黒い仏 (講談社文庫 し 68-3)

著者 :
  • 講談社
2.99
  • (30)
  • (61)
  • (183)
  • (62)
  • (32)
本棚登録 : 858
感想 : 118
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062739368

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「なんか色々な前評判は聞くけれど、講談社から出ている探偵ものなのだから多少設定が特殊でもジャンルはミステリなのだろう」
    そう思っていました、実際に読むまでは……。

    衝撃は受けたけど、ふざけんなって思ったけど、面白かったです。
    石動さんから見える手がかりだけを総合するとちゃんと石動さんと同じ推理にしかなりようがないように作られてるのが何気にすごいなと思う。

  • なんだこりゃ笑

  • 前知識なく読むとまさに壁に叩きつけたくなる気持ちはわかります。私は事前に壁本、バカミスとわかっていて読んだので、法術バトルのシーン、そしてクトゥルフにつながる部分はまさに手を叩いて大喜びしましたが。

    個人的に色々想像の余地を残す作品の方が好きなので、あのラストは◎です。


  • いやいや…最初は楽しめましたが、途中、『???』てな感じで、最後は付いていけなかった〜。
    ごめんなさい、最後まで辿り着けてません。
    あたしにはムリだった〜。

  • シリーズ物の探偵、石動戯作ものなので、当然これは本格ミステリだと思ったのです。
    ところが読み進めるうちに、何やら雲行きが怪しくなってくる。
    これは伝奇小説なのか?

    結果的には名探偵石動戯作は、依頼された案件の外に殺人事件の謎も解いてしまうのだけど。
    でも、これ、絶対受け付けない人が一定数いると思うわ。

    『ハサミ男』を読んだ時の衝撃は「おおっ!」だとしたら、この作品の衝撃は「ええ~っ!?」
    面白いなあ、殊能将之。
    デビュー当時から評価が高いのは知っていたけど、個人的にはノーマークだったので、今さらながら衝撃が大きすぎます。
    もっと早く読んどけばよかったなあ。
    もったいないことをしました。

  • 例えば、名探偵による謎解き後の超展開なんかを、メタミス的に捕えることもできるだろうが、それはやっぱり考えすぎで、これはどう見ても悪ふざけだよ。褒めるのもけなすのも、あまり真剣になるのは違う気がする。ミステリ的な部分に目を向ければ、トリックは軽めながら、変に良くできてる。ただ、ミステリとしてはいちばん美味しいところを、明後日の方角にぶん投げてるので、欲求不満にはなるかな。ラーメン屋でそこそこ美味しいカレーを出されたようなものか。

  • 賛否両論、壁投げ本と言われるのも納得する。そういう世界観なのね、と面白く思えなければ、壁に叩きつけたくなるだろうなと。私は、大変面白く読みました。
    本格(もしくは普通の)ミステリと思って読んでいると、突然煙に巻かれた気持ちになるけれど、それ込みで面白かった。
    「美濃牛」にも片鱗の片鱗はあったけど、そうくる!?というのが斜め上に吹っ飛びすぎていた。
    ラスト二行は、フフフと笑ってしまう。

  • 壁本呼ばわりされているのは納得がいかない。もっと壁本と呼ぶのに相応しい作品はいくらでもある。

    アンチ名探偵に足を踏み入れた本作はミステリとは何か。名探偵とは何か。を問いただす作品として相応しいと思うし、読んでいてとても満足できた。

    ただこの本を読むならこのシリーズを全て最後まで読むことをオススメします。

  • 石動戯作を探偵役とする「美濃牛」に続く本作。うーん、確かにこれは問題作だ…。何を書いてもネタバレになりそうな作品なわけだが殊能将之ワールドを存分に味わえる一作であるには間違いない。

  • 美濃牛のように正統派ミステリかと思いきやまさかの…!という感じでした。
    アンチミステリになるのかなぁこれは…。
    人によっては、なんだこれー!って投げつけそうな感じ。
    私もまさかこんな感じとは思わなかったので二章の最後のあたりでかなり驚いたけど『あぁ、こういう世界観なんだ…』と思えばこれはこれで楽しめました。

    続きもこんな感じなのかは知らないけど読んでいきたいです。

全118件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1964年、福井県生まれ。名古屋大学理学部中退。1999年、『ハサミ男』で第13回メフィスト賞を受賞しデビュー。著書に『美濃牛』『黒い仏』『鏡の中は日曜日』『キマイラの新しい城』(いずれも講談社文庫)がある。 2013年2月、逝去。

「2022年 『殊能将之 未発表短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

殊能将之の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×