黒蠅 (上) (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062739078

感想・レビュー・書評

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  • #3608ー10ー39

  • 主人公の年齢途中で変えるって考えらんない。売れちゃったからのご都合主義か。
    ケイを美しくモテる女でいさせたいが為の若返りなんだろうけど、その設定なくてもなんら影響なくね?
    第1作目から読み続けて、だんだんケイが嫌な女になってきてたけどね。
    これで追っかけ終了した一冊。

  • やはり翻訳物は今ひとつ。
    この上巻ではほたんど物事が進んでいないので、下巻に期待。

  • 主人公の年齢設定をシリーズの途中で変えてくる・・・って
    アリなのか?

  •  このシリーズ、こんなんだったっけ?……(´ェ`)ン-…
     一人称が三人称になったのはいいけど、各人の心理描写がとにかくくどい……(´ェ`)ン-…
     えんえん同じことばっかり考えていて、さっぱり先に進まない……(´ェ`)ン-…
     その内容がまた、色恋の話ばっか……特にマリーノ。なんだあれ、まるでヘッセの主人公?……でかい息子もいるってのに、永遠の思春期かよ……(´ェ`)ン-…
     読んでてとにかくうんざり……エンタメにこんなの求めちゃいないよ……(´ェ`)ン-…
     大クーンツ先生がおっしゃる通り、娯楽小説の登場人物はあんまりナイーブじゃダメだね(>_<)

     そして、これは前からだけど、すべてのキャラ(本人自身も含めて)がスカーペッタを美化称賛しすぎ(>_<)
     いいオバちゃんてか もうおばあちゃんじゃん(>_<)
     あんまり万能すぎて周りの嫉妬だけが悩みのタネなんて……なんか勘違いしてるんじゃないの、この女……(´ェ`)ン-…

     物語も物語で、ハンニバルシリーズのパクリというか劣化版というか、コーンウェル女史もここまで落ちたか……って感……(´ェ`)ン-…
     ラスボスの外観・境遇・性格はまるきりアメコミのヴィランだし……(´ェ`)ン-…
     三文小説と割り切ってしまえばそれなりの楽しさもあるんだろうけど、キャラクターと作者の気位が高すぎて、単に鼻持ちならない作品になってる……(´ェ`)ン-…

     このシリーズ、長く続けすぎたな(>_<)
     もはやダシガラ……(´ェ`)ン-…
     下巻読んだら それで終わりにしよう( ´ ▽ ` )ノ

    2018/11/30

  • 前作の終わりに検屍局長を辞任し、それから数年後というのに、現在のケイの境遇の説明が全くないまま話が始まった。

    と思ったら、ベントン!
    実はシリーズでいうとこの「黒蠅」の次の「痕跡」から読み始めちゃったから、私はまあ、分かっていたんだけど、最初から順に読んでいた人は「なんじゃこりゃあ!!」だろうなあ。
    そして前作から数年後だというのに、年齢が10歳ばかり若くなっている!
    この2点をのぞけば、普通に前作の続き。

    とはいえ、ケイ、マリーノ、ルーシー、ベントンがそれぞれ別々に行動するので、なかなか全容が見えてこない。
    そして敵も〈狼男〉と、彼の双子の弟は別行動。
    〈狼男〉は死刑囚として収監されており、弟は警察の追跡から逃げながら罪を重ねていく。

    マリーノの息子がもっと極悪だと思ったら、意外と小物でがっかり。

  • 検屍官ケイ・スカーペッタシリーズの第12作目。上下巻に分かれているうちの上巻を読み終えた時点での書評。

    これまでの同シリーズをずっと読んでいた身としては、急に作風が変わったことにまずちょっと戸惑い。
    これまでは主人公であるケイの一人称がほぼメインで、時折、犯罪者の側の行動や心理描写が挟まれる程度でしたが、今回はケイのほかにも数人の主要人物の行動が三人称で語られています。これによって、同じ時期に複数の人物がそれぞれに動いているという描写を可能にしている一方、ケイの傍にいた多くの人たちがバラバラに動いている感もあり、小説全体としては若干、散漫になっている感は否めない。
    一人称で語ることの限界はあったのかもしれませんが、やはりこのシリーズはケイの目から見た世界が描写され、ケイの頭脳の閃きによって犯罪が暴かれていくというスタンスを貫いたほうが良かったのではないかと思います。

