蒼穹の昴(4) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
4.15
  • (733)
  • (516)
  • (419)
  • (24)
  • (3)
本棚登録 : 4531
感想 : 356
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748940

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 尻すぼみだったけど、最後まで読む気になったのは、やっぱりうまく乗せられたということ。
    西太后の話し方が嫌。いくら、内輪ではくだけた喋り方をすると言ったって、軽すぎ。

  • どことなく薄っぺらい感じがしました。
    話しは長いものの、こじつけっぽいところがおおいですし。
    この本より前に、、大地とかワイルドスワンなんかを読んでしまっているからでしょうか。。

  • 人間の力をもってしても変えられぬ宿命など、あってたまるものか―紫禁城に渦巻く権力への野望、憂国の熱き想いはついに臨界点を超えた。天下を覆さんとする策謀が、春児を、文秀を、そして中華四億の命すべてを翻弄する。この道の行方を知るものは、天命のみしるし“龍玉”のみ。感動巨編ここに完結。

    ―以下4巻分まとめての感想―

    何人もの友人にすすめられ、読んだ蒼穹の昴。

    感想は…期待値上げすぎたせいかいま一つでした。

    はじまり(1巻)は最高だった。
    白太太の予言。文秀に起こった科挙試験中の奇跡。予言を信じ自分の未来を懸命に捉えようとする春児。西太后・李鴻章・楊先生・栄禄・小李子など登場人物も揃いすごくよかった。

    しかし2巻後半あたりから尻すぼみ。時代が一気に飛んだり、紙面を割いたわりに効いてこない要素が多かったり(カスティリオーネのくだりはだるかったよー)、外国人記者まで登場したりしてきてちょっとやりすぎちゃった気配。

    究極的に残念だったのが、あれだけ最初のキーワードだった「龍玉」がスッキリしないまま終わってしまったこと。

    何もかも盛り込もうとしすぎて、結果的に蛇足がいっぱいついてしまった。そんな感が否めない作品でした。

  • 人間の力をもって変えられぬ宿命などない。
    西太后の守旧派と光緒帝の改革派との対立は臨界点を超える。
    天下を覆そうとする策謀が,春児,文秀を翻弄する。
    完結の時期も完結の仕方もやや中途半端に感じる。
    大長編の完結にしては少し物足りない。
    物語の幅を広げすぎたのかもしれない。

  • 中国についての小説を初めて読んだ。秦の始皇帝なんて、遠い昔に忘れていたけど、知らないことがたくさんあった。
    浅田次郎の本なら、プリズンホテルのほうが好きだな。

著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

浅田次郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×