新装版 箱根の坂(上) (講談社文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
  • 講談社 (2004年6月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748018

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司馬 遼太郎
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新装版 箱根の坂(上) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 北条早雲が大好きになりました。
    戦国初期は、後期とは全く違う面白さがあるのですが、この本は本当に面白い!!
    早雲が「実は一介の素浪人じゃない」と知ってからちょっと残念な気持ちになっていたのですが、司馬先生は本当に上手い見解をして下さいました。
    将軍の弟の申次衆だけど…という設定は、悔しいが納得してしまいますね。実際はもっとバリバリの申次衆で馬の鞍作りなんてしなかったかもしれませんが、それでもまあ何もなければ相模の太主にはならないと思われるので。。。
    という設定云々よりも、本当に面白い作品ですっ!!(説得力無…)(いや本当に面白いんですって!)

  • 応仁の乱で荒れる京都、伊勢新九郎、後北条早雲がいた。
    家伝の鞍作りに明け暮れる。妹分の美しい娘、千萱の出現が、
    彼の今までの生き方を激変させる契機となり覇者への道を歩み出した。

    2008.9.19 読了!

  • 司馬さんにしては、はじめて読みにくい本
    歌が多過ぎる

  • 20150815 興味はあったがなかなか知る機会が無かった。大道の司馬遼太郎で書かれてない訳はなかったのだが。今の所、平坦なストーリー。この後、どう転換するのか?楽しみだ。

  • 北条早雲の伝記。上巻は京で「作りの鞍」を作っていた伊勢新九郎が骨皮道堅という足軽と組んで闘うところが印象に残った。世の中がメチャクチャになる前夜の様子や雰囲気がよく伝わってきた。

  • 戦国大名の奔りである北条早雲のおはなし。応仁の乱がわかってないと、面白さ半減だ。武士の世とはなんだったのか、その終わりの時代の物語。


    _____
    p88 礼儀作法
     小笠原貞宗が『大鑑清規』を参考にして殿中作法を再編した。この応仁の乱の時代に日本の礼儀作法の基礎を確立した。

    p178 通婚の文化
     この時代の男女関係は男が女のもとへ通う通婚が常であった。しかし、関東の武士の文化が広まることで一夫一妻制が関西にも広がった。

    p196 当時の恩
     室町時代に農業技術が飛躍的に向上した。それ故に食うに困ることがぐっと減ったのがこの時代である。
     「恩の主より、情けの主」ということわざがあるが、平素食べさせてもらっている主人よりも、格別の情けをかけてもらった人物に心動かされるようになるのは、この時代以降である。
     それまでは、食うを保証してくれる人物に全身全霊をゆだねることこそ美徳だったのだ。

    p201 ようかん
     羊羹は対明貿易で伝わってきたものである。この頃では、将軍家や豪商など、明との貿易に関わっている者しか食べられるものではなかった。それを今川義元は、伊勢新九郎の妹;千萱と寝た時に食べられて、驚いた。

    p237 田中
     田中はかつて田舎という意味の言葉でしかなかった。
     日本の苗字で田中さんが多いのは、明治維新の帯名で田中と名乗った人が多かったからである。それほど日本は田んぼの国だったのだろう。

    p270 一遍
     一遍和尚が道端で小便をすると、人々はその御小水を争いくみ上げて、病気の物はそれを飲み、負傷者はそれを体に塗ったという。そして病や傷を治したという。
     なんだ。イエスと全く一緒じゃあないか。

    p307 家の場所
     応仁の乱の東軍と西軍は、細川邸と山名邸が花の御所の東西に分かれていたからそう名称された。

    p326 将軍の経済
     足利将軍家は民からの直接税で生きてはいなかった。対民貿易の利益で生活していたのである。だから、民のことを考えなくたっていいっちゃいいのである。彼らから巻き上げた税金で暮らしてるんじゃないのだから。
     徴税権は将軍ではなく、各地の守護が持っている。将軍とは事実上の守護のトップでしかなく、不思議な存在であった。

    p338 守護
     伊勢新九郎はどんなに将軍が動こうとも、守護が動こうとも世の中は変わらないと見た。土地の地侍や農民が動かなければ、何も変わらない世の中になったのである。
     農本主義の子の時代、実質的な力を持っていたのは働き手であった。その頭として君臨した守護や将軍もその権威を失い始めていた。もっと、実質的な力にコミットした権力が物言う時代になってきた。それが戦国大名なのである。

