んで以来の再読。

    Vシリーズ3作目。
    再読と言っても、結構忘れていることが多い中、
    この本は重要な要素はだいたい記憶に残っていた。
    そういう意味では1度読めば忘れない内容、
    と言えるのでしょう。

    森博嗣作品は、読後に考察するのも楽しい。
    特にタイトルのニュアンスとか。
    私にはピンとこない場合もあるが、
    検索すれば既に色々と考察している人がいるので、
    あぁ、なるほどなぁ。と感じて楽しんでいる。
    「プレジョン商会」なんて自分で気づける気がしない(笑)

    ただ、本書のタイトルは、しっくりこないまま。
    「月見れば ちぢにものこそ かなしけれ・・・」
    と同じ感覚でしょうか?・・・違うか(笑)

  • 森博嗣のVシリーズ第3弾。
    “オオカミ男が出る”と噂のある巨大な洋館で、パーティーの最中に参加者の死体が発見、凄惨で密室状態な現場、事故か事件か?それとも自殺か??
    って聞くと王道な展開のミステリですが、Vシリーズのキャラ達が絡むと妙にコミカルな仕上がりに(^_^;)
    密室のトリックがちょっとアンフェアな感じでしたが、まずまずの読後感でしょうか・・・後半は一気読みでした。

  • 狼男がいるという噂。
    これが伏線であるなら、なにか獣系が関係するのだろうな、とは思ったけど。
    思った以上に、森博嗣らしいストーリーだった。
    どこまでが偶然で、どこまでが人の手によるものだったのか。


    保呂草さんのシゴトっぷりが徐々にあきらかに。
    林さんのクズっぷりも、じわじわと。

    あー面白かった。

  • Vシリーズ第3弾。
    S&Mシリーズの「笑わない数学者」ばりのトリック
    相変わらず推理はできないけれど、トリックに物理が絡むと
    余計にわからないです。
    出だしからオカルト系の雰囲気をにおわせてたから
    このシリーズではそっち系もありなのか?と期待したけど
    「プレジョン商会」がアナグラムになってるとか
    それぞれのキャラ達のこととか、事件以外のところで
    楽しんでしまいました。

  • ミステリー的にはどうなんだ?という結果ですが、キャラクター的には有かなという感じでした^^アパートにも新しい人が来てこれからまた楽しみです。

  • 幽咽(ゆうえつ)って変換してもでてこないよ。本当にある単語なのかな?

    事件の真相的には本格ミステリから考えれば「そりゃなしでしょ!」って突っ込みたくなるけど、
    紅子さんとかその他キャラの魅力や思想あたりで「ありかな」って思えちゃう。

    本作の哲学的サブテーマは意識と無意識、かな。

全236件中 1 - 25件を表示

月は幽咽のデバイス (講談社文庫)に関連する談話室の質問

月は幽咽のデバイス (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

月は幽咽のデバイス (講談社文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

月は幽咽のデバイス (講談社文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

月は幽咽のデバイス (講談社文庫)の新書

ツイートする