妖説太閤記(下) (講談社文庫)

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著者 : 山田風太郎
  • 講談社 (2003年11月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062738965

妖説太閤記(下) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 豊臣秀頼と石川五右衛門を結びつける奇想!

  • 山田風太郎 著「妖説太閤記(下)」を読みました。

     秀吉は、信長を葬り去り、お市の方を引き取った勝家を倒し、ついに天下をとる。お市の方の忘れ形見ちゃちゃ姫と交わるべく、男女の秘技を見せつける。そして、肉欲・殺戮・侵略などあらん限りの欲望をさらけ出すのだった。日本人の憧れの存在の裏の姿を作者独自の歴史観で描いた作品。

     上巻では、竹中半兵衛、黒田官兵衛の二人の軍師の力を借り、さまざまな知恵を振り絞って、目覚ましい出世を成し遂げていくなど、秀吉の明るく魅力的な部分がかなり描かれていたのに対し、下巻は、ついに天下を手に入れながらも欲望にとらわれてしまう悲しい運命の秀吉像が描かれています。

     しかし、その下巻の方が、秀吉に対する作者の思いが強く表れているように感じました。

     欲望にとらわれてしまう真の秀吉像を見ようとせず、秀吉の魅力的な部分だけに憧れを感じる日本人の姿と、太平洋戦争への愚かな道を信じて突き進んでいった日本人の姿を重ね合わせているような描写がこの下巻から特に読み取ることができました。

     一人の人間の生き方を通して、人の持つ力の可能性と同時に人の欲望の愚かさを考えさせてくれる作品でした。

  • いやいや、ものすごい小説であった。
    物語を堪能した。

    悪漢としての幅と深みが若き日よりも減ってしまって、作者の表現する通りの、「武装せる変質者」そのものになってしまった。分かりやすいが、薄っぺらい。
    たしかに臨終の場面の愛妾松の丸殿への言葉などは実に(小説的に)素晴らしいが、その分月並みになった感はする。

    でもこれは、山田風太郎の筆ではなく、史実の秀吉晩年の所業がこんなものだから、しょうがないだろう。

  • これぞ人間。精一杯生きた。後半腹立たしくなかなかページをめくる手が動かなかったが死んでみると寂しくも思えた。

  • 司馬史観と全然違う秀吉像。エロい!インパクトあり!この話を大河ドラマにしたらさぞかし面白いと思うんだが。(深夜枠になったりして!)

  • もともと秀吉のことはよく知らなかったので、普通の伝記として読んだ。でも十分面白い。

  • 市が欲しいがためにここまでやる秀吉に狂気を感じます。
    しかしそれ以上にねねが怖いです。

    終わり方はまさに人の一生が終わるがごとく終わります。
    最後の茶々の叫びに救われた気がしました。

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