    p376 徒然草
     吉田兼好の恋愛観が今と合わな過ぎておもろい。
     兼好曰く、「一夫一妻制はアカン」とのこと。「一人の女に熱を上げる男は大した玉ではない。それに女の方も、寵愛を独占するなんて心休まらないでしょう。」とさ。何一つ間違っていない。
     さらに「絶世の美女に心失うのも分かる。しかしそれだけではないか。それが自身の地位をあげるでもなく、金になるでもなく、まして世を良くするわけもなく。色香に囚われるだけのあさましい行為である。まして、子でもできてそれを可愛がる男の姿など情けないだけである。」
     これは京の文化におおいに影響されているが、そういう時代だったことを知りたい。しかし、現代にも通じそうだから怖い。男<女な時代なんだなぁ。

    _____

     上巻はまだ形を潜めている感じ。これからもっと面白くなっていくと期待する。

     小田原城はけっこうな観光地である。その小田原城の始祖である北条早雲をもっと知るべきと思って読み始めた。

     これをもっと早く知っていれば、小田原城の歴史観をもっともっと楽しめていたんだろうなぁ。もったいないことをした。

  • 北条早雲が主人公の小説。

    のちの北条早雲である伊勢新九郎は、
    京都の伊勢家の庶子で、京にいて、足利義視の申次衆をしている。

    上巻では、ようやく京都を離れることになったところまで。

  • 北条早雲はある日突然伊豆を乗っとりました、って感じの人なので、若い頃の資料が少ないです。この本では伊豆を乗っ取るまでの話が十分すぎるほど書かれていて、多少くどいところはあるものの、面白く描かれています。

    ↓ ブログも書いています。
    http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_2a1c.html

  • 北条早雲のお話。
    司馬先生らしさがとっても出ていて、ワクワクしながらも、
    「おぉっ」と言いながら読める。

    45歳で世に出始めて、北条家を作り、
    後の北条家の基盤を作った手腕は本当に素晴らしいと思う。

    また、室町時代から戦国時代への移り変わりがよく読み取れ、
    歴史が楽しめる。

  • 北条早雲かっこいいーー!強くて雅やか。理想の男。

  • 北条早雲の物語。上巻はまだ伊勢新九郎と呼ばれてた頃の話。この時代の頃は、あまり馴染みがなかったので、時代背景など、非常に興味深いものだった。まだ、あまり変化がなく、淡々と進んだ。今後に期待。

  • 北条早雲の生涯を描いた歴史小説。上巻では早雲が京にて伊勢新九郎と名乗っていた頃が時代背景。
    早雲は、小田原を拠点に民意を汲む稀有な戦国大名としては有名であるが、その若い頃の生き様を理解しないと後世の偉業を語ることはできない。おそらく当時の記録は限られているのだろうが、そこに十分に紙面を割くところが司馬遼太郎らしさであり、歴史をより身近に感じさせるのだろう。

    室町後期、応仁の乱など幕府、朝廷、武士の関係が分かり難いところが多々あるが、当時の権力構造、力関係なども本著を通じて理解することができる。

    以下引用~
    ・足利三代将軍義満のとき、この小笠原のもとに、礼式の再編がおこなわれた。その義に加わったのが小笠原氏、今川氏、伊勢氏で、とくに伊勢氏は殿中の作法をうけもって整備した。のち、日本人の行儀作法や冠婚葬祭の仕方などは、このとき確立したといっていいい。

    ・日本史の奇跡は、宦官が一度も存在しなかったことである。その理由は、よくわからない。ひとつは、日本においては、平安朝も武家の時代も、後宮は女官によって運営されていた。ことさらに去勢した男子を用いなくても、女子に物事の運営能力があったということだろうか。

    ・歴代の足利将軍家は、ほとんど領地をもたず、従って民から搾る租税で食っているわけではなかった。古今東西の歴史のなかえ異例なことに、将軍家の私経済のほとんどは対明貿易の現金収入でまかなわれてきた。従って狭隘な議論を立てるとすれば(足利)義政には民の面倒を見る義務はないとすらいえる。

