恋恋蓮歩の演習 (講談社文庫)

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著者 : 森博嗣
  • 講談社 (2004年7月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748223

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恋恋蓮歩の演習 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • ちょっと〜もぅっ本当にひどい。
    紫子ちゃんがいい子すぎてたまらない。
    森博嗣さんの描く男の人は罪つくり。
    林しかり今回の保呂草しかり。
    反対に女の人は理知的で感情コントロールできて憧れます。
    紅子の紫子ちゃんに「私、貴女が大好きよ」という台詞が深すぎてぐっときました。

  • お、面白かった……!
    Vシリーズはイマイチ乗り切れないなーと思いながら読んでたんやけど、これはほんまに面白かった。
    そして、この面白さらシリーズを順番に読んできたから……だと思う。

    とりあえず保呂草カッコイイ。あー。たまらん。
    最後にバタバタと色々謎が解けるのが最高。エピローグからが本番やわ。

    あんまりなイメージやった祖父江さんも今回でかなり好きになっわ。

    キャラが生き出したなー、と感じるvシリーズ6作目。

  • 約10年前に読んで以来の再読。

    Vシリーズ6作目。

    ウソばっかりで爽快。
    森ミステリーを好んで読んでて何だが、
    殺人がないと後味がいい(笑)

    魔剣天翔は先に読んでおくべし。

  • S&Mシリーズもそうだったけど、森ミステリィの恋愛による味付けがとてもツボ。
    羽村は利枝の空想の人物?というところまでしか私の思考は追いつかなかった。その先の世界へ行きたい〜
    このシリーズ、進むほど好きみたいだ。保呂草めっちゃ良い男だなあ。ドライなのか、そうでないのか。しかしこの人とでは幸せになれないというのは紅子さんの言う通りそういうことなんだなと思う。紫子さん、れんちゃんにしなよと思う。あんなに前作でれんちゃんって感じだったじゃん。
    森川とへっくんはもっと出てきてほしい。好きな感じのキャラ。
    このシリーズでは一途な男は出てこないのか。人間の複雑さからして一途であることの方が異様な状態とも言えるのかしら。

    「海は好きですか?」と紫子は尋ねる。思わず英訳したくなる構文だ、と自覚。

    善と悪の区別は、つまりそれくらい面白くない。嘘をつけば善。つかなければ悪。そんな例が、この世には多すぎる。

    甘えられる人がいなければ、結局、人は泣き続けたりしないものだ。

    むしろ、そういった逃げ場のない設定こそが、人間に「安心」という幻想を見せる条件でさえあるのだ。周囲のどちらへも行ける自由とは、すなわち砂場の真ん中に取り残された夜のようなもので、つまりそれが、孤独の必要条件でもある。だから、自由と孤独は切り離せない。道が一本あれば、行く手は自然にその一つの決まる。選択する機会が失われる。その不自由さに、人は安堵して、歩み続けるだろう。
    そして、その歩かされている営みを「意志」だと思い込み、その楽さ加減を「幸せ」だと錯覚する。

    結局、メリットとデメリットのバランスで人は行動するのである。さらには、ほんの僅かばかりの風が、だれかを愛するために、自分は生きているのだという、思い込みの風が、くすぐる程度に吹けばいい。人はときに、そんな微風で動くものだ。

  • これはおもしろかった。
    まさかな~、こうなるとは!!
    やられた~っていう感じです。
    今回は保呂草さんのよさが満載でしたね。
    でもこれからこの人はどうなっていくのか、
    ドキドキですね。
    そして、紫子ちゃんの一途なところがかわいそすぎる。
    いつのまにかこのシリーズもすっかり楽しめています。

  • シリーズの中でも結末が綺麗なほうな気がする。少し泣きそうになった。果たしてドライな人間だろうか、と。保呂草が、素敵。

  • 傑作だと思う。とにかく面白かった。Vシリーズを読んでいて本当に良かった。もちろんVシリーズの六作目なのでこの作品だけ読むと面白さは半減します。一作目から読んできた人だけが味わえる作品。ただただ最高だった。

