- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062739641
感想・レビュー・書評
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「破線のマリス」の続編。
少し古い作品なんで、テレビの影響&怖さを語ってる。
今は、ネット系に押されて、力はあるにしても劣勢に立たされてるけどね。
テレビによってカリスマになり、テレビによって滅んでいく八尋。
本人もそう自分の時代が続くとも思ってないやろうしね。
結局、『ナイン・トゥ・テン』は一矢を報いたと言えるのか…?
何かカルト宗教みたいで怖いけど、今でも起こりうる事、それがテレビから、ネットなどの別の手段に移るだけで。
やな感じ Σ('◉⌓◉’)
個人的には、「破線のマリス」より、こっちのが好き!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大好きな『破線のマリス』の続編。
作者が訴えたかったテーマは、よく伝わってくるものの・・・再読したこのタイミングとしては、もはやTVにそこまでの影響力はなく、ネットとの競争にどう生き残っていくのかーにスイッチしている状況なので、残念ながら題材そのものが古く感じられてしまいました。
ただ、『破線のマリス』から脈々と受け継がれている「悪意のある切り取り」については、より深刻になってきているのではないでしょうか。
テレビは 草創期から60年以上の年月をかけて、人権への配慮や誤報を出さないためのルールづくりなど、様々な指針を、少しずつ積み上げてきました。もちろん、そのこと自体が「テレビを面白くなくしている」という批判もあることは、重々承知していますが、それでもネットにおいては、ニュースに限らず事実関係そのものについても「裏を取る」ということ自体、かなり疎かにされています。
野沢氏が訴えたかった テレビ業界が成長を続け、成熟し、やがて熟れて腐っていくことへの危機感は、いまのこの状況に、どのような答えを出すのかー読んでみたかった気もします。 -
読み始めが2009/9 なのであしかけ9ヶ月かけて読んだのか。。。
「近所のスポーツセンターに行き」且つ「エアロバイクをやった場合」しか読み進めていないので、こんなもんか。
エアロバイクこぎながら読むにはまーいいかなぁ。 -
報道番組の続き?と思ったらやはり主人公が替わってましたね。破線のマリスを読んでからこちらの本を読むことを是非ともお勧めしたい。それにしても野沢さんがこの本を書いたのはいつなんだろう。現在のSNSの使い方が絶妙に描かれていてびっくりする。インフルエンサーが持つ力、そして崇拝し実行してしまう影響された人々。本当に今でも起こりうりそうな事で、背筋に冷たいものが走った。長坂さんがあっけなく命を奪われたのがとても悔しい。そして火種が十分残った終わり方、今後の暗示なのかと疑ってしまいそうになる。
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江戸川乱歩賞受賞作『破線のマリス』の続編。前半2章は実質的に別個の通俗的な内容の短編で、表題作と言えるのは後半2章のみ。変則的な構成も含めて、小説としての完成度やリアリティは前作より劣るが、問題意識はより尖鋭的に表出されている。もはやマスメディアが対峙しているのは権力ではなく、疎外されルサンチマンを抱えた大衆であることを的確に表現している。
本作が描く「橋下徹の頭脳を持った本村洋」とも言うべきニヒリストのカリスマが、メディアとITツールを駆使して、大衆の憎悪=歪んだ正義感を煽動していく姿は、犯罪容疑者や社会的弱者へのバッシングや「劇場型政治」、さらに「在特会」のような排外主義運動を戯画的に予見しており、すくぶる現在的である。本書が「拉致ヒステリー」や「郵政選挙」よりも前に執筆されたことを考えると、著者の嗅覚の鋭さに感嘆を禁じ得ない。 -
野沢さんが死んでしまったのがわかったような気がした。
嫌な世界を見尽くした人にしか描けない作品だと思う。 -
ある種のカルト宗教のような感覚。現実的でもあり、ドラマ的でもある。個人的にはとても好きです。
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破線の続編として何を謳いたかったのか見えてこない。シナリオもはっきり言って樹一郎の存在がリアリティを逸脱しすぎている。ただのエンターテイメント作品として仕上げたかったのか。それなら破線の続編を謳う必要は全く無かった。
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報道番組『ナイン・トゥ・テン』に売春の元締めとして登場した女子高生が全裸で首を吊った。恋人を番組に殺されたと訴える青年八尋樹一郎の姿は、ライバル局の視聴率を跳ね上げた。メディアが生んだ一人のカリスマ。その邪悪な正体に気づいたのは、砦を追われたテレビマン達だった。『破線のマリス』を超える衝撃。
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野沢尚最初の作品。
このひとの本は全部読むことにした。
ドラマや映画にこのひとの作品がたくさんあることを
知りました。
もっともっと読みたかったな。
なんでいなくなってしまったのでしょう。
ドラマもみました。
ドラマもまた。。
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やっぱりこの人の書く物語には独特のメッセージがあるみたい。作者がこの世を去ってしまったことに正直言って納得してしまった。もちろん、今も存命なら…と思うのはもちろんだけども…
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うーん…
なんと言っていいのか…
リアルのようなフェイクのようなお話でした。
野沢さん亡くなってしまったみたいですね。
この小説に込められた思いを理解するには自分には重たすぎる気がしますが、ほかの作品も読んでみたいと思った。
しかし…
あとあじが悪すぎる… -
面白かった。 マスコミが育てた化け物はマスコミが始末せねば。ラストにどんどん化けの皮が剥がされて行くと予想したのに・・ カリスマとしたまま終るとは。 最後の遺書で賛同した若者らに「こんな作り物の自分に騙されてばかだなぁ」くらい言って欲しかったな。
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実際にありそうで怖い。
これ、前にドラマ? になったよね。
最後だけ見た記憶が甦った。
TVとは全然違う結末で、これはこれでよかった。