文庫版 塗仏の宴 宴の支度 (講談社文庫)

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著者 : 京極夏彦
  • 講談社 (2003年9月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (994ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062738385

文庫版 塗仏の宴 宴の支度 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  •  もう何度も何度も読みました。関口くんが大好きになるきっかけになった作品です。
     読了したときの率直の感想は「疲れた・・・。」です。
     とにかく疲れました。楽しかったですが、ぐったりです。 関口くんのことが心配でしたが、思ったよりいつも通りな感じがしました。細かな内容をかなり忘れていたので、面白かったです。
     茜さん、殺されたのは哀れだとは思いました。でも、それでも、前作を読んでいたからどうしても嫌だなこの人、と思ってしまいました。
     それにしても相変わらすこの作品の登場人物は魅力的な人ばかりです。十人十色という言葉のとおり、人の考え方はさまざまで、自分にとってなんでもないことが人にとっては違っていることがある。京極堂の話を聞くたびにそれを尊重することの大切さを認識します。

  • 中伊豆にあった村が、村ごとなくなっちゃう。
    帝国軍とか、その後のGHQとかも絡んでるっぽいし、中心にある佐伯家に何か秘密があったみたいなんだけど…。

    ……って、感じでいろんな宗教団体とか不老不死の妙薬を探しに中国から日本へやって来た徐福さんを研究する会とかが絡んできました。

    らじも熊野に行ったときに立ち寄った新宮で徐福さん伝説がある場所をちょこちょこ歩いたことがあるから、なんとなく親近感♪

    ただ、いろんな人が殺されちゃうのはねぇ…。
    今回関口さんは容疑者として早々に警察屋さんに持って行かれちゃったから、それほど出てきませんでした。

    人を心理的に操るとか、本当にどんな感じなんだろ。
    自分で自分に呪をかけるってのは、らじも知らず知らずにやっちゃってることなんだけど…。

  • 漫画の方が原作に追い付いてきたので、この辞書並にページ数が多い本を読み始めた。

    各章で主人公が違うのだが、すんなり読める章と、なかなか読み始められない章があり、特に最後の章は前作のあの人が唐突に登場し、この後どう始末がつくのか、全体像がボンヤリして終わってしまった。

    後半へ続く。

  • ★4.0
    再読。タイトルの通り、宴のための支度を着々と進める、全6話からなる短編集。関口、朱美、敦子、木場、織作茜、それぞれが記録と記憶、自分自身に翻弄される。中でも、短編の間に綴られる、元から鬱病を抱える関口の現状が痛々しい。そして、彼女の死があまりにも勿体無い!正直なところ、「こんなにも簡単に後催眠にかかるものなのか」と思ったりもするけれど、自身が取った行動の理由が分からず、何かが欠けているという感覚は、恐怖以外の何物でもない。いつものメンバーと彼らが関わった人たちがどうなるのか、宴の始末を見届ける。

  • 消えた村、旧日本軍、不死身の物体、新興宗教、中国の伝説、記憶喪失、織作茜、関口巽の逮捕。これらがどう繋がるのか。
    「嫌よ嫌よも好きのうち」って木場修…警察官がそんな考えでいいのか。「魍魎の匣」で婦警さん達のことを鬼呼ばわりした時や「絡新婦の理」のお潤さんとの会話の場面でも思ったんだけど、彼ってフェミニストなんだかそうでないんだか分からん男だよなー。いわゆる男尊女卑ではないんだけど「女にはこうあって欲しい」とか「女はこういうものだろう」という感覚が強いとでもいうか…。
    しかし朱美は何度読んでも好きになれないキャラだ。好きになれないというか、京極堂シリーズの美女達は大概中身が魍魎だから美人なうえに普通に面倒見のいいサッパリとした性格普通である朱美が異質な存在に感じる。京極堂シリーズに存在には健全すぎるとでもいうか、異物が混入してるような気がするとでもいうか…。他の小説のキャラクターだったらただのイイ女なんだろうが、このシリーズにおいては異分子くさい。

