蒼穹の昴(1) (講談社文庫)

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著者 : 浅田次郎
  • 講談社 (2004年10月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748919

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蒼穹の昴(1) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 【読了メモ】(140930 21:50) 浅田次郎『蒼穹の昴』(1)/講談社文庫/2004 Oct 15th/これは…!どうして今まで巡り合わなかったんだろう、手に取らなかったのは何故だと、過去を悔やむほどに惹き込まれる。

  • やっぱり浅田次郎はストーリーテラーとして素晴らしい。読み終えてまずはそんな感想が浮かんだ。

    元々苦手な歴史もの、更にはもっと苦手な中国もの。なのにとても楽しめて、どんどん読み進められた。初めは、何が史実に基づいていて何が創作なのかが気になったが、途中からそんな事はどうでもよく、これは浅田次郎が語る西太后と、春児と、文秀の話として引き込まれた。浅田の人物描写が素晴らしい。そして、創作であっても有名な西太后に新たな人物像を与えていて、それがなかなか良い。

    それにしても、カスチョリーネと文秀の手紙は電車の中でありながら、涙が出てしまった。うまいなぁ、浅田。他にもジーンとするシーン多数あり。また、お陰で中国の科挙制度や近代化に向けての時代について知る事ができ、興味も湧いた。

  • 清末は日本人が最も中国にあこがれる時間。三国志とか水滸伝とかの空想じゃない、リアルな中国との出会い。
     さて、ではそもそも清とはどんなところだったのか。数年前に藤原書店が叢書を出していたような気がしたが、難しい研究所よりもここは小説かな。
     数年ぶりに小説を耽読する時間を取れそうだ。

  • テーマは、生まれながらの運命・天命とどう向き合うか。中国の清の時代、女帝を中心にしたストーリーです。
    浅田氏はいろいろな分野の小説を書くのですね。彼の才能に脱帽です。軽いお涙頂戴小説は控えて、本書や義士壬生伝のような骨太な小説を次々と書いていただきたいです。リサーチがとても大変だとは思いますが。本書も登場人物の半分ほどは実在の人物です。
    中国の歴史小説を読んだのは初めてです。知らないことだらけでしたので、いろいろ新鮮でした。科挙試験のすさまじさ、星占いのおばあさんの影響度、料理の描写の美味しそうなこと、イエホナラとアイチンギョロの話、香港とイギリスの条約、皇帝政治、宦官制度が印象深かったです。前半は白太太が、後半はミセス・チャンが地味な脇役ながらキーパーソンです。どこかの批評にありましたが、確かに登場人物がやや多すぎかもしれません。中国語の名前は最初はとっつきにくくても慣れて来ます。
    イタリア人画家の幼馴染に宛てた手紙の章はどうにも我慢できなく、朝の通勤電車なのにズビズビと泣いてしまいました。浅野氏の「泣かせ」にまたやられました。実在の人物だそうで、台湾の故宮博物館に作品が残っているとのこと。検索してみたところ、とても緻密な絵画でした。
    浅田氏の小説は、最後がすがすがしいものが多いですね。

  • 蒼穹の昴
    まずタイトルが美しく、ひかれていた小説だが中国が舞台ということで手が出ずにいたが、読み始めたら面白い!
    中国の歴史物は登場人物の名前を覚えられず、中国読みか日本語読みかで混乱してしまうので、あまり読んだことはない。
    実際1巻目を読み始めた時には、誰がどの名前か混乱。
    しかし、そこを乗り切ればグイグイと物語に引き込まれていく。
    勧善懲悪のようなわかりやすい悪者なんていない。
    歴史が動くときには、それぞれが自分の信念をぶつけ合うだけなのだと思った。
    特に最終巻の清が崩壊していく流れは、胸がギュッとなるような切なさだった。
    最後のチュンルが西太后に、お国ことばで告白をする場面はたまらない。
    様々な登場人物の角度から物語が語られ、龍玉に見立てられた金剛石のように、多面体で、様々な光を反射して物語が立体感をもって迫ってきた。
    読んでよかった。
    漢字やわからない言葉を読み飛ばしながらだったので、何回も読んでさらに理解を深めたいと思う。

  • 中学の図書館でタイトルに惹かれて読んで以来、これほど何度も読んだのは他にないくらい大好きな中国歴史小説。
    文庫化されたときは歓喜したなぁ。

    中国読みの漢字たちに慣れるまで最初は読みにくいけど、定期的にルビ振ってあるし漢字好きには全く苦にならない。
    ただ、読むのにすごく体力消耗する。笑

    ハラハラドキドキワクワク。
    感情揺さぶられまくりで本当に楽しい作品。
    春児の人生を追うのが楽しくて読んでたから、珍妃と中原にはイマイチ惹かれなくて読んでないけど…今なら読んでみようかなー。

