ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

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著者 : 村上春樹
  • 講談社 (2004年10月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749046

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村上 春樹
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ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 夢に導かれて、北海道のいるかホテルに行くと、見違える程立派なホテルに生まれ変わっている。そこで出会った羊の皮を被った老人の導きでいろいろなことに巻き込まれていく。文調は軽く、読みやすい。平均的な35歳の人間だが、みんな個性を持って生きている。

  • おもしろい。80年代?の例えば留守電のシステムとか、資本主義にいこうするかんじとか、いま自分の置かれてる環境(やれることがたくさん、新しいものを買えばいい、やるべきことたくさん、情報に追われる)の感覚と、今も通じるもの。とか考えた。あとは両親について、第三者からの自分の客観視とか。
    もっと昔は正義は一つだったの?

  • 序文がさいこう。

  • 前作羊をめぐり冒険で死に至った鼠男の死後、主人公は、3年半文化的半端仕事、文化的雪かきを続けら自分を立て直そうともがいていた。理由はわからないが、メイが自分を読んでおり、そのメイを探すことが自分を再構築するためには不可欠だという思いに駆り立てられる。そして、メイに繋がる鍵をさがすためいるかホテルに向かい。そこで再び羊男に会うことに。羊男から、再び世界を繋げるために手助けをするから、君はとにかく踊り続けるんだといわれる。言われたがまま、メイを探すため、関連する情報をたよりにもがく主人公。そして、主人公は、ユキ、メイ、五反田君、ドルフィンホテルの眼鏡っ娘などと繋がることで、なにも宛のない漠然とした手がかりから、メイになんとか辿りつこうとステップを踏み続ける。下巻からは、場面がハワイに移行する。

    本書は、社会に生きがいを見出せないと嘆く人々に対して、どうやって人は生きるべきかを示していると思う。人は時に何故生きるのか、無駄なことをやって何になるのか。など、人生に対して意味を見出そうとし。結局、解答が見出せずに、動きを止め、社会から没落していく。しかし、生きる中で、大事なことは、羊男が言うように、「とにかくきちんとステップを踏み、自分のステップを維持すること。そしてこの流れが僕を次にどこに運んで行くのかを注意深く目を注ぎつづけること。こっちの世界にいつづけること。」なのだ。主人公は、メイを見つけるために歩みを進めるなかで、計らずとも活発に動き、もがき生きている。そして、段々と「うまくいかないこともある。しかし目標があり、試行錯誤があって物事は初めて成し遂げられる。」ということに気がつき始める。本書は読者に、人生に生きがいを見出せない人たちに、主人公の歩み、生き方を参考にするように、メッセージを送っているのではないか?

  • オドルンダヨ。オンガクノツヅクカギリ。

    今まで読んだことのある本の中でもトップクラスに私と相性が良かった。

    まず序盤の何の生産性もない生活。え、これ小説として大丈夫なん?と心配になるレベルで無味乾燥なストーリー。

    そうかと思えばキキを探してホテルの精、ユキ、メイといった魅力的な女性との出会い。性交もします。

    そして羊男との再会も良い展開。

    個人的に好きだったのは五反田君。彼とのやり取りは非常に読んでて気持ちがいい。

    下巻が楽しみです。

  • (上下巻あわせたレビューです)

    いやあ面白かったです。
    これで『風の歌を聴け』からの4部作を全部読んだことになりますが、本作が一番読んでいて楽しかったです。
    著者のデビュー作、第二作あたりは著者が純粋に文学やってますという雰囲気で、自分にとってはやや難解で取っつきにくいところがあったのですが(それはそれで魅力があるというのも一応分かるのですが)、『羊をめぐる冒険』からはストーリーが洗練されて非常に読みやすくなり、本作ではさらにその度合いが強くなっているように感じました。
    本作ではSFチックな設定のもと、ミステリ・恋愛・死・そして少しの社会問題(主にシステムに関わること)を絶妙にブレンドした内容となっており、とても読み応えのあるエンタテイメントに仕上がっていると思います。物語の完成度でいうと『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の方が上だと思いますが、近年の長編と比べると全然こちらのほうがいいですね。読後感がすっきりしているからというのもあるかもしれません。

  • 文化的雪かきをはじめたので、うまく踊れなくても踊り続けたい。

  • 平成28年10月17日読了。羊をめぐる冒険も良かったけど、この作品はさらに面白い。様々な登場人物と「僕」との出会いが意外な方向に進みながら、読んでいくとそれが必然であるかのように思えてくる。仕事以外の時間をほぼ全て費やして、1日で読んでしまった。

  • モロッコお供。詳細下巻。

  • 『ノルウェーの森』のブームの後に(子供のころに)読んだけど、ちょっと期待外れでした。いま読むと面白いのかな?

  • これまでに読んだ村上春樹作品の中では、ストーリーが追いやすく、面白いと思った。
    これから下巻にいきます。

  • 文化的雪かきは名言

  • 高校生の頃に読んだ。

  • 「必ずしも望む結果が得られるわけではないが、何を得たかでは無くどう求めたかが大事。そうやって生きていればそれほど悔いの多い人生にはならないのでは。」と受け取れるようなやり取りが有り、そこがこの作品のサビなのかなと思った。

  • 村上春樹の長編小説では間違いなく一番。
    ただ所々嫌に哲学的

  • 3、4度読んでる。非常に贅沢な旅行記で、恋愛、ミステリー、すべて含めて自分探しモノの超傑作。好き過ぎる。

  • 常に音楽が流れている。60~80年代のヒットチャートを賑わした楽曲。くらだないものとくだらなくないもの、どのシーンでも軽やかに、ときには艶やかに音を奏でられている。もちろん小説だから音は聞こえない。でも音楽が流れたら踊るのが生きる礼儀なのだ。

