- Amazon.co.jp ・本 (871ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062738996
作品紹介・あらすじ
現地協力者にして美人キャリアウーマンのスーザンを道連れに、ブレナーはヴェトナムを"田舎のほう"へ向かう。移動手段を断たれ、警察に追われる苛酷な旅路に蘇る、凄惨な戦場の記憶。果てにたどりついた、米軍中尉殺しの驚愕の真相とは…。これぞストーリーテラーの本領、巨匠デミルが贈る渾身の巨編。
感想・レビュー・書評
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下巻は、ポールのベトナム戦争経験をなぞるように話が進みます。日本人には分からないことですね。
そして、ベトナムの警官マン大佐とは、立場こそ違え、最後には自分の任務に忠実な者同士として心が通じ合った様に見えます。
事件がどう決着したのか描かれていません。気になるところです。 -
ベトナム戦争に出征したデミルだからこそ書けたんだろうなぁ。面白かったです。
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ポール・ブレナー・シリーズ その後ベトナム戦争にとても興味を持った。
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文庫本上下巻で1600ページ弱におよぶミステリー大作である。
この長さを一定の緊張を保ちつつ読者を惹きつけ続けられるネルソン・デミルはやはり偉大なストーリーテラーであろう。
今回も主人公はポール・ブレナー、「将軍の娘」と背景構成は同じにもってきている。しかし、今回の舞台はベトナムに置きブレナー准尉の新たな舞台での活躍が新鮮である。
アメリカ人にとってのベトナム感は、我々日本人とは異なり一種独特の郷愁があるようで物語の通奏低音のように全編にわたって散りばめられており、単なる人探しの話を超える含みを与えているように思え、アメリカ人のミステリー作家にありがちな勧善懲悪、ヒーロー万歳的な軽さがない。
一方、物語の会話に含まれる軽妙洒脱でウィットにあふれるデミル節は健在であり、いいリズムとなっており読むものを飽きさせない。 -
ようやく読破。
結局上下巻で1600頁ある大作。
アメリカとベトナムの関係の描写が詳しくなされ勉強にはなる。
いわゆるベトナム戦争が一体何であったかの一つの答えを導き出そうとしたのだろうか。
紅一点の女性スパイが良い味わいを導き出している。
この女性の存在自体が現実離れしている感もしないでもないが。
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現地協力者にして美人キャリアウーマンのスーザンを道連れに、ブレナーはヴェトナムを“田舎のほう"へ向かう。移動手段を断たれ、警察に追われる苛酷な旅路に蘇る、凄惨な戦場の記憶。果てにたどりついた、米軍中尉殺しの驚愕の真相とは……。これぞストーリーテラーの本領、巨匠デミルが贈る渾身の巨編。
原題:Up country
(2002年) -
上巻は謎の美女と今(執筆当時)のベトナムを観光という視点で描き、後半はベトナム戦争の出来事を具体的に描きながら、今回の旅がようやく動き出す。
しかし、まあ、長い。長い小説。ベトナムに興味がある方にはお勧め。
長い小説の終わりにしては。。。私は気に入らなかった。 -
お引き取り済。