  • ついに2冊に分かれて来ましたね〜
    宴の支度はまだ全体像がちらりと見えたところ。最後は本当にやきもきさせる終わり方!
    あと塗仏には以前登場した人たちも何人か登場しますが、このシリーズに出てくる女性は強くて美しい人(見た目だけでなく)が多いように思います、敦っちゃんを筆頭に憧れます。

  • 京極夏彦の百鬼夜行シリーズ第6,7弾は、「宴の支度」と「宴の始末」の全2巻で構成。総計2000頁を超える分厚さはシリーズ屈指です。

    そんな分厚さに比例するように、本作はとにかく登場人物が多いですね。特に、これまでの作品に登場した人物がちょこちょこ現れてきますが、年に1冊のペースで本シリーズを読む身からすると、「あれ?この人誰だっけ?」となるシーンが多かったです…まあ、過去のエピソードが直接本作の核心に絡む出来事はないので、あまり気にしなくてもよいところですが。
    登場人物の多さに加えて、場面の多さ、展開の切り替えの多さも目に付くところ。そのため、途中から、どの人物がどの場面に出ていたのか失念してしまうことも(笑)

    そんな混乱のなかで読み進めた本作。京極堂と榎木津が登場するシーンで安心してしまうのは、掴み難い物語のなかで、この二人ならば、確かなことを教えてくれると期待するからでしょう。しかし、榎木津は毎度おいしいキャラですねぇ。このシリーズで一番好きなキャラクターかも。本作では終盤、彼は京極堂の腰をあげさせる役目を担うわけですが、あのシーンの高揚感は素晴らしいものがあるかと。そして、そこからラストまで一気に突っ走る疾走感もこれまでの作品と同様、眼を見張るものがあるのです。

    ただ、本作で少し残念というか、拍子抜けだったのが、明かされた事実がなんともしょうもないことだったこと。手の込んだ大掛かりな仕掛けを黒幕は施していますが、なんというか、ただの暇人か!と突っ込みたくなるような気持ちに…(もちろん恐ろしい内容ではあるのですが)。さらに、黒幕はそのまま姿をくらませる始末。続巻以降で解決されるのかな?

    妖怪は上澄みであることの説明を踏まえると、結局、本作で登場する宗教家や占い師、気功師などは、すべて同じ根を持つ、名前を異とする妖怪であったわけで、そんな妖怪のひとつとされる塗仏が、紐解いてみても結局よく解らず、肩透かしを喰らう妖怪であるように、本作も謎を解き明かしたところで、拍子抜けしてしまう類いの作品なのかもしれません。

  • これまでのシリーズの登場人物が総出演。妖怪もいろいろな種類が出てくる。連作短編のような構成で一つ一つのエピソードは面白い。宴の始末でどんな結末が待っているのか。

  • 再読。

  • 伊豆の小さな山荘が消失した。
    当時の新聞記事には村人全員が殺戮されたという記事が掲載されていた、続報はない。
    しかも、山荘があったとされた場所には全く別の村が存在していた。
    その後、関口巽は正気を半ば失った状態で女性殺害の容疑で逮捕される。
    伊豆に引っ越した佐田朱美は、何度も自殺未遂を繰り返す男を助ける。その男は何故自分が自殺するのか、その理由に心当たりが無いと言う。
    その男の周りにある宗教団体の影がちらつく。
    怪しげな気を使うと言う道場を取材した中禅寺敦子は、敦子の書いた記事に怒った道場のゴロツキに暴行を加えられてしまう。しかし、それを救ったのは、鳥口が追いかける極悪の占い師の女だった。
    生活を四六時中観察されているという女性の相談を受けた木場修太郎。彼女の元には毎週必ず、その女性のとった行動が事細かに記されている手紙が届く。彼女の部屋には人が隠れられるスペースや、覗き穴さえも無かった。その真相を探るべく、木場彼女の通う新興宗教のような集会について調査する。
    蜘蛛の巣屋敷を売却した織作茜は、織作家に伝わる二体の木像を奉るため、伊豆に向かう。そこで出会った郷土史家は、関口とともに消失した村へ乗り込んだ男と同一人物だった。

    次巻・宴の始末へ続く。

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