重蔵始末 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 124
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748162

作品紹介・あらすじ

寛政の奇傑登場!著者初の本格時代小説

火盗改(かとうあらため)・近藤重蔵、21歳。強者揃いの御先手鉄砲組でも際立つ偉丈夫。傍若無人の言動で毀誉褒貶(きよほうへん)半ばする。ロシアの謎の大男、美女のかたき討ち、茶屋の狂歌殺人事件……。寛政の世を揺るがす怪事件を型破りの手法で重蔵が解く。後に北方探検家として名を馳せた奇才を主人公に描く、著者初の本格時代小説。

感想・レビュー・書評

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  • オール読物で長谷川平蔵の鬼平犯科帳で出てたような気がしたのだが、こちらでは別な組の火盗改の与力だった。そして、読み終わった後に解説を読むと、蝦夷探検を行った有名な人だった。
    シリーズ1のこの本では21才弱だが神童と呼ばれるほどで、自分の塾を持ちながら火盗改をやっている。剣もできるようだが、この本では特別な短い鞭での対応だった。部下の同心と自分の部下の3人で行動するが、2人は犯人を逃してばかり、重蔵の知恵に救われる。
    神童で自信家なので周囲から嫌われるところが何度も出てきて、若干読みづらい点があるが、もう少し続けて読んでみようと思う。

  • この人有名な方だったのは読んでから知りました。
    豪快!

  • あの近藤重蔵が火盗改めの物語
    最近知ったのですが、御徒士組が臨時に
    加役されてなる不定期ポジション(複数)
    なんですね

  • 蝦夷地探検家として知られる近藤重蔵の、火付盗賊改方与力を務めた破天荒な青春時代を描く。

    同心の橋場余一郎や配下の密偵・根岸団平を使い、機知と独自の戦略で難事件を次々と解決していく。

    重蔵自身に魅力が無い為、楽しんで読むことが出来ない。

  • 火盗改近藤重蔵が活躍する江戸時代の物語。
    恵まれた体躯と切れる頭脳を武器に、傲岸不遜な近藤重蔵が江戸の町で怒る事件を解決していくという設定は魅力的なのだが、イマイチ描写が頭に浮かびにくくて苦戦してしまった。ハードなハードボイルドは冷めた目で淡々と書かれるが、なんとなく盛り上がりに欠けると思ってしまったのは逢坂剛がそのハードボイルドの大御所だからというのがあるのかもしれない。

  • 良くも悪くも鬼平である。かなり過剰に時代の風俗をプロットに差し込むのはなかなか新奇だ。ミステリーとしての骨格もしっかりしている。あとはどれだけキャラ立ちしてくるかにかかる。

  • 展開が盛り上がらず、今ひとつ面白くない。事件に出てくる奇妙な点が、ただの犯人の趣味だったり、最後に「なるほど!」と思わせるところがない。主人公が上戸なのに違和感。近藤重蔵は泣き上戸で有名なはずだが……

  • 2007.09.15

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著者プロフィール

逢坂剛
一九四三年、東京生まれ。八〇年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八六年に刊行した『カディスの赤い星』で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。二〇一三年に日本ミステリー文学大賞、一五年には『平蔵狩り』で吉川英治文学賞を受賞。「百舌」シリーズや「長谷川平蔵」シリーズなど著作多数。

「2022年 『最果ての決闘者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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