  • えっ、えっ、え~。終盤は「え」の連呼。最後の最後まで興奮させられたが、ラストが一番のけぞらされた。極上のエンタメを楽しむことができた。加えて訴求力の強いメッセージも随所にちりばめられている。「どうしても取られないもの、誰にも渡せないもの、それが人の価値を決める。」「時間をかけた用意周到な計画は決して感情的な動機のみでは実行できない。そこにあるのは冷静で沈着な思考。そして自分と周辺との位置関係を客観的に評価する目。結局メリットとデメリットのバランスで人は行動する。さらにはほんの僅かばかりの風」。颯と擦過する微風が心地よい。一陣の清風に心の底の底まできれいにしてもらった。

  • 「羽村の正体が保呂草だったら面白い」とは思ったもののさすがに大笛が気付かないはずはない、と考えうやむやのまま読み進めてしまった。うむ。それにしても保呂草は浮気者だな!ふわふわしやがって!とは言えあれだ、紫子がキスだと思ったのは保呂草の指でしたー、みたいな勘違い説あるな。

  • 前作あたりから、ようやくVシリーズの良さが分かってきた。絵画の行方、保呂草の心意気が素敵。
    ただ絵画の行方含めて、ストーリーの展開と大方のトリックが途中で予測出来てしまったのがちょっと残念。

  • しばらく放置していた「V」シリーズです。
    あまり好きではないのでシリーズを読むのは辞めようかと思いましたが、「犀川先生が絡んでいる」という噂を聞いて再挑戦しました。
    とはいえ、「V」シリーズではあまり登場していないのよね。

    何年か振りに読みましたが、やはりこのノリが苦手です。
    保呂草さんと紅子さんが苦手というのが最大のネックだと思います。
    比較的好意を持っていた筈のれんちゃんとしこちゃんにもイライラしました。
    「~なり」が受け付けなくなっていたよ。

    お馴染みのメンツの他、大笛梨枝という女性の視点もあります。

    ザックリと事件のあらすじを書くと以下の通り。
    豪華客船で銃声がした後、男性が海から転落したらしい。
    同時に、希少な絵画も消失した。
    二つの事件はリンクしているのか。

    絵の方には保呂草さんが絡んでいます。
    保呂草さんは泥棒ですからね。
    各務さんも登場しています。
    各務さんのことは朧気に記憶していたわ。

    「とあるお金持ちがターゲットの絵を持って豪華客船に乗る」という情報を得て、保呂草さんは船に乗り込みます。
    アシスタントとして頑張っていたしこちゃんもお供します。
    しこちゃんは可愛いと思いますが馬鹿よね。
    保呂草さんのどこがいいのかしら。
    紅子さんが心配するのも無理はないです。

    本来ならば、紅子さんとれんちゃんは客船に乗れません。
    しかし二人は「アクシデントがあった」と言って、ちゃっかり乗船しています。
    ラッキーなことに以前、瀬在丸家に仕えていた片桐氏が船で働いていたので、酷い扱いは受けませんでした。
    ハッキリ言って無銭乗船ですよ。
    無茶苦茶な人達ばかりなので、祖父江さんには同情します。

    トリックはシンプルです。
    そもそも、海に落ちた人はいませんでした。
    騒ぎを起こした理由は、大笛さんが絵の持ち主・鈴鹿氏と離婚していて、その辺りの確執があったから。
    大笛さんも紅子さん並みに変わった天才ですからね。
    事件をでっち上げることで、親権の裁判を自分の有利な方向に持っていきたかったそうです。

    絵は保呂草さんがいただいています。
    ヘリに括っていたものはカモフラージュで、絵はしこちゃんに買ったお土産とすり替えたようです。
    各務さんに渡さなかったのは、用済みになったら消される可能性があったから。
    この辺りは私的にどうでもいいです。
    保呂草さんと各務さんも、よく分からない間柄だわ。

    大笛さんとお付き合いしていた羽村氏の正体は察しがつきました。
    「年恰好からして、あの人だろうな」と。
    しかも、思わせ振りなプロローグだったし。
    やはり羽村=保呂草さんかよ!!!
    道理で「シャレが似ているな」と思ったんだ。

    保呂草さんは手段を選ばないなあ。
    頼むから、しこちゃんは目を覚ましてくれ。

  • 叙述トリックですね。最後でモヤモヤがなくなりました。ちょっとした恋愛感情も嫌味がなく、船という密室設定もらしい感じです。

  • 再読。

    森さんの小説はシリーズ物が多いが、大元の細かい道筋を気にしないならば、単発でも特に問題はない。そう、問題ないとずっと思ってはいるものの、実際知らない人が単発で読んでくれることは少なく、勧めるとしたら『すべてがFになる』(やはり傑作)を選ぶため、単発そのものの効果を実際は知らない。

