天を衝く(1) (講談社文庫)

  • 408人登録
  • 4.06評価
    • (62)
    • (61)
    • (44)
    • (2)
    • (1)
  • 39レビュー
著者 : 高橋克彦
  • 講談社 (2004年11月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749152

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
和田 竜
東野 圭吾
冲方 丁
宮部 みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印

天を衝く(1) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 全3巻。1500ページに亘る作品です。
    それだけでなく、著者のあとがきに拠れば7年を費やした大作です。
    しかし、そのせいでしょうか、物語の途中で登場人物の印象が変わってきます。時に主人公の弟・実親や敵役の信直などです。いささか戸惑いを覚えます。
    淡々と歴史的な見方をすれば、主人公・政実は南部の反逆者であり、やらなくてもいい騒動を(自己の権勢欲の為に)起こした人物でしょう。それをあえて"南部のため"という大儀に生きた人物に仕立て上げてます。そのために、色んなところに無理が出ているように思います。せめて信直の人物設定を"目指すところは違うが一種の英雄"であるとしておいた方が、全体の流れは良かったのではないかと思われます。
    愚痴ばかり書きましたが、面白い作品でした。こうした真正面の大型歴史小説はなかなか書く人も少なくなったようです。その中でこれまで余り触れられることの無かった東北を舞台に取り上げたことにより、新鮮味を感じさせてくれます。なかなか読み応えのある作品でした。

  •  戦国時代、戦の天才九戸政実が武者揃いの一族郎党を束ねて東北の血を駆け巡る。

     「炎立つ」「火怨」に続く「陸奥3部作」の最終章をついに読み始めました。

     この作品も前2作に劣らず、熱い男たちの闘いや生き様が描かれていました。

     この主人公もこの作品で初めて知った武将でしたが、読み始めてすぐにこの人物の魅力に惹かれてしまいました。

     織田信長の時代に陸奥で戦いの駆け引きが渦巻いていたことを初めて知り、この時代のエネルギーがすさまじかったことを改めて感じさせてくれました。

     次巻も政実の活躍を期待しています。

  • http://wp.me/p7ihpL-jM

    この時代の、北東北の歴史には興味があった。
    全国各地様々な雄が現れ、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の流れの中に集約されていく戦国時代にあって、東北地方はやや影の薄い所がある。
    伊達政宗や最上義光など魅力的な武将も多いが、みんな南東北なのだ。
    教科書などで見ていると「九戸政実の乱」というのが戦国時代の終わりの方に少しだけ出てくる。
    これはなんだろうとずっと思っていたのだ。
    天下の趨勢が秀吉にほぼ定まった段階での地方での反乱。
    たった5,000の軍勢で10万(6万)の討伐軍に籠城戦を挑んだ九戸政実の乱」。
    年表だけでみるとあっさり制圧されたように見えるこの「九戸政実の乱」を描いた本作なのである。

  • 20150927読了

  • 奥州三部作、最後の作品。舞台は戦国末期の南部。
    「火怨」、「炎立つ」の主人公達の熱い生きざまには感動したのに、この本の主人公九戸政実にそれほど感情が入らないのはなぜだろうか。南部の一族の先祖が源氏だったからではないと思う。政実が現代の蝦夷というのも分かるから。
    アテルイや安倍一族が中央の理不尽に対して命を賭けて戦ったのに対し、政実の時代の信長や秀吉が蝦夷の敵と感じられないからだと思う。
    中央から遠く隔たった地に生まれたのは不運かもしれない。信長に地の利があったのも事実だろう。でもこの巻を読む限り自らもっと動いてよかったんじゃないかな、と。優れた部将だけに一族の中の駆け引きに明け暮れたようなのが残念ですね。

  • 読んで良かった。楽しい。私の大好きな要素がふんだんに鏤められている。まさに、私に読ませるために書かれた物語と思われる。すばらしい。主人公に大局的な鈍重さを感じるが局所的な明晰さで、まだ、なんとか我慢できてるし。続きが楽しみなのである。

  • 『火焔』、『炎立つ』に続く東北三部作目。時期は戦国時代、主人公は南部藩・九戸政実。今の岩手以北が舞台。
    中央で誰が覇権を握るか?という時期なのに、東北の奥で、大きな器量に恵まれているものの、小さく動かざるを得ない九戸政実のモヤモヤ感が伝わってくる。サブタイトルに「秀吉に喧嘩を売った男」とあるので、どうなるのか?楽しみ。

  • 高橋克彦「火怨」「炎立つ」に続く陸奥三部作の最終章。
    尚、奥州藤原氏を描いた「炎立つ」は感動の名作で自分自身3本の指に入る歴史一冊。

    「天の衝く」の主人公は戦国時代の南部藩の武将、九戸政実。
    全三巻の内、第一巻では南部藩の御家騒動の中、政実は時代の空気を読みながら武力、政治力を駆使し勢力の拡張を試みる。

    東北を訪れると、今でも旧南部藩の地域には、その誇りを感じることがあり、必ずしも県単位では理解できない歴史、文化があることがわかる。
    その意味でもこの時代の出来事を学ぶことの意義、楽しみがある。

  • かかった時間:11/7-11/20(14日くらい)

    感想:「炎立つ」で大ファンになった高橋克彦さんの作品。炎立つも含めた「東北3部作」のひとつ。
    カバーの文句「秀吉に喧嘩を売った男 九戸政実」とありますが、全く聞いたことありません。
    どうやら、戦国時代の東北で南部一族に属した方のようです。
    正直、南部一族もよく分かりませんが・・・。

    話は、面白いです。
    今、ちょうど2巻に入りましたが、かなりイイ。
    燃える男を書かせたらなかなかですね。

    ちょっと違和感を覚えるのは、「炎立つ」もそうでしたが、登場人物が、様々な状況や可能性について「話しすぎる」こと。
    何か事件が起こったとき、
    「こうしたらどうだ」→「いや、そうしたらこうなる」
    「じゃあこうしよう」→「それではこうだ」
    「じゃあどうするんだ」→「こうするのだ」
    みたいな会話が続き、状況を詳しく説明するのだけど、ちょっといいわけくさい。もっとストレートに「こうするぞ」と動いてもいいと思う。
    …読んでもらわないと分かりにくい感想だけど。

  • 高橋克彦の陸奥三部作の最終章。九戸党をまとめる政実が南部の生き残りをかけて戦い抜いていく。全3巻の最初は南部のお館とその家臣たちをめぐる内紛、政争だが、まさに武者たる政実の強さ、逞しさが導いていくストーリーに引き込まれる。

全39件中 1 - 10件を表示

天を衝く(1) (講談社文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

天を衝く(1) (講談社文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ツイートする