    そして、もう一つの戸惑いを生んでいる原因が、前作のラストからの急激な場面転換と、別シリーズではないのかというぐらいの設定のひっくり返し方。
    この上巻の中盤ぐらいまで、検屍官シリーズが前作の『審問』からちゃんと間を飛ばさずに繋がっているのかどうか確信が持てず、『審問』の最後の方をざっと読み返してしまったぐらい、ケイを取り巻く環境と周辺のメンバーの事情が変わってます。これまでも、このシリーズは(特に初期の作品で)前作までとその作品とでガラリと時期をずらすことは何度かありましたが、今回はかなり急な展開だと感じました。
    あと、他の方の書評でも書かれてますが、そこを変えちゃうとこれまでの積み重ねは何だったんだ、という気になる部分が一つ。婉曲に言うならドラゴンボールみたいな状態。

    ただ、推理小説については「読み進めて過去の伏線がどう回収されたか確認する」という読み方が好きなので、今回のどんでん返しに至る伏線が前作までに張られていたんじゃないか、と気になってしまうのも事実。その辺を期待し、下巻を読み終えたら『審問』を改めて読んでみようかな、という気にもなっています。

    それと、Amazonの書評なんかだとボロカスに書かれてますが、小説としての心理風景描写は決して悪くないと思います。話の軸に絡む部分ではないので無駄な装飾と感じる人もいるのかもしれませんが、ある人物の妄想や主役級たちの心の揺れ動く様子を綴った一連の描写は、とても軽やかで美しい。これはやはり、この著者の才の一つだと思います。

  • 下巻でまとめて

  • 前回、心身ともに痛手を受けたケイ。その数年後の話になります。

    今回は、物語、そして文調に驚くことが。物語については、ネタバレになるのであまり詳しくは記しませんが、「えーーーっ!それって、約束違反!」とちょっと言いたくなります。まぁ、伏線はきちんとはってありますけど、それでもねぇ。

    もう一つの文調の方。これまでは、ケイの視点で描かれていて、どちらかと言うと温かみのある文章だったんですが、今回の作品は、第三者的視線で描かれていて、冷たい印象。ただ、物語の進行自体は非常にスピーディーです。ケイの視点から、第三者の視点に変わったというのは、ケイの受けた心の傷と言うのを示す意図なんですかね?

  • ミステリー小説というよりは、スパイ小説?
    いや、ホラー小説の様相を呈してきた。

    そんなに重犯罪刑務所は脱走が簡単なの?とか、
    そんなにマリーノの息子ロッコ弁護士を簡単に殺しちゃっていいの?といった素朴な疑問から、
    書き手の視点が変わったのはなぜ?とか、
    そもそも異形の者を犯人するのはどうよ?とか、
    こんなにひっぱっておいて使者を復活させるの?とか、
    根本的な疑問まで?がいっぱいだった。

    (下巻に続く)

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著者プロフィール

マイアミ生まれ。警察記者、検屍局のコンピューター・アナリストを経て、1990年『検屍官』で小説デビュー。MWA・CWA最優秀処女長編賞を受賞して、一躍人気作家に。ケイ・スカーペッタが主人公の検屍官シリーズは、1990年代ミステリー界最大のベストセラー作品となった。他に、『スズメバチの巣』『サザンクロス』『女性署長ハマー』、『捜査官ガラーノ』シリーズなど。

「2015年 『標的(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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