    今回の6作品目は、読み出してすぐにあることに気付く。それは連続してVシリーズを読んで来た人々にはとてもわかり易いだろう。
    だがこの文庫では森さんを初めて読む方が解説を書かれていて、その感想に驚かされた。初めてだからこそ謎になることがあり、知っているからこそ謎にならないことがある。そのどちらの面から見てもこの船上でのちょっとした謎と、はらはらするその行動を楽しめるのだから、以前読んだ時より濃厚で熟慮された作品だと、認識を改めた。

    今回の要点としては、豪華客船で消失した乗客、消えた絵画、そして前回からの登場なのに色濃く存在を残している関根朔太にまつわる彼ら。
    いつもの4名と愛知県警もこの事件に関わるのだが、彼らの動きも読む側によって大きく意味が変わる。まるで舞台のようだとは少し云い過ぎだろうか。消失した乗客というセンセーショナルな事件だが、実際にはそれほど騒がしい面はなく、いつもの淡々とした調子で語られるのも、また森さんらしい面なのかもしれない。

    ついでにひとつ。
    前回から存在を大きくした関根朔太の作品が今回出て来るのだが、エンジェル・マヌーヴァよりさらに惹かれる作品だった。実際に「見て」みたいと思うほどに。美術品への思いと、彼の真っ直ぐな言動から、保呂草なりの美学(というと綺麗過ぎるかもしれないが)に、深みが増してますますおもしろい。というか、保呂草さんやっぱずるいよなぁ、というのが本音(笑)。

    読了した時にどう思うかで、森作品への愛着も変わるかもしれない。

  • Vシリーズ六作目。
    今度は豪華客船に乗り込み殺人事件に遭遇。
    保呂草の仕事の依頼で紫子とともに豪華客船に。見送りだけのはずの紅子と練無も結局は乗り込んでみると、そこの警備主任は元桜鳴六角邸の使用人だったり、『魔剣天翔』の各務とフランスの大富豪が乗っていたりと、そうなれば事件が起きないはずはないのです。
    いよいよ名古屋港を出発した豪華客船は、手始めに人が落ちたのではないかと騒動が起き、その隙に富豪に見せるはずだった絵画が消え、おなじみ警察の祖父江七夏がヘリでやってきます(海の上だからね)。しかも落ちたのではないかとされる人物は、最近紅子と知り合った女性の恋人だったりするのです。次の停泊地に着くまでに事件は解決するのか。

    これは何よりも語るのが保呂草である以上、若干ずるい気もしますが、概ね事件の様相は予想通り。
    それにしても、紅子と一緒になって紫子に諭したい。保呂草だけはやめておけ、と。

  • Vシリーズ6作目。
    世界一周中の豪華客船に持ち込まれた関根朔太の自画像を巡る陰謀。
    密室から男性客の消失事件が中心となるが、保呂草さんがとてもカッコ良い。なぜ力を貸したかはわからないが、最後の 良い絵だったな でなんとなく満足してしまった。とても良い話しでした。

    気になった言葉
    p17あなたが急いでも、あなたの人生は短くならない。
    p146だいたいにおいて、正念場の実体は、本当の正念場よりも、ずっとまえにある。
    p173スキャンダルなんか平気よ。ことの真実を知らない人たちが噂話をするのは、その人の品性が下劣であることをさらけ出す行為なんだわ。わたしが本気だっていうことをわかってちょうだい。
    ピーター・ラヴゼイ 偽のデュー警部 より

  • 作家の遊びか、チャレンジなのか設定にくせがあるシリーズだが、本作は特にひどい。無理やりすぎてちょっと楽しめなかった。

  • 【あらすじ】
    世界一周中の豪華客船ヒミコ号に持ち込まれた天才画家・関根朔太の自画像を巡る陰謀。仕事のためその客船に乗り込んだ保呂草と紫子、無賃乗船した紅子と練無は、完全密室たる
    航海中の船内で男性客の奇妙な消失事件に遭遇する。
    【感想】
    探偵としての仕事を依頼された保呂草さんと、それをサポートするしこさん。しこさんは一途に保呂草さんに思いを寄せているがゆえに、何だか読んでいて歯痒い場面がいくつかあった。そんな二人の後を追うように、好奇心旺盛な紅子さんとそれに連れられたれんちゃんが、こっそりとついていく。その時のやり取りが、こりゃどっちが年下なんだかわからないな、と笑いたくなってしまった。豪華客船の上での事件というのは、何となくよくあるような設定の気がしてしまっていたけれど、要素要素に仕込まれているトリックが、そのありきたりを特別に仕立て上げていた。さすが、森博嗣だなと思った。

