- Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062737586
感想・レビュー・書評
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壮絶な人生、青春を送る人がいるんだなぁ。
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「何故切腹自殺を選択したのか。」
大平光代さんの波乱万丈の人生は、ここに集約されている。
あらゆる苦悩も、転落も、援助も、目標の達成も、思い遣りも、すべてが人影のない草むらで、ナイフを自分の腹にあて刺すことを選んだ14才の少女の姿とこの本の表紙に映る大平光代弁護士との間の約束された道筋のように思える。 -
負けん気で、なにくそ、と踏ん張れたから、それを支えてくれるまわりの人がいたから、立ち直れたんだと思った。一番の理解者のおっちゃんのひとことがぴりりと効いている。「確かに、あんたが道を踏み外したのは、あんただけのせいやないと思う。親も周囲も悪かったやろう。でもな、いつまでも立ち直ろうとしないのは、あんたのせいやで、甘えるな!」p.142/努力の部分は、死ぬ気でがんばる、といったかんじで真似できるかどうかはわからない、という感想を抱いてしまったが。
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内容はしっかりしていて、何もかんじなかったわけではありませんが、「だから、あなたも・・・」と言われても「私はそんなに強くなれません」とかえってヘコむこともあるので、元気が残っていない人は読んでいてツラいかも。誰かに後押ししてほしい、言葉で勇気をもらいたい、という人にはいいかもしれません。
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壮絶な人生を歩んだ大平さん。
絶望でどうしようもできない。そんな風にしか思えない人生が、たった一人でも信じて応援してくれる大人がいるだけで変わる事ができる。
中2に割腹自殺、16歳で極道の妻、そして宅建、司法書士、ついには司法試験を一発で合格した彼女の本気。
人生いつでも出発点。彼女の人生、そして言葉の数々に励まされた。 -
運の下振れと運の上振れを生きるかのような人生だなと思いつつ、最後はじぶんの強い気持ちと周りの人に支えてもらいながら、弁護士にまでなってしまう強さにひきつけられる。
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いじめの壮絶さが細かく記述されている。人は人により壊され、人により救われる。きっと非行少年達がこの本を読むことはまれだろうそもそも本を読まないと思うので。であれば、この本の意図はなんなのだろうか、読んだ人達を焚き付けるためだろうか。
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周囲から受けたことへの感情、行動を起こす動機、シンプルでまっすぐな姿勢、自身を顧みて今伝えたいメッセージが、小学生でも理解しやすい言葉で書かれています。
内容は”壮絶な半生”の言葉通りで、大人からすると説明が足りず懐疑的になる方もいるかもしれませんが、複雑な説明がないことで子どもに受け入れやすく描かれている点が良書である由縁と思います。
大人でも素直な目線で読めたなら、その人に大きな勇気を与える一冊になるでしょう。
難しい言葉はなく、会話と感情を組み合わせた流れが多いので、読書が苦手な方にも読みやすいと思います。いろいろな人々の手に、今後も渡ってほしい書籍です。