ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749046

感想・レビュー・書評

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  • 三部作からの、緩やかなつながり。文章の言い回しが、近ごろスッカリ癖になってる。面白い!

  • やはり村上作品は上巻で興奮を掻き立て、下巻に期待させてくる。私は上下一度に買ってつまらないと嫌なので一つずつ買うのだけれど、今回も下巻を買いたくなる代物だった。

    今回も個性的なキャラクターが数多く登場し、彼らが羊男によってどのように「繋げられていくのか」非常に楽しみである。

    一風まともで案外変わった主人公の持つこだわり(思想であったり、行動の描写であったり)がやはりクセになる。村上作品はやはり語彙の心地良いテンポにハマる。全く知らないレコード作品や服飾の名前はつい検索をかけてしまうし、熱いコーヒーとサンドウィッチが食べたくなった。(私はコーヒーは飲めないのだけれど)

    とにかく、下巻を今すぐ買いに行こうと思う。

  • 本選びは食べたい物を選ぶ気分に似ている。あるいは私にとってそう思えるだけなのかもしれないが。辛い物の次は甘いものが食べたくなるように、甘い物の次はしょっぱい物が食べたくなるように。実際お汁粉にたくあんが添えてあることはままある。歴史物の次は現代社会論を、森鴎外の次は村上春樹を手に取るのはごく自然なことなのだ。あくまで私の場合。

    やれやれ。
    なんだこのうんざりするほど隙間なく並べられた文字たちは…!
    大学生がレポートの字数を埋めるためにひねり出したような、繰り返される言葉たち。ただリズムはちゃんとあり、人間の思考をなぞるように書かれているため、読みづらさはないのが憎めないところ。

    何でもかんでもバッチリ文章で説明されているから、世代も国も問わず、多くの人に支持されているのかもしれない。描かれている舞台は私の知らない時代だが、注釈なしで読めた(ちなみに森鴎外は注釈の嵐)。

    ノルウェイの森は好きだったんだけどな。
    仕事やSNSのせいで簡潔に、なるべく言葉を削ぎ落とした文章を作るのが良しとされる環境にいた結果、村上春樹にこんな感想を抱くようになってしまっていたとしたら、とても悲しい。

    まだ中途。ストーリーについての感想は、下巻で残したいと思う。

  • 村上作品は結構読んでいるのですが
    これは面白かったですね。
    ベストセラーになる感じです。
    個人的には羊男さんが好きです。

  • 村上春樹を読んでいると、あたしはなんてすてきな女の子になれてないんだろう、って内省しちゃう 
    ブラウスの両襟を引っ張ったり、セックスのこと雪かきって言ってみたり、そういうの無意識にしていたいのに それってバカみたい?ふうん
    あたし家で読書するときスマホに灰皿置いてからよむの 弄らないように

  • 羊をめぐる冒険が面白かったので続けて読みました。また『僕』の世界を堪能できて嬉しい。耳のきれいな彼女(キキ)が消えていったのも気になっていたし、いるかホテルのその後や、羊男のことも作中で取り扱ってくれているのも良き。そして新しい魅力的な登場人物。下巻を早く読みたい。

  • 羊をめぐった後の新たな冒険。

  • 物語自体が大きな比喩なのだろう。

    分厚いのに、とりつかれたように読み進めてしまう。
    ふいに、台詞が自分に言われているような気がして、どきりとする。

    あと、文化的雪かき。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「とりつかれたように読み進めてしまう」
      リズム感が合ってるのか、どんどん読み進めてしまいますよね。
      村上春樹の短編やエッセイも好きですが、長...
      「とりつかれたように読み進めてしまう」
      リズム感が合ってるのか、どんどん読み進めてしまいますよね。
      村上春樹の短編やエッセイも好きですが、長編は心地良い疲れをもたらして呉れるので別格です。。。

      「1Q84」が文庫になったので、一気に読むつもりなのですが、、、GWに風邪を引いて読まなかった本の後かなぁ~
      この調子だと年末年始になりそう。。。
      2012/05/29
  • 展開が早かった。いつもだったら何か事件が起きたら、主人公がそのことについて考える時間が結構なページ数であるのに、今回は様々な事件がポンポン出てきてちょっとびっくりした。村上春樹の本には毎回(毎回ではないけど)ユキのような10代の不思議な女の子が出てきている気がする。なにか意味があるのだろうか。
    後半は、高級娼婦が殺されたことに夢中になって、ドルフィンホテルのことを忘れていた。これは、失った妻を取り戻す話だった。

  • 糸がもつれて何がなんだかわからような局面に身を置くことになったとき、よくわからないけど踊り続けること。立ち止まるんじゃなくて、今自分にできることを精一杯しつづける。これにより、何かが変わる瞬間を見逃さないのだと感じた。
    名作。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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