- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062738644
感想・レビュー・書評
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期待していたほどの高揚感やスッキリ感はなく…残念…
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大手百貨店の総務部長・倉橋は、ある日、身に覚えのない利益供与の容疑で逮捕された。身の潔白を訴えても誰も信じてくれない。会社も弁護士の態度も妙だ。「嵌められたか」エリートコースから一転、すべてを失った倉橋の前にある女性が現れて、事態は急変した。大企業を舞台にしたサスペンス。(親本は2000年刊、2003年文庫化)
・第一章 嫌疑
・第二章 取り調べ
・第三章 利益供与
・第四章 口封じ
・第五章 弁護士
・第六章 総会屋
・第七章 二人の女
・第八章 工作
・第九章 情報
・第十章 搬送
・終 章 報復
本書は、会社に裏切られ、生贄とされた男の復讐の物語である。高任作品の中では異質であるが、総会屋事件という世相を反映したものといえる。復讐譚なので爽快感に欠けるが、会社との距離を考えさせる内容となっている。 -
主人公はエリート街道を進む総務部長。ある日、総会屋への利益供用で逮捕される。会社から仕組まれた罠。孤軍無援で諦めようとした時に一人の女性に出会う。ここからは最後の逆転劇まで一直線。面白かった。
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大手百貨店の総務部長が、利益供与の汚名をきせられて、逮捕され、其の妻の妹とで、会社、総会屋への復讐する小説である。
どの会社も、汚れた部分を、担当する部門があると言う事を、知っていたが、、、
百貨店とか、飲食店でも、クレーマーに対する部門とか担当者がいる。
この小説のように、企業に対する総会屋は、昔、とても多かったらしく、総会屋に乗っ取られる企業もあったらしい。
1982年の改正法で、少なくなったと言うけど、やはり不正は減らないであろう。
銀行、証券会社なども、昔の神話の如く、潰れないというのは、いまでは通用しなくなった。
だから、銀行も、メガバンクになり、百貨店も合併になって、倒産できないようになってきたが、組織の違う会社の合併に、内部では、色々問題もあるのだろう。
今回の小説のトカゲのしっぽにされた社員は、会社と言う大きな機械の一部分のねじであり、補給されたら、不必要とされ、捨てられてしまう現実だが、美人で、垢ぬけた容貌と知性と和術で、爽快に、報復していくところは、ぐんぐんと引きつけられるものであった。
池井戸潤の「半沢直樹」も良いけど、高任和夫の商社審査部25時とかも、いい。 -
<作品紹介>
大手百貨店の総務部長・倉橋は、ある日、身に覚えのない利益供与の容疑で逮捕された。身の潔白を訴えても誰も信じてくれない。会社も弁護士の態度も妙だ。「嵌められたか!?」エリートコースから一転、すべてを失った倉橋の前にある女性が現れて、事態は急変した―。大企業を舞台にした迫真のサスペンス。
<感想>
誰にとっても可能性のある、濡れ衣の話。経済小説というよりサスペンスな感じでスッキリ読めた。 -
普通
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甘ちゃんヘタレの主人公含めこんな奴らどうなろうと知ったこっちゃね〜、と楽しめる。
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百貨店の利益供与
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会社に裏切られ妻も死んだ。そして……
大手百貨店の総務部長・倉橋は、ある日、身に覚えのない利益供与の容疑で逮捕された。身の潔白を訴えても誰も信じてくれない。会社も弁護士の態度も妙だ。「嵌められたか!?」エリートコースから一転、すべてを失った倉橋の前にある女性が現れて、事態は急変した――。大企業を舞台にした迫真のサスペンス。
もしかしたら、自分も大企業に勤めていたら、ひょっとしてありえない話ではないかもしれないです・・・
お金って・・・
正しいやりかただけでは稼ぎにくいのでしょうか??
考えてみました。。。