  • 予告されていたとは言え、相変わらず事件が始まるまで時間がかかる。事件もメインはあっさりだけど、最後の展開は好きだなぁ。

  • Vシリーズ⑥

    ・恋恋=思いきれずに執着する
     蓮歩=美人のあでやかな歩み を演習する?!
    ・前作の『魔剣天翔』の続編的な内容で、飛行機の次は船!
    ・結果的に、保呂草さんの叙述で騙されるが、伏線回収もされ綺麗な帰結。
    ・探偵業と、泥棒稼業と人助けは紙一重なのかな。
    ・紫子ちゃんの純粋な乙女恋心は成就して欲しい気も…難しいか。

  • 3.5船上での偽装殺人と絵画盗難の話。叙述トリック的な話で、最後の手紙で羽村=保呂草と分かった。魔剣とつながっており、各務亜樹良や関根朔太が登場する。自画像を朔太(嫁だが)返すところや、大笛梨枝との羽村とのやりとりなど怪盗的な保呂草が、面白い。これまでとのつながりや保呂草のどんでん返しが面白かった。発砲前、羽村は部屋にいたはずで大笛と2人で入ってから出てないことがビデオに映ってるのに、どうやって羽村または羽村役は外に出たのだろう。

  • これは映像化できないわ
    最後の追い込みがよかった

  • 森先生のはどれを読んでも面白いのだが、これは良かったなぁ。
    女性にはこういうの良いんじゃないかな(*^-^*)

    ストーリーも、トリックも、どんでん返しも何もかも実に面白かった!
    犀川先生のシリーズも好きだが、こちらも面白いなぁ・・・。

  • 後半のするする一本の筋にまとまっていくような感じが気持ち良かったです。
    保呂草さん、良い人なんだか悪い人なんだか……でも嫌いになれない。笑
    でもそれでも練無派なのでしこちゃんはレンちゃんとうまくいけばいいなと思っています。

  • 保呂草さんって本当の名前なのかな。

  •  3章までの冒頭に挿入される大笛梨枝と羽村怜人の物語は、小手鞠るいさんの作品のようで、最後まで引っ張って欲しいと思ったら、途中で何時ものVシリーズに戻り、前作『魔剣天翔』の後編と言っても良い内容になる。

     (頁数で)1/4あたりまで読み進めたところで、大笛梨枝と羽村怜人の物語に、紅子が干渉してきて、「ああ、この話は、単なるラブストーリーではなかったんだなぁ~」と、当たり前のことに気付かされます。森先生に文章は、とても素っ気ないように見えて、実に巧みで、冒頭で保呂草に代弁させる言い訳のような台詞すら、実は、一旦、読者を持ち上げておいて安心させ、ミスリードに誘い込むための伏線のような気がしてきました。またやられた…と

     途中から、『魔剣天翔』に登場した各務が加わるのですが、保呂草との関係は、まるでルパンと峰不二子にヒントを得ているような感じで、紅子よりも彼女の方が相性が良いかも♪

     そこからはスレスレアウトの連続技で、最後に、そうきたか!と思わず微笑んでしまう結末に至る。『今はもうない』『有限と微小のパン』にも似た読後感は、好みの分かれるところかもしれないが、10巻にも渡る壮大なサーガを、大波小波を程よく混ぜながら盛り上げる手腕は流石だと思う。

     読み終えたところで、皆さんのご感想・レビューを拝見すると、改めて、作品の面白さを様々な角度から眺めることがでる。森先生の作品は、まるでオーケストラのように、主旋律以外を奏でる楽器にも気の利いたフレーズが与えられている。

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恋恋蓮歩の演習 (講談社文庫)の作品紹介

世界一周中の豪華客船ヒミコ号に持ち込まれた天才画家・関根朔太の自画像を巡る陰謀。仕事のためその客船に乗り込んだ保呂草と紫子、無賃乗船した紅子と練無は、完全密室たる航海中の船内で男性客の奇妙な消失事件に遭遇する。交錯する謎、ロマンティックな罠、スリリングに深まるVシリーズ長編第6作。

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