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この作品からのみんなの引用
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子産
『人を思考で割っていったとき,割り切れずにでた余りというものは,理で量ることは出来ない。そこに人間学の真髄があり,いわば経験をそなえた知性が必要になる。経験の中には感情の経験も含まれている』
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子産
『人は必ず不平等の中にいる。老史官と自分とを比べて見れば知識の量はだんぜん老史官の方が勝る。が,身分はどうであろう。自分は公族の家に生まれ,老史官はその被官である。ところが,学問の場裡において,喜びを共有することによって不平等感を払拭し,学ぶ者と教える者とはその場における力を相乗する』
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子産
『信というもので礼を守り,礼によって身をかばうのであるから,信と礼とがない者がどうして禍をまぬがれることができよう。外交の根本は信と礼である』
みんなの感想・レビュー・書評
宮城谷さんの小説はかなり読んでいる自信がありますが、実はその中で一番好きな小説だったり。
上巻で少年・青年時代をじっくり語った割に下巻があっさり終わってしまうのは残念だけど、上下巻でお手軽に読めるところがいいですね。簡公と子産の関係もなんかいい。
春秋時代の中期、大国である晋と楚に挟まれた鄭の国の武将、子国とその子、子産の親子二代を描いた物語。孔子が生まれる以前の時代で儒教なき時代であるが、礼や徳の重要性が、礼や徳を持たない国や君主はやがて滅びるという形で繰り返し説かれていた。上巻では、子産は幼少〜青年時代にあり、天才の片鱗を窺わせており、父の子国を軸に春秋時代中期の君主と臣下の関係や鄭を取り巻く諸国間の情勢が入念に描かれている。
子産。鄭。伯母に夏姫。 ・不足を知る 「子皮が自分の足りなさを知るがゆえに、子産の才能が活かされている。子産も自分が十全でないと知っているがゆえに、子羽の才能が活かされている。」 (全集19巻 p539) ・当たるも八卦当たらぬも八卦の八卦ってこれか 筮占(ぜいせん)は蓍(めどき)を用いる占いで、筮占の教本を易(えき)という。易には連山(れんざん)、帰蔵(きぞう)、周易(しゅうえ... 続きを読む »
中国が秦の始皇帝に統一される前の時代の話を描ける人は
宮城谷昌光氏しかいないと思っています。
文献も古く、あいまいな点も多いので、
史実に従ったものはなかなか描けません。
三国志は面白いのですが、
それ以上に、中国春秋時代~戦国時代は面白い時代です。
神話に近い部分と現実が混ざり合った不思議な時代だと思います。
上巻は子産の父親である子国の話でした。
下巻の子産の物語への序章となります。
この上巻が重要なのです。
春秋時代の動きが物語りと並行して書かれているのが、深いんです。
歴史書を読む感じがいいです。
両面外交。小国の生きる道。天下統一の道といった今までの戦乱の世とは全く違う生き方。その中でどのように生きていくか上巻は序章に過ぎない感。下巻が楽しみ。
中国春秋時代中期、小さい国である鄭でそのもてる力を最大限に発揮して、国を支えた名将子国とその子の子産の物語。鄭は大国の晋と楚に挟まれ、時と場合によって、それぞれの大国と渡り合わなければならず、その歩みは困難を極めるが、勇気の人子国と天才とも言える洞察力とはっきりした意見をきちんと主張できる子産が、鄭を何とか盛り立てて行く。当時の国の政治がいかなる考え方で運営されていたのか?史実の裏に隠された当時の... 続きを読む »
北の晋、南の楚に挟まれた小国・鄭。毎年どちらかの国に攻められ、そのたびに従うという、非常に危うい外交をしている中で、子産は礼をもって、執政にあたる。子産が宰相の間は、攻められることもなく平和で、改革を推し進めた。民を愛し、時には民の反感を買ってでも改革を突き通す。そんな政治家です。30年ほど後に生まれた孔子が尊敬してやまなかった人としても有名。
知的寄り。でも短めなので、一気に読めると言えば読める、硬めだけど。上巻末から下巻最初にかけての大きな動きはすごく切ない。完璧でなくても、少しどうなのって部分があっても、人にはそれぞれ信念や大切なものがあって、それを守ろうとする姿は美しく見えるし、悲しく見える。子産が知能派なので他のより難しい言葉も多いけど、心に深く残るエピソードは必ずあるのが宮城谷さんの長編小説だ。
前550年頃。氏は公孫,名を僑,字を子産といいます。鄭の穆公の子供である子国の子供で,鄭の宰相になりました。穆公の子供では夏姫という美女が有名ですが。
鄭は小国であり,晋・楚という二大国にはさまれていたが,子産はみごとに鄭国を治めました。ただ,子産が鄭国の政治を思い通りにできたのは子産の前の宰相である子皮がいたからと言われています。子皮は子産の行動を理解できないにしても全て認め,その批判に対しては自分が矢面に立つという胆力のある人物でした。
孔子は弟子に「今の世の人臣で、たれが賢でしょうか」と問われて「斉の鮑叔と鄭の子皮。鮑叔は管仲を成功させ,子皮は子産を成功させた」と言ったぐらい,子皮の方を評価する人もいます。
『勝つ者には偶然があり,負ける者には必然がある』この言葉好きだ!
博覧強記という言葉はきっとこの人の為にある言葉なんだろう。でもそれを言葉だけで終わらせずに生かし、実践したところにこの人の本当の凄さがあるんだろうな。
と思ったりする。
春秋時代の国家、鄭の宰相の話。
どのようにその人が形成されていったのか、について語る宮城谷節ともいうべき書きぶりは健在で、子産の博識さ等から来る聡明さにはうろこが落ちることも。
お気に入りの作家の一人、宮城谷昌光氏の本。
「子産」というのは人の名前で、中国の春秋時代(?)の鄭という国に生まれ、後に名宰相(総理大臣と同じ)と言われた人の青年時代を描いた上巻。
僑(子産の幼名)と父の子国、伯父にあたる子馬四(漢字がなかった・・・;)。それと、隣国晋と楚との話。
昔の中国の人が、いかにして外交によって生きたのか、戦いとは何なのかを考えさせられる本。
上巻は子産の物語というよりは、子産と、彼の父親の子国(しこく)という父子の物語でもあると言える。子国は始め、戦場でしか活躍できない人物(逆を言えば、武将として優れた勘のめぐらせかたをする人物、ということなのだが)として描かれる。しかし、武勲をかさね、老獪な元老たちから政治の機微を自然に学びながら、鄭という難しい国情の国の中で、司馬の地位につき、次には外交の任にまでつくようになる子国は、武門に生まれながらも史事に長じ、大人以上の思考ができる子産に厳しくも愛情豊かに接していく。成長する父親を見て自らも成長する息子のイメージが強く残った。
戦乱の春秋時代、南北を大国に挟まれ向背を繰り返した小国鄭の、名将子国とその子の知識人子産の物語。上巻は主に子国の活躍を描いている。
苦しい状況に立ち向かう姿と、そこに描かれた人の上に立つことの難しさ、複雑さが印象的。
春秋時代、鄭の宰相を勤めた「子産」を書いた作品なり。
鄭は二大国にはさまれた国で、やむを得ず二面外交を行い国の信用は地に落ち国民は疲れ国力は落ちるばかりでしたなり。そんな中で子産は宰相になり二大国に停戦を行わせ平和をもたらしたなり。国内においては法律を明文化し住み易い国に作り変えたなり。ちなみに孔子が最も尊敬した政治家が子産だそうなり。