  • 中国は清朝の時代。漢民族以外が中華を統べていた時代、韃靼系は血筋に対する考えが漢民族よりドライだから、皇族にも優秀な人材が多かったそう。西太后も出てくるけど、その悪名しか知らず、実態を知らないから、そういう点も興味深い。4巻完結の大作だけど、この先も楽しみ。

  • 浅田次郎の中国清朝末期の歴史小説(4巻)。
    第一巻では科挙の上級試験に挑む文秀と、占い師の予言を信じ、宦官になって財力を得ようとする貧しい少年、春児の青年期が描かれている。
    科挙制度や宦官制度の当時の状況、歴史背景など詳細に描かれており、興味深い。
    なぜ、中国が日本と違い近代化が遅れたのか、そのような歴史上の考察も意識して読み進めたい。
    次巻以降も楽しみ。

  • 中国って壮大。
    そんな国を何年にも渡って治めた悪評高い西太后。偉大なんじゃなくて?
    私が知ってる歴史なんて、都合良く隠されて塗り替えられてきたものかもしれない。
    創作だとしても、波乱の中を一心に生きる主人公たちの姿に何度も胸を打たれた。

  • 中国の歴史を学べればええかなー、と思って軽い気持ちで読み始めたんやけど、普通にストーリーとして面白い!!
    まあ、浅田次郎の代表作やし、当然と言えば当然なんやろけどwww

    科挙とか宦官とか、それがなんなのかってのは知ってたけど、そこに纏わる話って学校の授業では教えてくれへん。
    けど、例えば、科挙試験がどういう風に行われて、それを通った人がどうなっていくのか、それがわかった方が歴史の面白さに深みが増す。
    この作品には、そういった面白さもありました。

    自分が好みやすい傾向にある成り上がりストーリーの匂いがムンムンやし、これからどんどん読み進めていこうと思います。

  • 中国清朝末期のお話です。
    西太后がこわーい、というイメージ以外この時代の予備知識がほとんどない私でもぐいぐい引きこまれてスムーズに読めました!

    主人公達の行く末も気になるところですが、それと同時に科挙や宦官のことなど、この本で詳しく知って衝撃を受けました。
    宦官になるための具体的手法なんて普通知らないでしょ。具合悪くなりました・・・
    科挙の道も気が遠くなります。
    恐るべし!中国5000年の歴史。

    今2巻を読み始めたところですが、西太后のイメージが・・・

  • 浅田次郎の中国物もなかなか読み応えがあっていい。

  • 時代は最盛期から陰りを見せ始めた清朝末期。はぁー・・・おもしろい。とうとう読み始めました。なんて壮大。読後放心。清朝の時代背景をよく知らないまま読み始めたのでウィキの「清朝」のページで補いながら読んだ。あれだけの苦しみがあるのを知りながらも決意する春児の心中を思って泣き、あて馬としての待遇しかされなかった文秀の進士登第・生母のいまわの言葉に泣き・・・。その一方で身分の違う二人が、それぞれに宿命の道を行く様子にもう心が逸る。いまも龍玉は存在するのか。不動の昴をつかむことはできるのか。また、清王朝の厳しい試験制度に驚き、その学問の種類・深さにも圧倒されました。こんな時代が、たしかにあったのですね。

  •  中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年の話。糞拾いが糞拾いのままで野垂れ死にをしては小説にならない。4巻完結までには病弱で長生き出来ないといわれた松下幸之助のように立身出世をするのだろ。凡人はそんな話がたいそう好きなのである。故に凡人なのである。

  • 「このミステリーがおもしろい」の過去10年の一位の本ですから、面白いことは絶対の保証つきですが、清朝末期の中国を舞台にしての歴史ドラマです。
    科挙、宦官のことから清朝の歴代皇帝まで、作家というものはよくここまで調べ あげるなと感心します。
    ミステリーと考えないほうが楽しめますね。

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    しかし『蒼穹の昴』は、浅田次郎作品としては凡作の部類に入るんだよなぁ。

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    実は上巻だけ読んで非常に面白かったので、お勧めを書きましたが、 終わりまで読むと、しりきれで 退屈でした。
    上巻の宦官の作り方、科挙の試験シーンまでですね。

