麦の海に沈む果実 (講談社文庫)

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著者 : 恩田陸
制作 : 笠井 潔 
  • 講談社 (2004年1月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062739276

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麦の海に沈む果実 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 2017.05.26 start →2017.06.13 fin.
    きっかけ:北海道行きの飛行機で読みたい本を物色したところ、舞台が北海道とのレビューをみかけて。

    気になり続けてなかなか手を出せなかった恩田陸さん作品。

    冒頭の謎めいた始まり方に一瞬尻込みしたけれど、気付けば特殊な環境で特殊な学生生活を送る生徒達の世界に引き込まれていた。
    次々に起こる出来事とちょっとした違和感、謎が良い意味で居心地が悪く、後半からは一体どんな結末があるのかと先を急いで読了。

    この結末は良かったのか悪かったのか。
    でも 主人公の理瀬にとってはハッピーエンドに近いのかな。
    個人的には裏切られたような寂しいような。優理がきっと全てを知ったのだったらきっとこんな気持ちなのだろうか。

    読み終わっても少し不可解な部分を残しつつ、冒頭の書き出しは全てを読むとするりと頭に入ってくるところがほう!と思った。もう一度読み直してみようかな。

    リンクしている短編集も読んでみようと思う。

  • 主人公の理瀬が、閉鎖的な学園に転校しそこで友人たちと生活することになるが、次々と奇怪な殺人事件に巻き込まれる…というお話。
    恩田陸の閉鎖的な空間の扱い方は素晴らしい。それから湿度とか、匂いとかの対比。不穏な感じ(例えばジメッとしていてカビ臭い苔むした)のすぐ隣で綺麗なバラが咲き誇り、優雅なお茶会が開かれ良い香りを放っているといったような。虚構と現実とを風景描写で描いている。それが余計とこの学園を不気味に、また魅力的にしているのだと思う。それから魅力的なキャラクター。キャラクターたちにはそれぞれ「仮面の下の顔」がある。
    本書はまるで坂を転がるかのように急転直下のごとくスピードにのってラストまでたどり着く。「回転木馬」でちら見せたオチと違うんですが(私はびっくりしました)続きが気になる終わり方だった。

  • 結局最後までよくわからなかった、、オチはどこにあったんだろう、、

  • シリーズものだとは知らずに読みはじめました。これ単体で読んでもなんらつまずくところはありません。アニメ化すればコスプレも楽しそうな少年少女学園もので、海外を思わせるような雰囲気にオカルト的要素も加わり、けれど終わってみれば非科学的ではない。

    三月以外の転入生は破滅をもたらすと噂される全寮制の学園。そうとは知らず、二月最後の日に転入した理瀬は噂の的に。過去に二月に転入生があった年は、血なまぐさい事件が起こっている。それにしてもここのところ失踪する生徒が多すぎる。男装も女装もする謎の校長はいったい何を隠しているのか。

    現実離れした趣で、私はあまり好きではありません。同様に閉ざされた場所で事件が起こる現実離れした話としては、この直前に読んだ西尾維新の『クビキリサイクル』のほうがぶっ飛んでいて好きでした。ただ、オチは納得のいくもので、きちっとしたミステリーに仕上がっています。本作は好みでないとはいえ、恩田陸の引き出しの数の多さには驚くばかり。こんなものまで書けるとは、凄い作家だと言わざるを得ず。

  • 陰鬱な雰囲気が常に漂っている。
    結末は何と無く想像がつくが、最終的なオチは少しだけ物足りない感じがした
    でも、面白い

  • これこれ。これが読みたくて今月は「恩田陸まつり」をひとりで開催してました。
    三月以外にやってきた転入生が破滅をもたらすという伝説のある全寮制の学園。
    そこに、なぜか二月最後の日に転入してきた主人公の理瀬。
    男か女かかわらない不思議な雰囲気を持つ学園長。ファミリーと言われる、学年を縦割りにしたグループ。そのメンバーの、不可解な行動。生徒たちの不審な死。
    全寮制の学園というだけで心ときめく。
    理瀬と黎二の関係がとても好きだったんですけど、ラストで驚愕の展開に。
    あれマジなの…!! 嘘だろおい!!
    それからこの本より先に『水晶の夜、翡翠の朝』を読んでいたので、ヨハンが出てくるたびにドキドキしていました。
    スタンダードなイケメンに弱いし、ギャップにも弱いのでヨハン好きすぎる。

    理瀬目線で書かれているので、突然記憶を失って戸惑う理瀬の気持ちがよく分かったんですけど、よく考えてみれば急に控えめになってオロオロし始めた理瀬を見ている周りも相当戸惑っただろうね。
    きくところによると理瀬と黎二の話があるそうなので、それを読んでみたい。刊行はいつかな。

  • 恩田陸の小説で初めて読んだのがこれ。この不思議な、今にもなにか起こりそうなワクワクするような感じ、良い。

  • ああ、なんでもっと早く読まなかったのだろう!!
    本当に久しぶりに、ページをめくる手が止まらず、そのまま夜中まで読んでしまいました。これ以上にないくらいドキドキするし、ワクワクする、だけどなんだろう、背後に纏わりつく寒気も少しあるんです。続きが気になって、とにかくやめられない止まらない!買ったときに帯に書いてあった「本が好き、それなら絶対恩田陸」、間違いないです。

  • 伏線の回収が上手くできておらず、最後まで分からない部分があったためすっきりしなかった。

    また、理瀬の謙虚な性格に好感を持っていた分、最後の結末は個人的に寂しく感じた。

  • ただひたすらに好き
    不穏な空気、閉鎖的な空間、逃れられない運命
    雰囲気づくりが本当に上手いと思う
    そういう雰囲気があるから登場人物一人一人の放つ言葉が全て疑わしくて、物語がどう流れていくのかが全くわからない。ていうかその前に何を求めているのか?もわからない。(ミステリだったら事件を起こした犯人を求めているとわかりやすい様に)けど、次々と生まれる謎と意味深な言動にスルスルと引き込まれる。いや〜〜、本当に好き

