- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062739566
感想・レビュー・書評
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猟奇犯罪の捜査を行なう保安官事務所と事件担当の女性巡査部長とサポート役の顧問(退職再雇用)。ハードボイルド小説の定番と言える血気盛んで自信過剰な暴力的性向のある警官を女性にした一方で、ベテランの相方は化学療法を受けながら働いてるというところが今の時代にマッチしている……と勝手に思っていたら、なんと20年以上前の作品だったとは。おまけに職場内セクハラで訴えを起こし同僚も巻き込む#MeTooまがいの事もやってるし。
ともかくもミステリとしての真価は下巻次第かな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
元警部補ティム・ヘスは肺癌の手術を受け孤独な日々を過ごしていた。そんな時現場復帰の話が舞い込んできた。二人の女性が失踪し、ハンドバックだけが発見された。
マーシ・レイボーン巡査部長と組んで捜査を開始する。マーシは、上昇志向の強い女性で誰と組んでもうまくいかない。へスと組むことになっても自分のやり方を通そうとするがヘスへのみかたが変わってくる。
一気読みでした。マーシの変化も読みどころです。 -
今年の夏の翻訳ミステリの課題図書となった、T・ジェファーソン・パーカー。これは「ブラック・ウォーター」のマーシ・レイボーン刑事が初登場する作品です。感想は下巻を読み終えたら投稿しますね。
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肺がんを患って退職した67歳の老刑事ヘスは、同僚をセクハラで告訴した女刑事マーシのお目付け役として、連続殺人事件の現場に復帰する。カリフォルニアのショッピングモールでは魅力的な女性たちが誘拐され、木からつるされ、内臓を取り去られたらしい痕跡が。残忍なこの犯人に迫るヘスは、上昇志向が強く、すぐかっとなるマーシを静かに諭し、やがて気持ちを通わせるようになる。
放射線治療を受けながら事件を追うヘスは妻も子も無く、一方、マーシも身寄りも警察の中に一人の友人もないと言う一匹狼。最初はヘスに口を出されるのを嫌がっているマーシが、だんだん彼を頼りにし、やがてお互いの孤独を理解しあっていく。一方、犯人かと思しき性犯罪者の描写が交錯し、コイツが犯人か?それとも?と読みながら惑う中で、新たな被害者が・・・・
「タフな女刑事マーシ・レイボーンシリーズ」と銘打たれているが、どちらかと言うと、黄昏刑事ヘスが主人公っぽい。切れ切れにしか読む時間が取れなかったせいか、マーシってそれほどタフでもないしなあ、などと思っているうちに、もう一つ興味が集中しきれないまま終わってしまった。
ちょっと不完全燃焼。