    ・応仁から文明につづいた京都の市街戦は、京の貴族の第館は社寺を焼き、公家たちは衣食に窮して地方の豪族を頼った。公家だけでなく、文芸、工芸の徒から料理人にいたるまでは地方に散った。このことが、京都文化の普及という意外な現象を生んだ。

    ・今川氏は塩を戦略物資のようにあつかい、領域のそとに流れ出ることをきらって、厳重に禁止していた。
    ・・・甲斐の山国で海をもたず、塩を駿河などから高い値で買わざるを得なかった。

  • 個人的には微妙だった。決してつまらなくは無いが、面白くないのは、おそらく主人公に(あく)が少ないからかなと思

    う。

  • 北条早雲物語。
    応仁の乱は中学校の日本史以来に出会いました。
    徳川家康が関東に進出するために戦ったことくらいしか知らなかった人物がどうのし上がったのか。
    上巻はほとんど武将らしいことはしていない。
    どう展開していくのか

  • 物語当時の文化を説明しながら話が進んでいくため、物語自体を楽しみたいオレにとっては、冗長な感じがした。ただ最後まで読むと戦国時代が起こった背景をなんとなく理解することができる。

  • 北条早雲の若き日の物語。京の鞍作りから、駿河に出立するまで。その時代の宗教、ものの考え方に言及し、当時の時代背景がよくわかり、思わず作品の中に没入してしまう。11.3.10

  • 面白うございました。

  • 全3巻。
    北条早雲。

    やっぱ。
    早雲は若いころがキモ。
    ほとんど分かってない若い頃に
    どんな風な設定持ってくるかが
    小説としての醍醐味だと思う。

    早乙女版みたいなスーパーヒーローでなく、
    割と事実っぽい設定が好感。
    その分、改めてこの人の中年からの巻き返しがリアルに感じる。
    長生きし過ぎ。
    異常に思えるくらい。
    相続してたりしてんじゃないかってくらい。
    名前。

    ただ、やっぱり資料が出てくる後半生は
    やや小説としては失速感を感じた。
    早乙女版ほどではないけども。

    説教臭ささはあんまり気にならんかった。
    ずっと疑問だった応仁の乱も知れたし。
    よかった。

    ただ、物語として作り込む途中で、
    歴史小説にしなきゃ感が勝っちゃった印象。
    物語の序章の期待感が、
    後半全く活かされてない。
    仲間をもっと活躍させてよ。
    こういう中途半端さがやっぱ嫌。
    上手いだけに。

  • 北条早雲の物語。先に読んだ「早雲の軍配者」で北条早雲に興味を持ち、この本を購入した。上中下の3巻構成の上巻。北条早雲がまだ伊勢新九郎と名乗り、京都で馬の鞍をつくっていてが、細川勝元と山名宗全の戦いに巻き込まれてしまうまでのストーリー。正直、そんなに面白くないので、さっさと中巻に行こう。

  • 江戸城を作った太田道灌とのやり取りが印象に
    上、中、下 全三巻 2009

  • 戦国時代の始まりとも言われる伝説の人、北条早雲の話。

  • 全巻通読後のレビューです。
    代表的な下克上の大名である、北条早雲が主人公。
    室町時代(応仁の乱以降)の様子が、政治的状況以外のこともよく書かれていて、非常に参考になる。
    それに和歌も登場して、日本史や古典文学に興味のある人には、なかなか楽しめる作品になっている。
    早雲の前半生は史料がないため、筆者の創作となっているが、これもなかなか楽しめる。
    また、当時にあって、早雲の思想の新しさも、この作品を一際輝かせているし、早雲が駿河に入って以降の合戦の様子も生き生きと描かれており、いかにもその状況が目に浮かんでくるようであった。
    小田原北条氏五代の礎を築いた早雲の領国統治の方針は、現代にも通ずるものがあるのではないか、と思った。

  • とある友人が司馬遼太郎の本を読んでいると聞いて影響を受けて司馬遼太郎の世界に飛び込んでみました。戦国武将、小田原の北条氏政の先祖、北条早雲の物語。

  • 小田原一帯すべて統治した、あの北条早雲の物語。この人は、じっさまになってからがスゴかった!

  • 講談社文庫 し−1−30

    2009/10/09 読了

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