  • 不思議な世界。人が死んでホントに死んだのか?って疑ってたら終わっちゃった。

  • 初めて読む作者でしかもジャケ買い。
    序章を読んだ段階ではやたらと暗示的で陰鬱で支離滅裂だったので「ウゲー」って思ったけど、読み進めるとちゃんと筋の通った話で一気読みでした。
    *
    三月以外の転入生は破滅をもたらすと言われる全寮制の学園。
    二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長(女装癖のあるイケメン)。
    図書館から消えたいわくつきの本。理瀬の迷い込んだ「三月の国」の秘密とは?
    この世の「不思議」でいっぱいの物語。
    (あらすじより)
    *
    学園ミステリーって感じて、ミステリー好きには読みやすく、登場人物も魅力的でした。
    *
    結末は意外性を狙った感じだけど、既視感は否めないです。
    *
    章ごとに暗示めいた扉絵が描かれていて読み進めるのが楽しみでした。
    *
    ただ、表紙の絵か強烈すぎて頭の中の登場人物もその絵にに引っ張られて苦労しました。

  • 女王様が帰還する話だった。
    牢獄みたいな学園の暗澹とした華やかさが美しく、澄んだ空気に満ちた本でした。思春期の世界の狭さ、こと、この学園だからこそ余計に狭苦しい日々が突きつけられてぞっとしました。「外」があることは知っている本人たちが感じているよりずっと狭い狭い世界です。景色がきれいなだけ、ずっと息苦しい……雰囲気にまんまと呑まれて読了しました。
    終盤にさしかかり、思わず序章を読み返しました。ヨハンが好きです。
    女王様の帰還、だけど、すんなりいくのか。まっすぐには信じきれない終わりが好きです。

  • 不思議な世界感で引き込まれる一冊、なかなか入り込むのに時間がかかるが入り込んでからラストまでの疾走感はすごいです。

  • ここは「三月の国」
    閉ざされた全寮制の学園の中の物語

    様々な事情により学園に閉じ込められている多種多様な生徒たち
    性別の分からない魅力的な校長
    深夜のお茶会
    消えていく生徒達

    とても贅沢な設定が盛り沢山の読みやすい一冊です。

    水野理瀬シリーズの1つ

  • かなり読みはじめから時間が掛かってしまった(^_^;)

  • 2016.06.23
    後半はどんどん引き込まれと読めた。
    登場人物全員の正体(もちろん理瀬も)が分からず、混乱し、願いながら読んだ。

  • 一人の人の2つの話。
    それが最後に一つにつながり、本人としてはそれが良いと思っているようだが、そうではないようにも見える。
    はじめの意味のわからなさに抵抗を感じたが、途中からは面白くなり、一気に読めた。

  • 学園ものといえば恩田さん。
    独特の世界観にあっという間に引き込まれ、舞台や登場人物たちを想像しながら楽しく読みました。
    ドラマのようで飽きることがありません。

    ただ、ラストはあまり好みではなかったのでその点だけ残念でした。

  • 閉鎖された全寮制の学校に転校してきた女の子。次々殺人事件が起こり、、、

  • (2009より転載)
    【再読】我が家にある数少ない蔵書の1つ。
    2007年に1度読んで、なんじゃこりゃーと思った1冊。
    2回目は、冷静に読めました。
    で、これを読んじゃうと、他のやつも読みたくなっちゃうんだよね〜。
    2009.3.6〜3.11読了

  • 閉鎖的で不安定な世界。決して明るくないけど、しばらくこの空間にグッと引き込まれて、気がついたら、どっぷり。読み終わったら、霧の中にすべてが消えてしまったような感覚で、夢を見ていたようだった。

  • ひとつの王国のような学園の物語。
    三月の国に、二月の最後の日に転入してきた理瀬。閉鎖された学園内では、生徒の失踪や殺人など事件が次々起こる。

    恩田さんの創りあげる世界観が、不思議で不気味でとても魅力的。どんどんひきこまれていくんだけど、そのぶんやっぱり最後もう少ししっかり書いてもらいたかったなと思う。ネクロポリスみたいな残念なオチというほどじゃないけど、勢いよくいっきにいろいろ回収したかったからなのか、一瞬で終わってしまったのが物足りない。世界観はすてきだし、お話の結末自体もわりとすきなので、もったいないなぁと。

    恩田さんやっぱり短編か中編くらいがちょうどいいのかな。
    『三月は深き紅の淵を』から理瀬シリーズにきたけど、少しずつリンクしていたりしているようで違うものだったり、そういうのは楽しいし、シリーズはとりあえずひととおり読みたい。

  • 多分高校生くらいのときに一度読んだはず。
    すっかり忘れてたので再読。
    恩田陸さんの文章はすごく好きだし、こういう学園ものは大好きなので面白かったけど、それが最後にぱーっとなくなってしまってちょっと悲しい。

  • 始めの数ページ読んだところで、あれ?これと似た話を呼んだ事がある…と思っていたら、前に読んだ「三月は深き紅の淵を 」の続編と言うか、対になる話だった。
    閉鎖された金持ち学園で起こる殺人事件…その真実は…な感じかな。探偵役なんかは出てこないけど。
    まあまあ面白かった。

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麦の海に沈む果実 (講談社文庫)の作品紹介

三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長。図書館から消えたいわくつきの本。理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?この世の「不思議」でいっぱいの物語。

麦の海に沈む果実 (講談社文庫)のKindle版

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