  • 壮大なストーリーに圧巻。圧巻という語源もこの本で学べる。
    中国清朝内部の情勢がとてもよく分かる一冊。
    科挙、宦官など中国ならではの制度・事情が深く心に残る。

  • 中国の歴史小説は北方謙三さんの三国志以来で、まして前近代ものは読んだことなかった。1巻は科挙にチャレンジする文秀と宦官の道を歩むことを決意する春児のチャイニーズドリーム的な話がメイン。世界はフランス革命や明治維新を終え変化の最中。中国はどう変わろうとしてどうなっていくのか。夢中で読んでしまいます。

  • 全4巻。清朝を舞台にした浅田次郎の長編小説。西太后や光緒帝、李鴻章など実在の人物をモデルにした登場人物が架空の人物と重なり合って壮大な物語を展開する。物語の帰趨は史実をなぞる形で展開し、その意味で意外性には欠けるかも知れないけれど、その中で描かれる各国・各人の複雑に絡み合った思惑やそこから生まれる権力闘争のスケールの大きさに圧倒され、中国という隣国の大きさ、歴史の深さにまで思いを致すことができる作品です。

  • 今のところ、後にも先にもこれほど夢中になって呼んだ本はないというくらい夢中になった本。歴史をもっとまじめに勉強しておけばよかったと後悔した。

  • 上質な小説。

    小説って私でも書けるんじゃね?とか思ってた

    けど、この小説は、
    歴史を具に研究していて
    それに基づいて書いてる。
    いやー脱帽。

    小説ってこうゆうことかいな。
    浅田次郎はほんまもんの小説家やなぁ。研究熱心すぎやろー!

    ほんまおもろかった。
    人生で一番感銘受けた小説やわ。楽しかったし、自分の知らない世界や歴史や国を知れた。


    中国ってまじすごい国なんやな。
    あれだけでかいくに。
    あれだけ多い人
    あれだけ長い歴史

    には、それ相応の理由があり、事情があり

    主人公、春児、百太々
    不思議で、運命的で
    主人公が成り上がって行く
    過程は超わくわくする

  • 初めて歴史小説というものを読んだ。全四巻という大作ながら、どんどん読める。登場人物の描写に温かみがあり、清朝末期の殺伐とした時代背景ながら、根本に人間愛があるからだと思う。現在の中国に良いイメージがないが、我々が知っている事実は歴史の一面でしかないことを再認識した。

  • 私は漢学や中国史に無知ですが、今でも人権のない国の今よりも人権のない時代を、作家がつぶさに見て来てそのまま書き下したかのような生々しさに一気に引き込まれました。史実を元にしたフィクションに過ぎませんが、現在につながる中国という国の容易ならざる側面を垣間見るような思いがします。

    紫禁城につながる前近代のチャイニーズドリームを、科挙と宦官という苛烈かつ対照的なアプローチで追い求める梁文秀と春児の物語です。二人の青年/少年に降りかかる占星術師の途方もない予言と、彼らの現状とのギャップを埋める形で物語は進んでいきます。

    日本人が中国の話を書くことには難しさもあるはずで、作家の並々ならぬ勉強量が伝わって来ます。そのことがひいては、第一章で詳説される科挙登第の困難さを裏づけているように思います。

  • 戦闘のシーンがある訳でもなく、科挙をめぐる人間模様がメインで、物語の序章と方向付けという要素が強い1巻目なのに、引き込まれる。知らなかったことも多いが、知識が足りないからついていけないということもない。SF的なところもあるが、違和感がない。それが浅田次郎さんの筆力なのだろう。

  • 清朝末期の西太后の時代が舞台だが、すぐにその壮大な世界観に惹き入れられた。
    科挙、宦官など中華特有の制度が物語を通してよくわかる。
    しかし宦官についてはとにかく痛く、惨い。。
    乾隆帝についてそれほど良い印象は持ってなかったが、この物語ではとても魅力ある感動的な描かれ方をしていて面白かった。

  • 全体的に頭が清朝末期、北京になる。

    日本人が描く中国の時代小説。
    アメリカ人が描く硫黄島みたいなものか。

    ちょっと話がとんとん拍子過ぎるきらいはあるが、これもまぁフィクションだからかと、これからの展開に期待。

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蒼穹の昴(1) (講談社文庫)の作品紹介

汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう-中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年・春児は、占い師の予言を通じ、科挙の試験を受ける幼なじみの兄貴分・文秀に従って都へ上った。都で袂を分かち、それぞれの志を胸に歩み始めた二人を待ち受ける宿命の覇道。万人の魂をうつべストセラー大作。

蒼穹の昴(1) (講談社文庫)のKindle版

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