    本作品はいわゆる『青春三部作』の第四部目という位置づけである。が、主人公や羊男などの共通設定を除けば三部作とは毛並みが異なる。正確にいえば映画的表現と文学的表現が巧みに組み合わされ村上ワールドを作り上げている点は共通しながらも、これまでにあったような退廃的な異世界感は影を薄め、現代的であり何処か刹那的である。

    村上春樹作品は度々読者を混乱させるが、珍しく(?)ストーリーが分かりやすい。流れに身を委ね文体を楽しんでいただきたい作品だ。

  • 文化的雪かきという、この世の真理のような素晴らしい言葉に出会えただけで村上春樹を読めるようになって良かったと思う。初めて村上春樹を読んだときに挫折して以来読むことを諦めていたけど、なんだ面白いじゃん!って思えた一冊です。

  • 僕と鼠シリーズ、時をおいての4作目は雪が降りしきる真冬の北海道から始まる。
    ドルフィン・ホテルの闇から始まり、キキの失踪、メイの殺人容疑、そしてもちろん羊男の謎というミステリ的要素がたくさん。
    ナイーブな青年だった『風の歌を聴け』のころと比べて、僕はずいぶん社交的な男になったなぁなんて思いますね。
    何もしなくとも女の子たちが寄ってきてるけど、私も多分好きになっちゃいそうな気がする。
    謎はすべて謎のままで後編へ。
    繋がっているそれらは、どこに結びついていくんだろう。

    踊るしかないんだよ。
    それもとびっきり上手く踊るんだ。
    みんなが感心するくらいに。
    音楽の続く限り。

  • 単行本で発売された時に読んだので、今回は27年振り。大まかには内容を覚えていたが、細かい部分はだいぶ忘れていた。村上春樹の文章は誰にも真似出来ない独特の雰囲気がある。 底に魅力を感じてしまう。 羊男シリーズが好き。

  • 鼠三部作の最後を飾る「羊をめぐる冒険」の続編なので、あらかじめ読んでおくと話がつかみやすい。いるかホテルのあとに建ったドルフィンホテルで不思議な少女と出会い、また同級生の五反田くん、一夜をともにした娼婦などとの「繋がり」を辿る旅に出る。下巻もあるので、この上巻のみを評価するのは難しい。

  • 久しぶりの村上春樹の長編。

    面白かった…。
    やはり、ことばの選び方や出し方がとても好みで、そうくるか、とニヤリとしてしまう。ずるい。

    時間と空間が歪む。
    誰もやらないから自分がやる、文化的雪かき。
    そんな風に心と行動が乖離して生きている人って沢山いるのだと思う。トレンディーである必要もない。

    20代前半の頃に読んだ時は、村上春樹の小説の主人公がこういう一見冷めたような考え方をして、休日は本を読んで料理をササッと自分で作って夜はバーに行って過ごしている様子があまり素敵に見えなかった。もっと活動すればいいのに、と思っていた。でも、今はとても有意義で優雅で理想的な生活に見えて来た。自分のことをよくわかった過ごし方。そして、仲間とみなした人に対してはとても人間的でやさしい。ずるい。

    最高に笑えたのはディズニーランドの表現の仕方。
    「ソフトでやわでわざとらしくて子供向きで商業主義的でミッキーマウス的なところ。」
    ずるい。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ダンス・ステップのようなもんです。習慣的なものです。体が覚えてるんです。音楽が聞こえると体が自然に動く。回りが変わっても関係ないんです。すごくややこしいステップなんで、回りのことを考えてられないんです。あまりいろんなことを考えると踏み間違えちゃうから。ただ不器用なだけです。トレンディーじゃない。

  • 27年ぶりに読んだ。内容はすっかり忘れていたが、とてもおもしろい。当時は未熟だったせいか、そこまでのめり込まなかったが、いろんなドキドキ感や不思議・不可解な現象など、自分と重なりそうな場面がいくつもあり心底楽しめた。

  • 村上春樹ファンの友人に、「一番オススメの本は?」と訊いたら即答されたのがこの作品。そして今では、私が「村上春樹で一番オススメの本」を訊かれたら、紹介する作品になりました。

    『風の歌を聴け』、『1973年のピンボール』、『羊をめぐる冒険』のいわゆる青春三部作の続編にあたるので、この小説を読むまでにそれなりの道のりを歩みました。
    小気味いい文体と、現実にふと虚構が入り込むような世界感。気の利いた会話(こういう会話ができると楽しい、という欲求を刺激されます)。エンターティメントのような、純文学のような、単純に読んでいて楽しい世界がそこにあります。登場人物も魅力的(現実にこんな人たちいるわけないのに!)。

    青春三部作を読んでいなくても十分楽しめますが、『羊をめぐる冒険』だけは読んでおいたほうがより楽しめるかと思います。

  • 主人公の生き方の姿勢(規則正しく生活してものごとを平準化していく、その人が生きているうちに精一杯親切にする)がすごく共感できる。
    五反田くんの人生の取り返しのつかない様子が、痛ましかった。

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ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)の作品紹介

『羊をめぐる冒険』から四年、激しく雪の降りしきる札幌の街から「僕」の新しい冒険が始まる。奇妙で複雑なダンス・ステップを踏みながら「僕」はその暗く危険な運命の迷路をすり抜けていく。七〇年代の魂の遍歴を辿った著者が八〇年代を舞台に、新たな価値を求めて闇と光の交錯を鮮やかに描きあげた話題作。

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