魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062738941

作品紹介・あらすじ

アクロバット飛行中の二人乗り航空機。高空に浮ぶその完全密室で起こった殺人。エンジェル・マヌーヴァと呼ばれる宝剣をめぐって、会場を訪れた保呂草と無料招待券につられた阿漕荘の面々は不可思議な事件に巻き込まれてしまう。悲劇の宝剣と最高難度の密室トリックの謎を瀬在丸紅子が鮮やかに触き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 瀬在丸紅子シリーズの第5弾!

    今回の密室は空!
    曲芸飛行のエアロバティックショーの最中に飛行チームのリーダーが殺された?
    誰が何のために何故飛行中に殺さなければならなかったのか?

    そして、飛行チームと少なからず関係のある魔剣エンジェル・マヌーヴァ?

    ヨーロッパの貴族に関係する魔剣で毎度お馴染みの関係する人達が不審死する?


    今回も怪しい人達はたくさん登場しますが、阿漕荘の面々と瀬在丸さんがこんがらがった話を彼等の会話が整理してくれます。


    因みに、何故か私の心にマヌーヴァという言葉が刺さってます・・・

  • Vシリーズ。
    こちらも面白い。

    ただ主人公の紅子の推理はもう少しドラマチックにならないのかな?
    S&Mシリーズの犀川助教授の推理劇は、犀川助教授がゾーンに入った時の感じが凄く痺れたんだけどな~。

    でも紅子さんが可愛いから許す。

  • 今回はなんとも切ない終わり…
    最後の文章にあるとおり、あの人はそうなってしまったのかな。
    それは悲しいな…

    保呂草さんの探偵じゃない方の仕事も絡んできて、いよいよ警察に目をつけられそう。
    紅子さんとの離婚理由もまだよく分からないし、祖父江さんとの関係もあるし、まだまだ謎が多いシリーズ5巻目。
    これから人間関係がどんな風に展開していくのか楽しみ。

  • うーん何というビターエンド……。
    練ちゃんが大人になるための話、だったのかなぁ。

    いや最初あらすじ読んだ時は「これは相当アクロバティックなトリックでも出てくるのだろうか、流石の紅子さんもこの謎は解けるのだろうか」なんて心配しながら読み始めたのですが……いらない心配でしたね。
    今回もまた情報を繋ぎあわせてしっかり解決してくれました。
    紅子さんのクルクル変わる性格にもやっと慣れてきた感があるなぁ、個人的にVシリーズで一番好きなのは練ちゃんなんだけど(だからこそ今回の話悲しすぎて辛い)。

    Vシリーズは読み終わる度に「人間って難しい生き物だなぁ」と思わせてくれるシリーズであると思っているのだけど、今回もまた難しかったね……。
    どこかで、何かひとつでも変わっていれば未来は変えられたかもしれなかったのになぁと思うと、どうにも悔しい気持ちになってしまう。
    練ちゃん、強くなりなね。

    そして今回の保呂草さんの諸々を見て「ざまぁ」と思ってしまった私、シンプルに性格が悪いなと実感。

  • この作品は何だか森作品のなかでも少し毛色が違う印象を受ける。
    シリーズのなかではあまり好みではない。もう少しエンジェルマヌーバと関根朔太を掘り下げてほしかったというのが率直な感想。

  • 「好きな人が教えてくれることって、もの凄くしっかり頭に入ってしまうものなの。」
    紅子さんの台詞が物凄く共感できた。

  • 練無が全面的に推し出された話で、面白かった。保呂草がいっそうミステリアスになる。紫子はいつもどおりのおちゃらけで安心でした。

  • だんだんこのメンバーにも慣れてきた。保呂草さんは相変わらずちょっと謎な感じだが。
    この物語は前半はそうでもないのだが、後半グっと引き寄せられた。
    トリックが面白かったなぁ。全然気づけなかった(^^;

    森先生の本は、登場人物それぞれにとても魅力を感じるなぁ。
    一人一人の個性がとても輝いていて読んでいて楽しい(*^-^*)

  • 保呂草さん、逃げる!逃走と殺人が同時並行で起こっているのがおもしろかった。、

  • 今回は、保呂草さんは最初は怪しかったけど、後半からは怪しまれた人になってました。
    で、依頼されたお仕事はいつの間にか終わっていたのか?それで終わっていいのかな?みたいな……。

    推理とかよかったと思いますが、で、その後依頼主はどうなったの?それがよく分からなかったです。

    紫子ちゃん、新たなる恋の予感か?

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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