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羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)

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著者 : 村上春樹
  • 講談社 (2004年11月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749138

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羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • いるかホテルの佇まいがあまりそそられるものではなくて、寂しい場所に泊まるんだなと思っていたら大きなサプライズが待ち受けていて絶対ここに泊まるべきって決めた彼女の直感に痺れました。
    羊をめぐる冒険でありながら、辿り着いた鼠の居場所と結末にもドキドキ。
    閉ざされた冬を何度鼠はあの場所で過ごしたんだろう。
    思ってなかった幕引きにびっくりした。小難しい印象だった村上さんの作品を読みやすく思わせてくれる面白い上下巻!

  • 主人公「僕」が親友の鼠から送られてきた一通の手紙に同封されていた羊の写真により、謎の事件に巻き込まれていく。最終目的地にたどり着き、仕組まれていた運命にすべて気が付く。

  • いつでもそうだが読み終わると心が痛い。
    次の本を読むのが辛い。
    次は、ダンス ダンス ダンスを読みます!

  • 得体の知れない感情が爆発しそうな感じがする。どう書いても語り得ない気がする。「風」「ピンボール」「羊」と、繋がりを知らずに予備知識無しで読んでいったことは偶然の幸福だった。あと3年早く出会いたかった

  • 羊は「思想」のことだったのかな。野望ともいえる社会思想、そしてその実現を目指す意志と実行能力。その3点セット。そんな感じがする。思想は人の弱さに漬け込む。思想に溺れればその人はある種の強さを得られるが、それはその人自身のものではない。そんな感じの個人と思想の関係が描かれていたように思う。思想は個人に寄生し、伝染していく。その連鎖を断ち切るには思想を持った人の命が絶えるしかない。それはそうかもしれない。思想とは奇妙なものだ。人間が作り出すものでありながら人間個人の上位にあり、個人を取り込んだり使い捨てたりしながら世代を超えて生きながらえていく。我々はそれに振り回される。自由意志は制限されている。そんなことを考えた。

    思想のメタファーとして羊が使われたのは全体主義を念頭に置いてのことかな。それを匂わせるセリフが下巻にあった。なんか全体的に村上春樹の思想信条が滲み出た作品だった。それにもかかわらず本当にスラスラと面白く読めたので、冒険モノのストーリーとして絶妙に上手く仕立て上がってるということなのだと思う。特に現実感とファンタジー要素をなめらかに接続して無理なく読ませるところに抜群のバランス感覚と上手さがある気がする。一応冒険モノ(と銘打っている)にもかかわらず、主人公が結局敵にも味方にもほとんどなされるがままだったのも面白い。結果的に目的は果たしているが……。そういう飄々としていながら同時にほとんど無力であり、哀しい運命に翻弄されているという人物像・ストーリー構成が人気の大きな一因なのかもと思ったりした。

  • 3部作では1番おもしろかった。羊をめぐる冒険、っていうタイトルにまず引き込まれて読んだ。

  • 内田樹的解釈でいえば、やはりこの物語も死んだ鼠との関係性を軸にしているのか。村上文学が世界文学であるのは、死者への態度という普遍的テーマを扱っているからであるという内田的解釈にこの物語も当てはまる。人間精神をあやつってきた羊をめぐり、冒険する作者の動きと摩訶不思議な展開には胸が躍った。しかし、この物語の母体がグレート・ギャッツビーと言われているのはなかなかピンとこない。

  • 最後に謎解きが用意されていてある程度は理解できました。鼠3部作の完結編としてすっきりした終わり方だと感じました。背中に星の印のついた羊というのは比喩なのですかね…。分かりません。

  • 正直、よく分からなかった汗

    喪失の連続で悲しくなった。

  • 上巻にて、初めは一見フラフラしているかに見えていた主人公ですが、特殊な彼女と付き合うようになることがきっかけの一つとなり、不思議な冒険へと導かれます。下巻ではその冒険がいよいよ真に迫ってきます。色々な人々の思惑に、逆らったり、理解したりしながら行動するのですが、それが主人公の首を絞めていくような状況になっていくように感じました。はっきりとは分からないのですが、気がついたら身動きが取れなくなっている。自分だけが分からないまま行動させられている。それに気がつき、最終的に暴発するも、結局誰かの思いを遂げるために粛々と作業を行い結末に向かっていくことになります。奇妙なデジャブ感を感じるも、後味の良い、何度読んでも面白い作品だと思います。

