黒と茶の幻想 (上) (講談社文庫)

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著者 : 恩田陸
  • 講談社 (2006年4月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749459

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黒と茶の幻想 (上) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • ミステリーのオチは予想がつくものの、構成がよく練られている。サイドストーリーや小ネタもあり飽きない。
    屋久島を旅した事があるので、島の自然については盛りすぎに感じてしまった。どの本でもそうだけど、読んでから旅をする方が、読む前に旅をするよりずっと楽しい。
    現実味のあるキャラクターが少しデフォルメされて登場する。彼らの語る心象風景は、どの人物もどこかしら共感できる。
    描写が映像化ありきのような直截さで、好みが分かれそう。

  • おじさん・おばさんになった学生時代の同級生の男女がY島を巡る。何てことないストーリーなのにすごく怖い。誰もが人前で隠している本音や本性は、知りたくても覗かないままの方がいいのかもしれない。

  • 『三月は深き紅の淵を』に続き、再々読。

    大学の同窓生である4人の男女がY島を旅する話。
    ”美しい謎”と各々の抱える過去と現在を思索する旅。
    文庫だと上下巻に分かれる頁数としてのボリュームもさることながら、一番の特徴は森と物語の濃密さだろう。

  • 話はゆったりと進んでいく。物語の流れを楽しむのではなく、旅に出ている4人の会話や思考を読む感じだった。
    章ごとにどんどん視点が変わっていくのですが、それぞれの考え方の違いがちゃんと書き分けられていたところが好感持てました。
    私は、蒔生がちょっと、苦手だなあと感じた。共感できない。薄情、だなと。蒔生とは分かり合えなさそうです。
    にしても、この物語にたびたび出てくる「過去」、すごく息苦しい。

  • すごく好き。何度も読み返す。読み返すたびに共感する人物が違う。好きな場面はなく全体の雰囲気が好き

  • 独特の読感がある。

    屋久島の自然の中での、
    登場人物4人の心情描写が濃く、
    4人の性格を掴みながら読み進めていくのが
    独特な感じがあって、なかなか面白い。

  • 屋久島に行きたくなる!

  • たぶん前に読んだと思うんだけどさっぱり思い出せない。もしかしたら読んだのは冒頭だけかも。ともかく屋久島に行ったことあると、あぁここね、って思うことがあって面白い。

  • 評価・感想は下巻にて。

  • 太古の森をいだく島へ――学生時代の同窓生だった男女四人は、俗世と隔絶された目的地を目指す。過去を取り戻す旅は、ある夜を境に消息を絶った共通の知人、梶原憂理(ゆうり)を浮かび上がらせる。あまりにも美しかった女の影は、十数年を経た今でも各人の胸に深く刻み込まれていた。「美しい謎」に満ちた切ない物語。

  • 学生時代の友人4人の旅。上巻は利枝子、彰彦視点。過去をさぐる旅、過去に戻る旅、いまを探す旅。

  • 『三月は深き紅の淵を』で題名が出てきたので、気になって読んでみた。内容も全くそのとおりのもので、面白く読む。
    淡々と日が進んでいく形式の小説は結構好き。
    どんどん読めたので、下巻も読む。

  • 写真を撮るのはアリバイ作りっていうところが面白かった。
    他にも面白い会話がたくさん。こういうの大好きだーーーー

  • 『三月は深き紅の淵を』一章に出てくる「一部」がこれにあたるのだろうか。。

    恩田氏の作品は未成年が主人公のものを読むことが多かったが、30代後半の男女4人が登場人物。

    彼等の社会、結婚生活、学生から大人になる事の分析などの見解が興味深く
    『三月は深き紅の淵を』のご老人たちが言うとおり、4人のおしゃべりの内容に惹きこまれる。

    けれど、本筋である「謎の解明」も気になる展開を迎えるしで、ダブルで面白い。

    Y島=屋久島にも行ってみたくなる。

  • なかなか複雑そうで、どろどろしそうな雰囲気がある。

    なんか、誰だろう、作風が道尾秀介に似てるかも。

  • 恩田陸は、物の分かってしまった大人よりも、自分の一歩前しか見えていないような少年少女を描くのが上手な人だと思っていました。しかし、本作では三十半ばの男女が主人公に据えられていて「昔は子どもだった人がどうやって大人になるのか」や、「人は何を失って、何を失わないのか」が見事に描かれています。それを大人になりきれない大人、子どももしくは学生だった頃に戻りたい大人の物語としてではなく描く腕前は、凄い。旅行で目的地に着くまでの道すがら、ゆっくり時間をかけながら読みたい本。

  • 今でも好きな本

  • 「屋久島に行く前に参考図書を読んでおこう」シリーズ第三弾。
    本書は屋久島(「Y島」と伏字になってはいるが)を舞台にした小説だ。

    4人の男女が屋久島をハイキングしながら会話をするだけ。この辺りの手法は『夜のピクニック』と同じで、この手法は恩田陸の十八番なのかもしれない。そんなに読んでいないので何とも。
    上巻下巻はそれぞれ2章立てで、4人の名前が各章のタイトルになっている。そのタイトルになっている人の語りで進行していくという、映像作品チックな作りである。

    4人は学生時代の友人であり、当時の謎やら事件やら思惑を回想し究明しながら進んでいく。
    会話と屋久島は関係無い筈なのだが、外界からの影響を受ける会話劇という、ちょっと考えただけで難しそうなことを極自然にやっているという感じを受ける。流石だなぁ。

  • 美しい謎と旅
    彰彦のお姉さんが怖い

  • 4人の登場人物がお互いにいろいろと隠していて、人間関係が複雑。泥沼ミステリー?
    旅行をしながら謎解きをするという趣向が面白かったです。

  • 恩田陸はストーリーとかオチを期待するのではないのだなあと改めて思った。
    小ネタと発見がたくさん詰まった会話が楽しい。
    ふっと浮かび上がる過去。謎解き。
    彰彦の姉上が恐ろしい…。

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