文庫版 塗仏の宴 宴の始末 (講談社文庫)

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著者 : 京極夏彦
  • 講談社 (2003年10月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (1088ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062738590

文庫版 塗仏の宴 宴の始末 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • この人、どの作品の誰だっけ?というのも含む、主要な人物まで誰だっけ?となりそうなほど登場人物が多かった。

    今回は京極堂の事件と誰かが表していたが、まさにそんな内容だった。
    ゲームの謎解きはオマケのようなもので、それよりも、時折覗く中善寺の内面と、昔からの付き合いの友人達との関係の深さが際立つ話だった。
    それ故に、憑き物落としの方は前作以前と比べると地味なので、あっと驚くような最後を期待して読むと、ボリュームも相まって残念な気分になるかもしれない。
    私は面白く読めた方だが。

  • ★3.5
    再読。前編「宴の支度」で広げた大風呂敷を、言葉と暴力で畳んでいく後編「宴の始末」。関口を除くお馴染みのメンバーに加え、過去作のキーとなる人物、怪し気な複数の民間団体等々、とにかく登場人物が多い、多すぎる!それでも、個々の役割を見誤らせないのは、やっぱり京極夏彦の筆力の成せる技かと。最終的に、悪趣味な宴は終わったようで終わっていなく、過去作に比べるとすっきりしない感は強め。が、お気に入りな榎木津の暴走が楽しく、終盤の木場との一幕(=こんにちは喧嘩)が本当に楽しかった(笑)。そして、朱美さんが素敵!

  • ”京極の事件”である戸人村の事件、ようやく決着。
    関係者が多すぎて、またまたゴチャゴチャ。私の脳のつくりでは、いまだに75%くらいしか理解できてない感じ。これまた要再読。
    しかし何より頭に残ったのは、鳥口のモノローグ。「他人を嫌うことと自分を嫌うことは同じことなのだ」。ほほう。ということは私がここまで人間嫌いなのは、自分が大嫌いなせいか。真理。すごいこと言うな、鳥口君。というか京極夏彦。

  • 塗り仏に踊らされた人々の宴が終わる。
    やっぱり京極夏彦さんは京極堂を探偵として書いてるワケじゃなかったんだな。

    雪絵さんの関口を思う言葉は愛情ゆえかそれだけでないのか気になるところ。
    大多数の人は雪絵さんを情の深い良妻だと思っているらしいが、私は京極堂シリーズのキャラ達は男も女も美形もブサイクも皆清濁併せ持つキャラばかりだから、雪絵さんだけが献身的で優しくて女神のような性格をしてるとは思っていない。
    むしろ何か隠してるような気がする。何をだよって言われるといまく言えないんだけど、京極堂シリーズの美人は大抵どこか病んでるか腹黒いしそれが美しさを際立たせているところがあるから雪絵さんもそうなんじゃないかなあと。

    ところで「怒鳴られてすッこむ程若かァないのサ」という朱美のセリフに対して、反射的に若くないと言う女に限って実は年齢を気にしてたりまだ若いと思ってたりするんだよな…と思ったのは私だけか。

  •  動きたくても動けない京極堂とか、それを唆す榎木津とか、独自の方法で進んでいく木場さんとか、何も言わないでも枝分かれして一本の毛先に向かっているのが大変ぐっときた。
     関口君が壊れないことを祈るしかないって言う京極堂がいじらしい。あと京極堂がよく怒っていたのでそれもなんだか思い浮かべる度に胸がいっぱいになる。
     覚悟を決めて啖呵を切る様子はとても格好良かったし、ただ突き出すのでなく本人に納得させたのは彼らしく上手いやり方だなあと思った。
     京極堂にだって嫌なことはあるし嫌いな奴はいるんだ。始末が済んでとりあえずよかった。
     関口君と京極堂がじゃれあってる様子をまた見たい。

  • メモリの少ない私の頭にはたくさんの登場人物がごちゃこちゃになってしまった。
    と言っても面白さは変わらない。
    今後堂島の出てくるお話は発表されるのかな?

  • 「支度篇」は京極一家揃い踏みで、それぞれが私的に、別個と思える事件に誘引されていく。そんな支度が整ったところで、この度も京極堂による始末が施される。村民鏖殺事件と不老不死薬の存在はどう明かされるのか。支度において夥しい怪人物が登場してきて、およそ整理しきれない。割りに淡白に終わりを迎えてしまった。これまでのシリーズに増して荒唐無稽度数が高いのと、榎木津をあそこまでスーパーマンにしちゃっていいのかな。でもって、関口君は人格が取り戻せたのだろうか。読後の鬱憤満載なのに妙な満足感。京極堂の呪術に陥っている。

  • 再読。シリーズで一番エンタメ性が高い。京極堂萌えの巻だと個人的には思う。
    上巻から筋は一本、ずーっと通ってる。本末転倒とか。

    京極堂の事件になるためには、相応の厚みがいるのでしょうね。本の厚みも凄まじいけど、それ以上に事件の厚みが。数が多いだけかもしれないけど(笑)

    えのさんかっこいいなぁ。

  • 「家族」と「社会」と「記憶」と「記憶」。
    宴の準備は佳境。ついに京極堂が始末をつけに参る…


    までが、長いっ!ていうかずっとずっと関口の心配をしていた私の気持ちはどうなるんだ!エピローグのどこに関口がいるんだっ!!
    …ていうくらいしか文句のつけようはありません。だってこンな厚い本2冊を1日で読み終わるなんて前代未聞。登場人物や団体が多すぎて、「これ絶対最後にわからなくなって、謎解き見てもスッキリしないよ…」って心配していたけれど、そんなことも無かったぜ。

    「腐れ縁」とか「遠くにいてもなんとなく相手のことを思っている」とか「そもそもそんなに思わなくともどこかでつながってるような」そんな関係が好きなので、宴の始まりから始末が付くまでの怒涛の展開はワクワクが止まらなかったよ。腐れ縁3人組はいつも通り輝きまくっててカッコ良かったし、益田や鳥口も良かった。

    それにしても「家族」や「地域」「社会」といったコミュニティのあり方と、「記憶」や「記録」といった自分の在処について考えさせられた。
    …あと、関口は大丈夫なのかね?

  • 広げられた風呂敷はしっかりたたまれたけど、なんとなく感じる悪い意味でのシリーズ感が気になった。
    まだシリーズは続くんだろうな、という。

    展開も少し漫画チックなところがあり、熱いけれどそれを求めているんじゃないという感じもある。
    しかし、今までにない一面をみせる人物もいてそれはそれで楽しめた。

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