- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062749473
感想・レビュー・書評
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検屍官ケイ・スカーペッタシリーズ。今作ではケイはかつての職場を離れ、法医学コンサルタントという肩書きで登場してます。作品も第三者目線から語られており、ケイの視点から紡がれてはいません。
個人的には、ミステリー小説が上下巻に分かれるのはあまり好きではありません。理由は簡単、下巻の中盤ぐらいから上巻で語られた展開や伏線を忘れちゃうから(笑)
今作については、事件の顛末を精密に表現している、というポジティブな言い方もできるし、状況描写が多すぎてダラダラしてる、というネガティブな言い方もできます。ちょっと中弛み感が強い印象があるので、やや後者に寄った印象を持ったまま、下巻へ。
とは言え、この作者の物語の組み立て方や世界のつくり方は相変わらず健在で、自分の好きな部類です。旧作からずっと変わらずレギュラー張ってる面々も、アメリカが舞台の割にほぼ死なずに生き延びてるので、そのへんもこのシリーズの安定感に一役買っているのだろうと思います。 -
前作『黒蝿』から、ガラリと雰囲気が変わりました。
前作は、テンポが良かったものの、第三者視点に終始したため、coolな印象を受けましたが、今作では、coolな雰囲気は影を潜めています。昔の雰囲気に近い感じ。
しかしながら、検視局長を辞めた現在、ストーリーがオドロオドロしい魑魅魍魎が跋扈する感じになってきたには、ちょっと違和感。もう少しストレートな物語だといいんだが。 -
どうも、世界は、
ケイ、ルーシー、ベントン、マリーノの4人で
できているらしい。
そう思えば、腹も立ってこない。
ミステリーだと思うから、イライラするわけで。
(下巻に続く) -
本来の主役であるはずのスカーペッタが少し置き去り傾向(笑)
ただし、本来の検死官としての仕事はしている模様。
スカーペッタが検死をしている子供とベントンのところにいるヘンリがどう繋がっていくのだろうか。。。。 -
外国の小説は翻訳や習慣の違いなどがあるから読みづらいのかな?二つの件が(下)でどの様に繋がるのか繋がらないのか…
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<あらすじ>
現バージニア州検屍局長からの依頼を受けて、ケイは14歳の少女の死因を調べるために5年ぶりにリッチモンドを訪れた。ところが行ってみると、昔の検屍局は取り壊し中、かつての職場は秩序が乱れ、呼びつけた本人である検屍局長はケイに対して敵意むき出し。早々に来なければよかったと後悔する。さらに、ケイに同行したマリーノまでもがやっかいな状態に陥ってしまう。
<ひとことコメント>
「検屍官ケイ」シリーズ第13弾(短編は抜かして)。今回も三人称形式。ケイは49歳くらいでしょうか? 上・下巻。
原題“Trace” 訳:相原真理子 -
ルーディ、ベントンとルーシーはあいかわらずかっこ良く、マリーノはどんくさく、スカーペッタは不器用だが、今回はそんなに気をもまなくてすんで、少しもの足りないかも。