  • 的確で心地よい比喩。ちょっとキザなところもあるけれど、嫌味を感じさせないシャレた会話。文章、言葉の持つリズム、テンポの良さ。相変わらず謎だらけで、難解だけれど、読んでいて気持ちイイんですよねぇ。やっぱクールです。
    物語の解釈なんて、とりあえずは他の人にまかせておいて、とにかく書かれていることを素直に受けとめ、まずは音楽を聴くように楽しんでみるのが、村上作品との正しいつきあい方であるような気がします。
    存在することの不安。消滅してしまうことから得られる安堵。冷めた目で生を見つめ、退廃と孤独と死の匂いが全編に漂ってはいるけれど、それはけっして陰湿なものではありません。
    孤独は絶望すべきものではなく、人として生きていくうえの必然だと思います。


    べそかきアルルカンの詩的日常
    http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
    べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
    http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

  • 平成28年10月17日読了。登場人物が個性的で、意外性のあるストーリーに魅せられて下巻は一気に読んだ。

  • 一番最初に読んだ村上作品で、村上作品の中で一番好き。
    最初に読んだ頃は最後のページでじんわり来たが、今読み返すと僕と鼠の会話のシーンがなんとも言えなく好きだなと思う。
    僕は「一般論」の話をして、鼠は「個人的」な話をしている、というのが日本文学にしかなくて日本人にしか分からない良さ。
    文で言っても分からないけど。

  • 意外性の有るストーリー展開を楽しめた。風の歌を聴け、1973年のピンボールに比べて読みやすいと思った。

  • ぼくと鼠の青春のを、羊を見つけ出すことで終わらせた。彼らは偶然と必然を持ってしてめぐり会い、お互いを救う。

  • 続けて読まなければならない状況に追い込まれた。続いていると思ったら、その先がどうなったのか知りたいから。もとは、30年前には、本書を最初に読んでいた。だから別にここから読み始めても何の問題もないのだけれど、やはり、1作目、2作目と続けて読んでくると、鼠のことジェイズバーのことなどが分かっているから、感じ方がいくぶん違ってくる。冒険が始まってからが抜群におもしろい。筆が走るんだろうなあと思う。読む方も、どんどん先が読みたいと感じる。しかし、最後の最後、何が爆発した?何がどうなった?この謎が解決するのかどうかわからないが「ダンス」も続けて読むよりほかない。ところで「やれやれ」は上巻に3回、下巻に7回登場する。下巻の3つめで、「やれやれ」が口癖になってきたという記述がある。ただ、下巻後半はまったく出てこない。どういう気分の違いなのか。これ青春三部作の完結編と書かれているが、まったく完結していない。ところで、美しい耳の彼女が登場するが、耳が美しいとはどういうものなのか。考えたこともないし、耳だけの写真とかも見たことないと思う。美しい耳ねえ。まだ鼻ならわかるような気もするが。そういえば、鼻については「吾輩は猫である」の連載で、このところずっと話題に上がっている。こちらはイメージしやすい。

  • やはり村上春樹はあまり合わないかも…

    止まらずすらすらと読めるが意味がわからない。

  • よかったー。
    無意味でナンセンスに思えるくだりも、読んでて退屈しないのがいい。

  • 村上春樹は嫌い、と思ってたけど、違った。
    村上春樹作品の、性描写とお手軽すぎる女たちが嫌いだったの。
    ストーリーそのものは読ませるよね。実際、嫌いと言う割に複数作品読んでいるのがその証拠。
    食べ物もすごくおいしそうに書くし、言葉遊びも不思議で魅力的。

  • 過去と現在はつながっているようで、つながっていない。主人公は過去と羊を通じてつながることができた。羊との別れは過去との別れ。私たちは今を、精一杯に生きていかなければならない。

  • さみしい気分になりました

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羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)の作品紹介

美しい耳の彼女と共に、星形の斑紋を背中に持っているという一頭の羊と"鼠"の行方を追って、北海道奥地の牧場にたどりついた僕を、恐ろしい事実が待ち受けていた。一九八二年秋、僕たちの旅は終わる。すべてを失った僕の、ラスト・アドベンチャー。村上春樹の青春三部作完結編。野間文芸新人賞受賞作。

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