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みんなの感想・レビュー・書評
町田康のうくくなエッセイ。 偏屈にだけはなりたくないと誓って生きてきたにもかかわらず、パンクに目覚めて爾来、偏屈な急坂を只管、転げ落ちるばかりであったという人生。 このままではあかん、脱・偏屈と、大嫌いなカラオケを歌い、厭悪する温泉旅行に向かい、忌諱するミュージカルを観劇し、北海道で蟹を喰らい等々、あらゆる試みをするも撃沈。事はちくとも捗捗しくならぬ。 そんなマーチダさんの当エッ... 続きを読む »
芥川賞作家でパンク歌手の町田康さんが人に、世間に、社会に溶け込もうと孤軍奮闘する抱腹絶倒のエッセイ集です。『真剣になればなるほどギャグになる』彼のおっしゃる言葉がこの本でよくわかります。 立て続けに町田康のエッセイを紹介してわかったのは彼の『魂』に共鳴する部分を、僕は生涯抱えていくんだな、ということでした。 僕も筆者同様、やれ『偏屈』だの『変人』だのといまだに揶揄されている始末で、この本を最... 続きを読む »
偏屈な男が偏屈から脱しようとして失敗する様を綴ったエッセイ集。
町田康らしい、文体の音楽感と内容のしょうもなさが魅力。
おもしろかった。おもしろかったが、読みながら感じる、嘘をつかれているような心細さ。卑下が芸になっているのじゃないの、あなた?
たはっ。たははは。たは。
乾いた笑いを堪え切れず、目の前のサラリーマンに怪訝な顔をされる私。
そりゃ、かかる平日の早朝にマウンテンパーカとジーンズで、電車に乗り、本を読んで笑っていたら、お気楽な遊び人野郎に見えるかもしらんが、私はアパレル業なので、私も貴方と同じくこれから出勤するのですよ。身を粉にして働くのですよ。
そして、笑いを堪えられないのは、町田康の書く随筆が面白すぎるからなのですよ。
本書はパンク野郎もといパンク歌手そして作家である著者が己の偏屈を直そうと彷徨・奮闘するエッセイである。
一般の社会を理解、社会の輪の中に入れてもらうために、カラオケで歌う、温泉に入る、床屋で髪を切る、ミュージカルを観る、蟹を食す、ディズニーランドに行くなど頑張るのであるが・・・
町田康にかかれば世間での「当たり前」はこんなにも馬鹿馬鹿しく、そして面白い。
町田康のエッセイ。ディズニーランド嫌いの著者が、意を決して現地に赴き、そして最終的には感動のあまり涙する。という偏屈には徹しきれない町田康の、適度な意志の弱さに笑ってしまいます。
テンポとリズムのいいエッセイ集です
私は気の重い病院の待合室で読んでいたのだけどすっかり気分が良くなってしまった
色んなところの思惑にだまされまいとして出向くのだけど愛らしいものは愛らしいしやっぱり嫌なものは嫌でうまくいったりいかなかったりジタバタしてる模様がとても楽しめる
おなじみ、町田康抱腹絶倒エッセイ。
でも、ただ笑えるのではない。
たまらなく、「町田康」と言う人に好感さえ湧く。
(湧くどころか私は大好き。)
洒脱な文章ながら、しかし目線はいつも真っ直ぐで
町田さんの思考に笑いながら感銘受けちゃったり。
名人芸だ。噺家さんみたいなんだ。
リズムのいい文体が個性的で、そして何よりもとにかく面白い。
偏屈地獄から抜け出そうと足掻く作者の奮闘記。町田に共感する部分が多かったので、ひょっとすると俺は偏屈だったのかしらん、とやや不安。
相変わらずの町田節。町田康なりの、世の中への糾弾なのかもしれないし、彼の世の中との齟齬との格闘の日々をやや自虐的にそして面白く誇張して語っている。町田康的な文体というのは、一見難しそうで、書いてみると、それなりに似たようなものが書けたりする。
町田康は自身を偏屈であると言う。つまり本人はそれを自覚している。八景島シーパラダイスを訪れる話などに顕著であるが、何かに対してやたらと群がったり、周囲と同じものを評価することを嫌うのである。そんな筆者が結局は周りと同じものに対し感動を覚えるという「オチ」が用意されている。その予定調和っぷりが面白い。
エッセイ。勢いのある文章で体験した出来事が面白くつづられてあって、読むと何だかすごく体力を消費する。でも面白くて読んでしまう本。







